グアム島
知事室
ハガニャ, グアム 96932
アメリカ合衆国
知事令2021-01
パンデミック即応体制(PCOR)2発令に関連して
2020年3月14日ルー・A・レオン・ゲレロ(メガハガ・グアハン)知事は、基本法及びグアムの法律により与えられた権限に従い、新型コロナウイルス(COVID-19)によってもたらされる潜在的な危険のため、公衆衛生上の非常事態を宣言した。
グアムは2020年8月16日以来、すべての屋内施設の占有率規制や集会の規制を含む事業運営や個人活動において感染予防のため規制を設けたPCOR1を継続してきた。
公衆衛生上の非常事態が宣言されて以来、グアムでは125人の新型コロナウイルス関連死が確認された。
そして7,400人以上が新型コロナウイルス陽性となった。
ピーク時には102人の新型コロナウイルス関連患者がグアムの病院に入院し、当初のリソースをはるかに超えたため臨時看護師を雇い、グアムメモリアルホスピタルでは新型コロナウイルス以外の患者を受け入れるためのスペースを確保しなければならなかった。
現在3人の人工呼吸器が必要な患者と、3人の集中治療中の患者を含む7人の陽性患者が入院している。
検査陽性率、新規感染者数と実効再生産率から計算されるグアムの新型コロナウイルスエリアリスク(CAR)スコアは2020年11月後半から5以下を維持しており、12月第2週以降は2.5以下となっている。
グアムでの新型コロナウイルス感染状況は改善に向かってはいるものの、ウイルスは特に新しい、より感染力の高いウイルス株の出現により全国的、そして世界中に広がり続けている。
パンデミック初期から、およそ300の感染例が旅行者検疫で確認されている。
我々は1日の新規感染者数が数十万のうえ、新たなウイルス株も確認された米国本土からの旅行者や居住者の受け入れを継続しており、島外からの感染拡大を最小限に抑えるために検疫施設を維持することが重要である。
また、感染拡大を防ぐための十分な警戒を継続することが重要である。
年末のホリデーシーズンから2週間以上が経過し、グアムのCARスコアは変動したが、懸念するレベルを大幅に下回っている。
指標の継続的改善と安定性を考えると、新年のより広範囲な再開を見越して、さらなる追加の規制緩和はタイムリーで適切である。
規制緩和を進めることは当然リスクを伴うため、企業または個人がグアム保健局のガイダンスメモを厳守し、コミュニティの安全と健康を維持し、ビジネスを徐々に再開できるようにすることが重要である。
新型コロナウイルスの拡大を封じ込め、幅広く事業再開させるためには、ワクチン提供を確実な計画と策定に基づき実施することが重要である。
コミュニティが段階的なワクチン接種に参加すること、そして個人が優先順位に基づいてワクチン提供を受けることが重要である。
ワクチン接種計画の一環として、グアム保健局はいくつかの地域に予防接種クリニックを設け、地域の診療所をパートナーとして患者にワクチンを配布した。
また島の公衆衛生緊急対応において重要な役割を果たしてきたグアム国家警備隊の兵士や空軍兵などの軍事コミュニティは、独自に指定されたワクチンを利用してワクチン接種を開始した。
現時点で約11,400人が2回のワクチン接種のうちの最初の1回を受け、1,500人以上が両方の接種を受けている。
段階的ワクチン提供の実施と同時に、グアム保健局、国家警備隊軍医組織、医療諮問会と協力して島の規制緩和措置をモニターし、必要に応じて直ちにさらなる修正を行う。
我々全員がこのウイルス拡大を封じ込め、大切な人を守るために個人として果たす役割を認識すること、すなわち自分の行動と周囲の行動に批判的であり続け、コミュニティの安全を確保し再開を成功させるために可能な限り最善をつくすことを願っている。
よって私、ルー・A・レオン・ゲレロ(メガハガ・グアハン)知事は基本法及びグアムの法律により与えられた権限に従い、発令する。
1, パンデミック即応体制(PCOR)2 2021年1月18日午前8時をもって、パンデミック即応体制(PCOR)2とする。多くの活動が緩和された規制のもと許可される。
- 例外を含む事業と活動運営 グアム保健局ガイダンスにより禁止され るものを除く全ての事業と活動を、指定された占有率規制のもとここに許可する。
ⅰ.飲食施設の屋内飲食 2021年1月16日午前8時より、飲食施設での屋 内飲食はグアム保健局ガイダンスの感染予防策を実施し、50%以下の占有率、同席者6人以下、テーブル間隔を6フィート確保した上で許可する。また、同席者15人以下での屋外飲食を許可する。
ⅱ.アミューズメント施設、ビンゴホール、ゲームセンターその他施設
2021年1月16日午前8時より、アミューズメント施設、ビンゴホール、ゲームセンター、映画館とその他同様施設での占有率50%以下での運営を許可する。
- ソーシャルディスタンスと感染予防策 全ての許可された事業、活動は最低6フィートのソーシャルディスタンスを含む告知の掲示、こまめな清掃や消毒、運動や食事以外でのマスク着用、テレワーク導入等の感染予防策を講じた上で行われなければならない。
- 対面授業 知事令2020-46にある通り、2021年1月18日より私公立学校での対面授業の再開を許可する。これらの授業は該当する保健局ガイダンスに従って行われなければならない。
2, グアム政府運営 2021年1月19日より、全てのグアム政府機関および部門は、一時停止していた直接サービスを含む運営を再開する。政府機関の長は、一般の人々がそのサービスを直接利用できることを保証することを条件とし、必要に応じて職員に在宅勤務を許可する権利が与えられる。通常勤務に在宅で従事していた全ての職員は、上司からの連絡から2時間以内に物理的に出勤することが求められる。全てのグアム政府機関は運営においてグアム保健局のガイダンスを順守する。
3, 施行 本令に応じない個人または事業は、グアム法10章19802、GAR26 4章28項による罰金とその他の適用される刑罰が課せられる可能性がある。保健局と関連機関は必要に応じグアム警察局の支援の下、法令を施行する。
4, 分離/可分性 もし、この知事令のいずれかの条目規定、人または状況への適用が無効であると判断された場合でも、その無効性は、その他の有効な知事令の条目規定または適用に何らの影響も及ぼさない。また、この知事令の規定は分離可能である。
5, 先発知事令の有効性継続 これまで発令された全ての知事令は本知事令と矛盾する場合を除き、引き続き完全な効力を有する。
2021年1月14日、グアムのハガニャにて署名及び宣言した
ルーAレオンゲレロ
メガハガグアハン
グアム準州知事