ある日、一通のメールが届きました。2010年日本国内最高峰の二輪レースJSB1000のチャンピオンに輝いた秋吉耕佑選手の記者会見が、マイテのサイクルプラスで行われるという内容です。あまりモータースポーツに詳しくない私ですが、そのビッグなタイトルに惹かれ出かけました。
 

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7才でポケバイデビュー。18才で九州選手権のロードレースにデビュー。
その後15年余りスズキに籍を置き、2009年にホンダへ電撃移籍。
 

ここ数年、グアムのバイク熱は高まる一方です。週末になると何十台もバイクが連なり、北はジーゴから南はメリッソまで、グアムの幹線道路をツーリングする光景を度々見かけるようになりました。一昔前は、グアムの男性のステイタスと言えばピックアップトラックでしたが、その人たちがバイクへと興味の矛先を変えているようです。

グアムでは今月新しい知事が誕生しましたが、2002年から2期、8年に渡りグアム知事をつとめたカマチョ氏も、そして今月グアム知事に就任したカルボ知事もバイクを趣味として楽しんでいるそうです。カルボ氏に至っては、自らのファミリーがオーナーを務めるジーゴ村のグアムインターナショナルレースウェイに、新しいバイク専用コースを建設中とのこと。

グアムインターナショナルレースウェイのWEBサイトはこちら。
http://www.atvmotocrossguam.com/

 

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バイクファンの熱い視線が注がれた記者会見会場。

 
そんなバイク好きが多いグアムではありますが、そんなビッグなライダーが何故グアムに来ているのか疑問を抱えながら記者会見に臨みました。当日は地元新聞パシフィックデイリーニュースなど地元メディアに加え、想像通りバイク好きが沢山集まっていました。質疑応答になると、やはりバイクやレースに関する質問が続きます。その一部はこんな感じでした。
 
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秋吉耕佑選手の傍らには、身体能力向上のケアで
日本最速ライダーを陰で支える末武信宏医師。

 
Q.
レースに臨む時の心境は?


A.
いつも無に徹して向かいます。恐怖心もなく、興奮することもなく、緊張することもなく、無に徹するということが自然にできるようになっています。


Q.
どこのサーキットが好きですか?

A.

どこのサーキットでも問題ありませんが、あえて言うなら鈴鹿がいいですね。



Q.
レースに臨む際、どれぐらいのスタッフで向かうのですか?

A.

スタッフは10人ぐらいです。ファイヤーマネージメント、タイヤマネージメント、エンジンマネージメントなど合わせて10人ほどです。僕は一人で移動しますが、スタッフはバイクとともに移動してきて現地集合です。



Q.
ユニホーム(プロテクトギア)やヘルメットはどのように作っているのですか?

A.

自分の要望やデザインを伝え作ってもらう専属の会社があります。そこでいつも満足がゆくまで改良を重ね仕上げてもらっています。



Q.
バイクで最速どれぐらい出せるのですか?

A.

エンジンが強ければ時速340kmぐらいまで出せます。(会場内がざわめきました。)



Q.
プライベートでもバイクに乗っているのですか?

A.

はい。でもホンダの50ccですけどね。



Q.
クラッシュする時、体をどのようにコントロールするのですか?

A.

体の中心にぐ~っと力を入れます。多くの場合、大きな怪我にはなりません。
 
 
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専門誌で頻繁に取り上げられる秋吉耕佑選手。
18年の選手生活の中でも結果が出せなかった一時期、
レースの表舞台から姿を消したことがあったようです。

 
秋吉耕佑選手のオフィシャルサイトはこちら↓↓
http://www.kosuke64.com/index.html

トップアスリートが合宿をするレオパレスリゾート・グアムのサイトはこちら↓↓
http://www.leopalaceresort.com/

 
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記者会見当日の地元新聞パシフィックデイリーニュースには
秋吉耕佑選手がトレーニングでグアムを訪れていることが大々的に紹介されました。

 
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秋吉耕佑選手の帰国後には、地元新聞パシフィックデイリーニュースの一面で
彼の日本での活躍が紹介されました。
秋吉耕佑選手をグアムに迎えた余韻がまだ続いています。

 
こんな感じでグアムの人たちは聞きたいことを次々と質問していき、和やかな記者会見が続いていきます。私も負けずに聞いてきました。

Q.
今回グアムへはトレーニングで来られたと聞いていますが、グアムはトレーニングの場所としていかがですか?

A.

この時期日本は寒く、一方グアムは温度、湿度、環境とも最高です。トレーニングはレオパレスリゾート・グアムで行っているのですが、ジムやプールなど施設面でも充実していますし、レオパレスリゾート・グアムさんの受け入れ態勢にも感謝しています。日々コンディションが良くなっているのを感じているところです。



Q.
トレーニングは毎日どれくらいの時間されているのですか?また、どんなトレーニングですか?

A.

プールやジムを使って2時間ほどですが、充分体力を使う充実したトレーニングですよ。内容はフィジカルトレーナーの指示で毎日変わります。



Q.
今後の目標は何ですか?

A.

レースで走り続けることの他に、レーサーの育成や技術指導です。自分が今までの18年間で学んできたことを伝授することです。
 
 
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この日は二人のお子さんがいる秋吉耕佑選手の36回目の誕生日。
ご家族の代わりにグアムのバイクファンが祝福しました。

 
和気あいあいと二輪の王者を囲んでの記者会見後、ちょうどその日が誕生日という秋吉耕佑選手のためにバースデーケーキが用意され、みんなでハッピーバースデーを合唱。そしてサイン会が行われました。その後自分のバイクを見せたいという人とともに秋吉選手は駐車場へ。私は記者会見に同席していた方たちとおしゃべりを始めました。その会話の中で、日本最速ライダー・秋吉耕佑選手(36才)の秘密(?)を知ってしまうことに。その秘密とは、秋吉選手の傍らで記者会見を見守っていた美容外科医の末武信宏先生が鍵を握っているのです。

 
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1人1人にサインをして握手。
気さくで優しい人柄と最速の走りとのギャップに驚きを覚えます。

 
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私もサインをいただいてきました。
命がけで戦っている秋吉耕佑選手から
沢山のパワーをもらった気がします。

 
記者会見にお集りいただいた地元メディアの皆さん、ごめんなさい。日本語を話せるという特権を発揮して、私だけの単独取材が始まりました。
秋吉耕佑選手(36才)の強さはどこから来ているのか、なぜ年齢を重ねるごとに強くなりつづけられるのか。レオパレスリゾート・グアムで何かが起こっていると確信した私は数日後、レオパレスリゾート・グアムへ向かいました。メディアを騒がせ、日本国民を熱狂させるトップアスリートの素顔に迫る取材の続きは来週のWEEKLY GUAMでご紹介しますね。お楽しみに。