現代病とも言われるようになった、アレルギー。便利になった生活環境や豊かになった食生活に要因があると言われており、その人口は年々増えているそうです。様々な種類のアレルギーの中で、最近よく耳にするのは"食物アレルギー"。ひどい時には重篤な症状となるため、食物アレルギーを持つ方、そして食物アレルギーを持つ子供の親は毎回の食事に気を配らなければなりません。

グアム政府観光局では時々、食物アレルギーの方やそのご家族から問い合わせをいただきます。グアムに訪れる全ての方にグアムで楽しい休日を過ごしていただくため、WEEKLY GUAMでは食物アレルギーの方のグアムでの食事について、2回に分けてお話します。まずはアレルギーの方だけでなく、世間からの注目も高い"オーガニック食品"についてです。

限られてはいますが、グアムにも
オーガニック食品を扱うお店があります。

グアムには"ナチュラル"や"オーガニック"などを謳ったレストランやお店がいくつかあります。農薬などの化学物質に敏感な方には一安心ですが、グアムのそのようなお店では日本語はほとんど通じないと思ってください。英語でお店の方としっかり話ができて、英語の表示を理解することもできる方なら訪れてもいいかもしれません。制限された中でも食事の幅が広がり、アメリカやグアムの食事を楽しむことができるでしょう。

英語でのコミュニケーションに自信のない方で、オーガニックにこだわるのであれば、コンドミニアムに滞在して自分で調理するのが一番安心です。コンドミニアムはグアム観光の心臓部であるタモン地区にもありますので、ショッピングやアクティビティへ出かけるのに不自由することはありません。郊外には日本企業が運営するホテル「レオパレスリゾート・グアム(LeoPalace Resort Guam)」があり日本人スタッフも多いので、食事以外でも頼もしい味方になってくれます。

自炊する場合、食材を手に入れるのは「マイクロネシアモール(Micronesia Mall)」内にある「ペイレススーパーマーケット(Payless Super Market)」のオーガニックコーナーが便利です。

マイクロネシアモール内にある
ペイレススーパーマーケットのオーガニック売場。

アメリカで"オーガニック"と呼ばれる商品には、「アメリカ合衆国農務省(USDA / United States Department of Agriculture)」認定のマークが貼付されています。このマークを付けるには、オーガニック作物生産農家の場合、収穫前3年以上合成化学薬品などの禁止されている物質を使用していないこと、遺伝子操作や電離放射、下水汚泥肥料を使用していないこと、畜産物に関しては食肉用の動物が3世代前からオーガニックな管理の下で育てられていること、飼料は100%オーガニックの農作物であることなど、厳しい認可基準が設けられています。

これがUSDAによるオーガニック認定マークです。
一般のお店でも、このマークが付いている商品なら安心ですよ。

ペイレススーパーマーケットでは、サラダ用の野菜、お肉やソーセージ、チーズ、ヨーグルト、冷凍野菜、冷凍フルーツ、冷凍ワッフル、ジャム、スナック菓子など、実にオーガニック食品の種類が豊富に揃っています。缶詰やスープなどのインスタント食品もありますので、上手に組み合わせれば安心で美味しい食事を楽しむことができます。

野菜はサラダ用が豊富です。
その他の野菜では、ホウレン草、グリーンピース&キャロットなど
冷凍食品ではありますが数種類手に入ります。

お肉やソーセージもあるので、本格的な料理も可能です。

温めるだけで食べられるスープ、マカロニ&チーズなど
簡単な調理だけで済むインスタント食品は種類が多く、
とても便利です。

ベビー用の食品はベビーコーナーに置いてあります。粉ミルクから離乳食を始めたばかりの赤ちゃん用フード、オートミール、クッキーなどがありますよ。アメリカで有名なベビーアイテムメーカー「ガーバー(Gerber)」の他、子供用のオーガニック食品ブランド「ハッピーファミリー(Happy Family)」や「アースズベスト(Earth's Best)」も人気です。

