先週のWEEKLY GUAMでご紹介したニッサンモーターズ「第7回ウィメンズアートショー」と日本人会主催「アート＆クラフトフェア」が、続けて開催されました。
手芸や洋裁、写真、絵画など、幅広い創作の分野で活躍する、女性ならではの細やかな手仕事や感性の鋭さに感動させられた一週間になりました。今回は2つのイベントの模様をリポートいたします。
この一年、グアムの多くの方から東日本大震災の
被災者の方へとご支援をいただきました。
グアムの人々とグアム在住邦人との「絆」を深めた一年でもありました。
まずは、3月10日（土）、ホテル・ニッコー・グアムで開催された「第14回アート＆クラフトフェア」のレポートです。
昨年の開催は、東日本大震災の翌日にあたり、自粛すべきかどうか、という声が上がる中での開催となりました。日本の被災地の状況をテレビで目の当たりにした私たちも、動揺を隠せなかったのを覚えています。今年は、出展者が皆明るく元気にお客様を迎え、会場は終日賑わいを見せていました。
小麦粉を主成分としたパン粘土で作ったクレイフラワー。
本物と見間違えそうなほど精巧にできています。
日本国総領事館の夫人たちによる茶道のお手前。
来場者には、お茶と和菓子が振る舞われました。
スクラップブックのワークショップ。
大切な写真やアートにお気に入りの装飾を施します。
キルトのマグネットです。
ドーナツやケーキの形をした色とりどりの
マグネットは飛ぶように売れていました。
手作りのベビー服を売るコーナーも初登場！
上質の素材を選んで作られた心温まるお手製のお洋服です。
ステージでは終日、日本の文化を紹介するデモンストレーションや
趣味の会のお披露目などが行われ、
多くの観客が、ステージを興味津々と見守っていましたよ。
日本が誇る、エコで実用的な風呂敷。
四角い物や丸い物、さらには長い物まで、なんでも素敵に包んでくれます。
しかもお洒落で持ち運びも便利。
そんな風呂敷の利用法を実演してくれるコーナーもありました。
可愛い小学生による日本舞踊。
美しい着物姿、清楚で気品漂う踊りを間近で初めて見た、
というローカルも多かったようです。
日本将棋連盟さんのブースでは、
ルールが書かれたパンフレットを見ながら、
子供たちが指導員のお兄さんに挑戦していました。
お習字の体験コーナー。
見よう見まねで初めて筆を持つ人の姿もありました。
パッチワークのポーチやクッションを販売するコーナー。
和テイストのものに人気があったようです。
次は、3月2日（金）から9日（金）まで開催された「第7回ウィメンズアートショー」の模様をレポートいたします。
こちらの出展者は、地元ローカルだけでなく、アメリカから移住してきた人、グアム在住の日本人など、国籍も様々です。共通するのは女性の作品ということだけ。作者のバックグラウンドを色濃く漂わせるタッチのものや、独創的でコンテンポラリーなものなど、実に多彩でしかも本格的な作品ばかりでした。
ギャラリー入口に設けられた巨大なサイン。
このアートショーに出展するのを目標に
アート活動を続けている女性も数多くいます。
いつも多くの新車が飾られているスペースに、
この期間は芸術作品が展示されています。
＜作：Marianne Palomo＞
自然の風景を描くことが好きだと言うアーティストは、
本や雑誌に掲載された写真からも影響を受けるといいます。
＜作：Mar-Vic Cagurangan＞
マリアナビジネスジャーナルのライターでもある彼女は、
原稿を書いている時以外はキャンバスに向かっているそうです。
＜作：Sook Sabeti＞
グアム大学でビジュアルアートを学んだ彼女は、
ミクロネシアの島々を訪れることをライフワークとして
様々な作品を制作しているそうです。
童話のワンシーンのような作品。
大きなくじらが近づくことも知らずに
釣りに夢中になっている少年が描かれています。
残念ながらアーティストは分かりませんでした。
＜作：Hye Soo Park＞
花を象ったシルクにろうけつ染めで色を付けしています。
ろうのひび割れとシルクの優しい風合いが深い魅力を醸し出す作品です。
＜作：Marilyn Wold＞
植物の繊維から紙を生成する和紙づくりの技術を持つ日本アートの先生である彼女は
各地を回りそのワークショップを開催しています。
皆さんいかがでしたか？いずれも見応えのある作品ばかりでした。
自然に囲まれた南の島は、創作意欲を掻き立てる素材の宝庫です。今回紹介した2つのイベントは、例年この時期に開催されます。
手芸やアートに関心のある方は、是非これらのイベントに合わせてグアムへお出かけ下さい。作者と顔を合わせたり、交流を始めたりするチャンスもきっと待っていますよ！
グアム日本人会のホームページはこちらから
http://www.jcguam.org/
