グアム島
知事室
ハガニャ, グアム 96932
アメリカ合衆国
知事令2020-43
PCOR1期間中の事業運営と活動の規制改定に関連して
2020年3月14日ルー・A・レオン・ゲレロ(メガハガ・グアハン)知事は、基本法及びグアムの法律により与えられた権限に従い、新型コロナウイルス(COVID-19)によってもたらされる潜在的な危険のため、公衆衛生上の非常事態を宣言した。
グアムはパンデミック即応体制(PCOR)システムに基づき、全ての屋内施設の収容人数規制などを含む、運営上最も制限のあるPCOR1を継続している。
2020年8月21日、知事令2020-28によりステイホーム命令が施行された。そして、ステイホーム命令は知事令2020-29、2020-30、2020-31と2020-32により4回に渡り延長された。
2020年9月18日、知事令2020-32により、ステイホーム命令のもとで、飲食店のテイクアウトサービスや小売店でのカーブサイドピックアップサービスを含む特定事業の再開を許可した。
2020年9月24日、知事令2020-34により、在宅勧告を施行し、コミュニティの健康と安全のため人と人との接触を最小限に抑えながらも生活の質を守るため、屋外飲食や小売店のキャパシティ制限、その他のサービスやアクティビティを含む追加事業を許可した。
在宅勧告は2020年10月1日、知事令2020-36により延長され、また小規模集会、礼拝所、屋外リクリエーション、フィットネス関連事業と保育施設の適切な感染症対策を導入したうえでの再開を許可した。
2020年11月19日、Islan Guahan緊急保険法に基づく権限に従い、2回の公聴会の後、グアム保健局は新型コロナウイルス非常事態において公衆衛生ガイダンスメモおよび命令の施行を管理する規則を採択し、関連する違反に対する措置を施行した。
2020年12月11日、FDAアメリカ食品医薬品局は、米国で初の新型コロナウイルスワクチンの緊急許可を発行した。これは米国およびグアムでのウイルス拡散防止における画期的出来事となるだろう。
2020年12月10日、グアム保健局はコミュニティで優先される主要グループによって決められた基準に基づいてワクチンの投与に関する段階的計画の評価と開発をするため、ワクチン・抗ウイルス優先ポリシー委員会(VAPPC)を招集した。
ワクチンを最前線の労働者を含む最優先グループに今後数週間で提供し、2021年夏までに一般の人々に広く提供する機会を作ることを望んでいる。
グアムでは、新規感染者数、検査陽性率、実行再生産数または拡散率の計算から導き出されたCOVID Area Risk(CAR)スコアを参考に新型コロナウイルスパンデミック対策が行われている。
2020年11月9日、年末のホリデーシーズンの社会的集会の追加許可に向け、そのために適切であるとされるCARスコア5.0未満を2週間以上維持することを目標とし、人々が個々の責任において新型コロナウイルス蔓延を防ぐよう奨励するStrive for Fiveキャンペーンを発表した。
グアムは現在、ここ7日間の1日10万人における平均陽性者数は14.6人、検査陽性率は2.3%、実行再生産数は0.7で、CARスコアは1.6である。そして、2週間継続してCARスコア5.0以下を達成した。
グアム保健局、国家警備隊軍医組織と医療諮問会のアドバイスと同意により、家、礼拝所や小売店での集まりの規制緩和に進む適切な時期であると認識する。
現在低いCARスコアを維持しており、またワクチンの約束はあるものの、グアムは、症状が進行し入院と人工呼吸器が必要となる特定の人口層における死亡リスクを高める併存疾患の蔓延により、この病気に対して脆弱なままである。
現在までに118人の新型コロナウイルス関連死と、7,100人の陽性者が確認され、重症患者を含む25人が入院中である。
旅行者に対する強力な検疫体制を継続することが必要である。
また、事業やその他の活動の安全な再開と運営については、それが限られた範囲であっても、引き続きコミュニティの健康を損なうことなく実現するための厳格なガイダンスに基づき実施する必要がある。
そしてグアムでの強力な陽性者接触追跡システムの継続が必要である。
グアム保健局は検査キャパシティを拡大し、コミュニティへ広範囲に検査機会を提供している。
脆弱なコミュニティの緊急事態に対応するための緊急対応チームを引き続き配置する必要がある。
