グアム島
知事室
アガニャ, グアム 96932
アメリカ合衆国
知事令2020-28
新型コロナウイルス感染拡大を阻止するためのステイホーム命令に関連して
2020年3月14日ルー・A・レオン・ゲレロ(メガハガ・グアハン)知事は、基本法及びグアムの法律により与えられた権限に従い、新型コロナウイルス(COVID-19)によってもたらされる潜在的な危険のため、公衆衛生上の非常事態を宣言した。
2020年4月30日知事令2020-11により、グアムは健康と安全のために活動制限を設け政府サービスを調整するパンデミック即応体制(PCOR)を確立した。
そして同日、グアムはPCOR1であることを宣言し、集会、最重要でない活動の規制と重要活動においての要件を導入、学校を含む公共施設を封鎖した。
2020年5月8日知事令2020-14によりグアムはPCOR2であると宣言し、10人以下の集会の許可や学校封鎖の継続、エクササイズ目的での個人利用以外の公園やビーチの封鎖、最重要でない物品販売業の許可、特定業種のグアム保健局ガイダンスに従った運営許可、占有率規制等、適度な規制のもとでの限られた活動を許可した。
2020年7月19日知事令2020-24により、安定して低い新型コロナウイルス陽性率を達成し、新型コロナウイルス症状がみられる全ての人への検査体制が整い、また保健局の感染者接触追跡システム構築によりグアムは2020年7月20日よりPCOR3に移行することを宣言した。
PCOR3のもと、いくつかの例外を除く全ての事業と活動の運営が占有率規制と前述の感染予防策を実施のうえ許可された。
規制は実施されているものの、PCOR3宣言以来、活動再開により感染者数が著しく急激に増加している。
2020年8月16日知事令2020-27により、新型コロナウイルス感染拡大を止めるため、グアムはPCOR1に戻ることを宣言した。
過去7日間の記録では新型コロナウイルス陽性患者が合計255人に増加した。
62人がグアム保健局ガイダンスに準じた検疫で特定され、グアムの感染者の合計の9%にあたる。
また129日間新型コロナウイルスによる死者は確認されていなかったが、2020年8月20日、6人目の死亡が確認された。
2020年8月20日に105人の感染が確認され、パンデミック後一日の合計数で実質的に最大となった。
本知事令の時点で15人の陽性患者がグアムメモリアルホスピタルに入院している。
本知事令の時点でグアムの7日間平均検査陽性率は6.8%、同率で継続した場合に陽性者の総数が2倍になる推定日数と定義される感染例倍増率は、警戒すべき17日となる。
医療機関のキャパシティはほぼ限界に近く、すぐに圧迫され、全ての入院を必要とする新型コロナウイルス患者を安全に治療することが不可能となる。
CDCアメリカ疾病予防管理センターによると、2020年8月19日現在アメリカでは5,460,429人の新型コロナウイルス患者が確認され、171,012人の死者が報告されている。
WHO世界保険機関には2020年8月19日現在全世界で21,989,366人の新型コロナウイルス患者が報告されている。
島の公衆衛生と安全を守るため、厳格なステイホーム方策を暫定的に実施し、また保健提供システムが新型コロナウイルスに感染した全ての住民に行き届くことを保証するためにグアム入島規制を実施することが必要である。
よって私、ルー・A・レオン・ゲレロ(メガハガ・グアハン)知事は基本法及びグアムの法律により与えられた権限に従い、発令する。
- ステイホーム命令 2020年8月21日午後12時から2020年8月28日午後12時まで、グアム保健局命令No.34に記載されている同意と共に、グアムの全ての人々は食料または生活必需品の買い出し、保健局ガイダンスにて指定される重要業務への従事、医療機関への通院、扶養家族やペットの世話、または別の場所にいる弱者の世話を除き、自宅に留まることを命令する。
- グアム政府運営 グアム政府は公共アクセスなしで運営を継続する。全てのグアム政府機関はコミュニティの健康と安全のための必須機関を除き、カスタマーサービスを一時停止する。グアム政府の職員は対面サービスがそれぞれの機関によって重要であるとみなされない限り、在宅勤務とする。
- 重要業務 グアム保健局ガイダンスにより“重要業務”に指定された事業を除く全ての事業は本令にて一時封鎖する。
- 集会の禁止と社会的隔離の義務 グアム現地法注釈付き3317節条項3、10-3章により、全ての集会を禁止する。
- 設備、資材に関する緊急措置 全ての事業所または公共施設を封鎖し、施設内での運営を禁止する。
