新型コロナウイルスの感染拡大によりすっかり変わってしまった私たちの暮らし。1年前は収束の兆しがまったく見えず、職を失った多くの人たちが先の暮らしに不安を感じずにはいられませんでした。

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それから1年。アメリカ連邦政府とグアム政府からの給付金等が失業者や減収者の暮らしを支えてきましたが、それも9月には終了予定。多くの規制が緩和された現在、失業者の多くはかつて観光業に携わっていた人たちですが、5月15日(土)からの観光業再開により飲食店などがスタッフを募集するなど、コロナ禍から脱し生活をリスタートさせる動きが広がっています。

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とは言っても、観光客が以前のように押し寄せるわけではなく、政府からの給付金終了も近づいています。コロナ禍が始まった頃から行われている食料支援は現在も続いており、毎回多くの人が列をなし無料で食品を受け取っています。

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ワクチン接種は順調に進んでおり、現在7万人以上もの人が接種を完了しています。対象年齢が12歳に引き下がったことや、5月6月が卒業シーズンということで「Vaccinate Before You Graduate(卒業する前にワクチンを接種しよう)」と呼びかけ、学校の体育館が接種会場になっている場合もあります。

同時に、コロナウィルスのテストも引き続き行われ、新規感染者ゼロの日もあれば、数名が陽性反応を示す日も。

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さて、今はコロナ禍で2回目となる卒業シーズン。今年は屋内での開催も可能となりましたが、マスク着用やソーシャルディスタンスはもちろんのこと、卒業生一人につき入場できる家族の人数を制限するなど、やはりさまざまな条件下での開催。ドライブスルー形式で卒業証書を受け取る学校も多くあります。

子供の成長を盛大に祝ってやりたいところですが、今できる精いっぱいのことで子供の卒業を見守ります。

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ところで、子供たちの学校生活はというと…。

私立では週5日登校をしている学校もありますが、公立学校は週1~2日登校のまま今年度が終わってしまいました。長かったオンライン授業や家庭学習期間、週1~2日登校で子供の学力低下を心配し、この夏は公立学校もサマーキャンプを開催。

そして8月の新学期から週5日登校の再開を目指し、準備が進められています。来年度こそ、子供のたちの元気な姿が学校に戻ることを願います。

 

1年前は「アフターコロナの生活」なんて話していましたが、まだまだ「アフター」の実感は得られていません。子供たちは毎日学校へ通い、大人たちは家族の暮らしを支えるために働きに出かける、そんな生活が戻るにはまだ時間がかかりそうですが、とりあえずは今この状況を乗り切るためにがんばっていかねばなりませんね。