10月5日(金)〜7日(日)の3日間、グアム政府観光局が主催するミクロネシア最大のカルチュラルフェア「第25回グアム・ミクロネシア・アイランド・フェア(25th Guam Micronesia Island Fair)」が「ガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(イパオビーチパーク / Governor Joseph Flores Memorial Park (Ypao Beach Park))」で盛大に開催されました。

「Celebrating twenty-five years of unity though culture(四半世紀に渡り受け継いできた伝統と芸術のお祝いとミクロネシアの島々の文化の共栄)をテーマに開催され、グアムのみならず、サイパン、ロタ、テニアンをはじめ、パラオ、ヤップ、チューク諸島、ポンペイ、コスラエ、マーシャル諸島などの島独自の特産品や文化を紹介するブースが建ち並び、訪れた人々は文化体験やお買い物を楽しんでいましたよ。

連日、ミクロネシアの島々が持つ文化を
紹介するステージが開催されていました。
日本人女性が踊るチャモロダンスのステージでは、
ひと際賑わいを見せていましたよ。

日本から14人のダンサーが
グアム・ミクロネシア・アイランド・フェアの
ステージに立つ為に訪れました。

彼女たちはグアム政府観光局が主催するチャモロダンスアカデミーの生徒さん。
と言っても、そのほとんどが様々なダンス教室を営む先生や、
踊りが大好きなダンス愛好家の皆さん。
アカデミーの開設から3年を迎え、
グアムの現地のダンサーたちも驚くほど上達したダンスを披露してくれました。

一回目のステージを終えたダンサーの皆さん。
チャモロダンスの権威で、チャモロダンスアカデミーで指導を続けている
「フランシスコ B.ラボン(Mr. Francisco B. Rabon)」先生らと記念の一枚。

チャモロダンスの「ハウス」としての称号が
チャモロダンスアカデミーの生徒さんに贈られました。
こちらは第一号となった野平麻美さん。
称号は"I TAOTAO KINAHULO' ATDAO NA TANO'"、
英語にすると"Rising Sun, People on the land"、
日本語にすると"日が昇る地の人々"といった感じでしょうか?

グアム・ミクロネシア・アイランド・フェアの初日、
チャモロダンスアカデミーの生徒さんたちが自ら衣装作りに臨んでいました。
会場の一角で椰子の葉を編んでスカートを作成中の一枚。

チャモロダンスマスターの称号を持つ
フランシスコ B.ラボン先生が率いるパフォーマンスグループ、
タオタオタノのメンバーが椰子の葉スカート作りを手伝っていました。

スカート作りの仕上げに裾を揃えます。
チャモロダンスの本場グアムでの晴れ舞台に向けて準備万端、心が踊ります。

チャモロダンスアカデミーとは、グアム政府観光局が主催するグアムの伝統文化であるチャモロダンスの教室で、日本国内で年に数回開催されています。

グアムの原住民チャモロ族の踊りにスペイン統治時代に生まれた陽気なスパニッシュ・チャモロの要素がミックスされた神秘的で楽しい踊りのレクチャーを受けることのできるこのイベントにて、過去三年間でのべ1,000名以上の参加者が基礎からチャモロダンスを学びました。その都度、グアムからチャモロダンスの第一人者としてチャモロダンスの復興と存続に対して貢献し続けているフランシスコ B.ラボン氏を招き、最高の指導を実践しています。

アカデミーの受講者たちは自らグアムを訪れ練習を積んだり、ラボン氏とともに海外でのイベントに参加したり、グアムとのつながりを深めながら地元ではチャモロダンスの普及にも乗り出しています。

皆さんの暮らす街でもチャモロダンスの教室が開催されているかも知れません。そんなニュースを耳にしたら是非一度足を運んでみてください。

引き続き2013年度もチャモロダンスアカデミーが実施される予定です。詳しい情報はグアム政府観光局の「キャンペーン情報」ページや、専用の参加者募集ページにて公開予定です。

今度は会場全体についてご紹介!

広い公園にミクロネシアの島々のブースが建ち並び、特徴的なアートや工芸品がたくさん並んでいました。また、アートの体験コーナーや工芸品の実演をしているブースもありましたよ。もちろん、バーベキューやスウィーツ、ドリンクを販売するブースもあり、多くの人が家族や仲間と楽しんでいるようでした。

ずらりと並ぶブースには島の名前や団体を記した旗などが立っています。
3日間曇空が続いていましたが、屋外のイベントなので過ごしやすかったようです。

こちらはサイパンのブースで見つけたサンドアート。
ビーチの砂を盛ったベースに色を差してつくられています。
砂の素材感、立体的な凹凸感がユニークな手法でした。

奥ではサンドアートに色を差す作業の実演が行われていました。
色をつける前の砂はまさにビーチの白い砂です。

こちらはココナツを削って顔を作るカービングアーティストの
セグンド T.ブラスJr.さんのブース。
ココナツのフォルムを生かした表情がユニークですね。

こちらは古代チャモロ文化の振興活動を続ける
「TASA(Traditions Affirming our Seafaring Ancestry)」のブース。

似顔絵を書いてくれるブースもありました。

子供たちへのチャモロ文化の継承を行う
「フーラオアカデミー(Hulao Academy)」のブースでは、
椰子の葉編みのレッスンが行われていました。
フーラオアカデミーは遊びを通して、
チャモロ語をはじめとするチャモロ文化を広めている団体です。

カラバオライド(水牛乗り)も登場。
グアムの暮らしを支える農耕の働き手であったカラバオ(水牛)は
いまでも子供達の人気者です。

第25回グアム・ミクロネシア・アイランド・フェアの実際の模様は
こちらにて動画でご覧いただけます。是非一度覗いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=LC2sWngR5ps

いかがでしたでしょうか?
今回来ることのできなかった方も次の機会にはミクロネシアの文化に触れることのできるこのイベントに是非参加してみてくださいね。