我々個人がこのウイルスの蔓延を阻止するためにできる役割や方法など、コミュニティに対する新型コロナウイルスに関する教育の段階的アプローチを継続することが必要である。
陽性患者や隔離患者、また無意識に陽性者に接触した可能性のある個人の追跡観察と、重要な情報をコミュニティにタイムリーに発信するためにいくつかのスマートホンアプリの使用を継続して推進する必要がある。
低いCARスコアを維持しているとは言え、このウイルスを抑え込むかどうかは、我々のコミュニティや家族の安全のために行動をコントロールする個人としての意識と規律にかかっている。
グアム消防庁は緊急事態への迅速で効率的な対応のための機器の確保が難しくなっており、緊急時の機器の調達を承認する必要がある。
よって私、ルー・A・レオン・ゲレロ(メガハガ・グアハン)知事は基本法及びグアムの法律により与えられた権限に従い、発令する。
1、パンデミック即応体制(PCOR)1 グアムは新型コロナウイルス感染拡大阻止のため最も規制の厳しいパンデミック即応体制(PCOR)1を継続する。
2、在宅勧告 在宅勧告を継続する。全ての住民特に弱者は、不要不急の外出を控えることを勧告する。止むを得ず外出する場合は、ウイルス感染拡大防止の為のグアム保健局ガイダンスに則った感染予防策を講じなければならない。弱者とは、65歳以上または高血圧、慢性肺疾患、糖尿病、肥満、喘息、癌の化学療法やその他の病状により免疫系が損なわれるなどの深刻な持病を持つ者を意味する。
a. ソーシャルディスタンスの義務 本令にて許可された全ての活動においては、最低6フィートのソーシャルディスタンス、告知の掲示、定期的な清掃と運動中を除きフェイスマスクの着用などの感染予防策を実施しなければならない。
b. 懇親会または集会 懇親会または集会は複数名が一つの共通目的により単一の世帯単位でない場所に集まることを意味する。2020年12月15日午前8時をもって、懇親会または集会は、本令または保健局ガイダンスに別の規定がない限り10人以下に制限されるものとする。
i. 礼拝所 2020年12月15日午前8時より礼拝所は50%以下の占有率で礼拝、儀式、式典および運営の再開を許可する。新たな制限での再開にあたり施設はグアム保健局に施設における感染予防計画を再提出する必要がある。また、 最低6フィートのソーシャルディスタンス、定期的な清掃、告知の掲示とマスクの着用など、またこれに制限されない感染対策が保健局ガイダンスに従い実施されているかを観察しなければならない。本令に基づき運営する礼拝所は保健局ガイダンスに従い全ての感染対策を実施しなければならない。
c. 承認事業の運営 承認される事業においての占有率規制と感染対策要件は、保健局ガイダンスに記載される。
d. 屋外リクリエーション すでに承認された個人のエクササイズと活動の追加として、本令または保健局ガイダンスによりここに許可する。
i. 公園とビーチ 2020年12月15日午前8時より、全ての公園とビーチを解放する。前述のように、個人が公園やビーチに集まる程度までとし、集会は、本令または保健局ガイダンスに別の規定がない限り10人以下に制限されるものとする。
ⅱ. 公衆プール、プライベートプール 2020年12月15日午前8時より、コミュニティプールと公衆プールの保健局ガイダンスに基づいた運営を許可する。個人が集まる程度までとし、10人以下に制限されるものとする。
3、消防ポンプの緊急調達 条件付きグアム法第5215章5条5項により、グアム消防局が公共の安全確保のため使用する消防ポンプに関連する緊急事態を宣言する。グアム一般調達局(GSA)の最高調達責任者は、消防ポンプの購入を含む現在の公衆衛生上の非常事態に対応するためのサービス、供給、商品確保のための契約を締結する権限と義務を負う。
4、分離/可分性 もし、この知事令のいずれかの条目規定、人または状況への適用が無効であると判断された場合でも、その無効性は、その他の有効な知事令の条目規定または適用に何らの影響も及ぼさない。また、この知事令の規定は分離可能である。
5、先発知事令の有効性継続 これまで発令された全ての知事令は本知事令と矛盾する場合を除き、引き続き完全な効力を有する。
2020年12月14日、グアムのハガニャにて署名及び宣言した
ルーAレオンゲレロ
メガハガグアハン
グアム準州知事