こちらは、ハッピーファミリーのパウチタイプ。
手を汚さず食べられるので外出時には便利です。

アースズベストは瓶入りのベビーフードの他
ライスシリアルやオートミール、
少し大きくなった子供用にはオーガニッククッキーなどがあります。

また、タモン地区の「アカンタモール(Acanta Mall)」内には、近々オーガニックカフェ「フローレス・ロッサ(Flores Rosa)」がオープン予定です。USDA認定のオーガニックコーヒーやスムージーなどをいただくことができます。オーガニック食品の販売もするとのことですので、こちらも是非覗いてみてください。

こちらはフローレス・ロッサで取り扱っている商品の一例です。
カフェでいただけるメニューの全てが
オーガニック対応という訳ではありませんのでご注意ください。

コンドミニアムには電子レンジが設置されていますので、日本から安心できるレトルト食品やインスタント食品を持ってくるのもお勧めです。小さなお子様連れの場合は乳幼児用ミルク、母乳、ベビーフードを飛行機内に持ち込むことが認められています。但し、機内持ち込みや受託手荷物に限らず、肉類(エキスを含む)が含まれている食品のアメリカ国内への持ち込みはできませんのでご注意ください。野菜や果物もアメリカ国内への持ち込みは禁止されています。

オーガニックではありませんが、いくつかのホテル、そして日本人料理長や日本人スタッフのいるレストランに無農薬野菜の使用について聞いてみたところ、レオパレスリゾート・グアムと、「タモンサンズプラザ(Tumon Sands Plaza)」内の「ジョイナスレストラン・けやき(Joinus Restaurant Keyaki)」では対応可能との回答をいただきました。

レオパレスリゾート・グアムは日本企業が運営するため日本人スタッフも多く、安心して滞在できるホテル&コンドミニアムです。ユーロダイニング、和食、アジアンの各レストランには一流の日本人シェフが在籍しており、限られた食材の中でも日本人の口に合ったグルメを体験できます。

レオパレスリゾート・グアムには、
日本で地産地消活動が認められ「農林水産省生産局長賞」を受賞した
日本人総料理長がいるんですよ。

ジョイナスレストラン・けやきでは、約40年間グアムで料理を作り続けてきた経験と知識が豊富な日本人料理長による本格和食をいただくことができます。

ジョイナスレストラン・けやきでは
新鮮かつ旬のネタを使った様々なメニューがいただけます。

残念ながらグアムでは農業があまり盛んではなく、ローカル野菜については市場に流通していますが生産者を特定することが難しいため、それがオーガニックなのか、どのような農薬が使われているかを調べることが困難です。

無農薬野菜も取り寄せることになるため、事前予約は必須です。最少利用者数を設けていたり、追加料金が必要だったりする場合もあります。日本人スタッフが不在であったり、取り寄せに時間がかかったりする場合もありますので、時間に余裕をもってお問い合わせ、ご予約ください。

グアムのオーガニック商品の中には、日本では中々見かけないようなものも沢山ありますので、是非スーパーなどで探してみてください。
次回は"外食"についてご案内しますので、是非チェックしてくださいね!

<コンドミニアム インフォメーション>

ホテル名:オーシャンビューホテル&レジデンス(OCEANVIEW HOTEL & RESIDENCES)
住所:1433 Pale San Vitores Road, Tamuning, Guam 96913
ロケーション:タモン地区 パシフィック・プレイス隣り
電話番号:671-646-2400
URL:http://hotel-guam.com/index/

ホテル名:レオパレスリゾート・グアム(LeoPalace Resort Guam)
住所:221 Lake View Drive, Yona 96915
ロケーション:ジョーニャ地区 タモン地区から車で約30分
電話番号:671-471-0001
URL:http://www.leopalaceresort.com/

<オーガニック食品・レストラン インフォメーション>

店名: フローレス・ロッサ(Flores Rosa)
住所:962 Pale San Vitores Road, Tumon, Guam 96913
ロケーション:タモン地区 アカンタモール内

店名:ジョイナスレストラン・けやき(Joinus Restaurant Keyaki)
営業時間:11:00AM~2:00PM / 5:30PM~10:00PM
定休日:なし
住所:1082 Pale San Vitores Road, Tamuning, Guam 96913
ロケーション:タモン地区 タモンサンズプラザ内
電話番号:671-646-4087
URL:http://www.guamtsp.com/gourmet/joinus.html