この運営禁止事項は、グアム保健局の該当するガイダンスに記載されている事業には適用されない:在宅介護を含むヘルスケア事業;公共交通機関、電気、水道、ガスなどの公益企業;食料品店、農産物直売市、レストランでのドライブスルー販売、食料品デリバリー、フードバンク、コンビニエンスストア;経済的困窮者援助、保護施設を提供する企業や非営利団体;薬局、診療所、ヘルスケア施設;ガソリンスタンド;ごみ収集業;ホームセンター、配管工、電気工とその他住民の安全と衛生維持に不可欠な生活必需サービス提供業
ここに記載のない事業はグアム保健局に許可を要請することができる。保健局は要請されたサービスが生命と健康保護に必要であると判断した場合、もしくは本令が有効な1週間そのサービスを遅延させることができない場合、許可することができる。
- 感染予防策の義務 全ての住民は最重要活動を除き、自宅にて厳格な隔離を遵守しなければならない。本令にて許可された全ての最重要事業と活動においては、グアム保健局ガイダンスに従い感染予防策を実施しなければならない。最低6フィートのソーシャルディスタンス、告知の掲示、定期的な清掃と全ての人にフェイスマスクの着用を命じる。テレワークの許可と奨励をしなければならない。本セクションのもとで運営する企業または活動の顧客は、保健局ガイダンスによりそれらの企業に課される全ての対策に従わなければならない。
- 遠隔学習 生徒とその家族、学校関係者と一般の人々の健康と安全を守り、新型コロナウイルスパンデミック下において教育を維持するため、グアム現地法注釈付き3317節条項3、10-3章により、全ての公立学校施設はグアム教育局により対面サービスが重要であると判断されない限り、全ての従業員に対して封鎖する。指導者は自宅から可能な範囲で遠隔学習の提供を継続することができる。私立学校も同様に全ての従業員に対して封鎖されるが、自宅からの遠隔学習を提供することができる。
- 公共の公園とビーチの封鎖 グアム政府のすべての公園とビーチは封鎖される。
- グアム島への入島規制 グアム現地法注釈付き3333節条項3、10-3章により、グアム法注釈付き3333節条項3、3-10章および注釈付き19604節並びに19605節条項6、10-19章により、全ての入島者は検疫隔離措置対象となる。この検疫隔離措置は、政府認定施設にて行われ、該当するグアム保健局ガイダンスに従い管理される。
- 分離/可分性 もし、この知事令のいずれかの条目規定、人または状況への適用が無効であると判断された場合でも、その無効性は、その他の有効な知事令の条目規定または適用に何らの影響も及ぼさない。また、この知事令の規定は分離可能である。
先発知事令の有効性継続 これまで発令された全ての知事令は本知事令と矛盾する場合を除き、引き続き完全な効力を有する。
2020年8月21日、グアムのハガニャにて署名及び宣言した
ルーAレオンゲレロ
メガハガグアハン
グアム準州知事
グアム島
知事室
アガニャ, グアム 96932
アメリカ合衆国
グアム保健局命令No.34
公衆衛生及び社会福祉局命令
1、グアム現地法注釈付き10章19601条に基づき、グアム保健局長として新型コロナウイルス感染拡大を阻止し、全ての感染者が正しく管理されるようここに命令する。
- グアムの全ての個人はグアム保健局ガイダンスメモ2020-34に従い、自宅または個々の居住地に留まることを指示する。ホテル、コンドミニアム、タウンホーム、アパート、またはその他の集合住宅に住む人に対して“居住地”とは、その個々のホテルの部屋またはユニットを意味する。
- 保健局ガイダンスメモ2020-34にて不可欠であると判断された特定の重要サービス従事者は外出が許可される。重要なサービスはこの命令継続期間中に全てのグアム居住者の健康と福祉を保護する目的で特定され、人々が食料品、処方箋、ヘルスケアなどの生活必需品を確保できるよう指定されている。
- 重要なサービスに従事するため自宅や居住地を離れる場合は、保健局ガイダンスメモ2020-34に従い、マスク着用やソーシャルディスタンス等の感染予防策を実施しなければならない。
- この命令はグアム保健局により新型コロナウイルスが感染者から非感染者に拡大するのを阻止するために必要な最も制限の少ない手段で構成されたものである。
- この命令に違反した者は、他者を新型コロナウイルス感染による死亡または重症を負う危険に晒している可能性がある。
2、本命令は、その他の命令がない限り2020年8月21日午後12時より2020年8月28日午後12時まで有効とする。
2020年8月21日、命令した
アーサー U.サン オーガスティン
局長代理
グアム保健局