秋は修学旅行の季節。グアムは日本各都市から約3時間30分で着く、最も身近な海外ビーチリゾート。時差はたったの1時間。そして年間を通して青い空が広がり、南国ならではの温かなホスピタリティーが溢れる島です。
大型団体でも十分受け入れ可能なインフラは宿泊施設だけでなく、多様な会議施設や宴会場設備もあり、修学旅行、企業の団体旅行、社員旅行、報償旅行だけでなく、大切なビジネス会議の場としてもご利用いただいています。

さてグアムの秋晴れが気持ちいい10月下旬、大阪府泉佐野市にある大阪府立佐野高等学校から総勢351名の学生さんたちがグアムを訪れました。グアムへの修学旅行は今年で4回目。先輩方から聞いてきた楽しい土産話に胸を弾ませ、やってきたグアム。彼らを迎えたのはいつもと変わらない美しい海と陽気で楽しいローカルの人々でした。



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一生に一度の高校の修学旅行。
グアムでならとびきりの思い出を作ることができます。



ウィークリーグアムの読者の方々もご存知の通り、この夏、日本ではグアムに関するさまざまなニュースが飛び交いました。実は一部報道機関から、物を買い占めている様子を演技して欲しいなどという要請がローカルに対してあったようで、一部作られたパニックの様子が日本で報道されてしまい、島民も困惑していました。もともと、グアムは台風に備え、ガソリンや食べ物のストックを欠かさない習慣や、大家族が多いため、通常のお買い物の量も多いのですが、いかにも昨今のニュースの影響を受けて島民が買い占めに走っているような報道をされた事は残念でなりません。しかし一方で、外務省によるグアムへの渡航勧告は一度も出ておらず、グアムでは平和な日々が今も続いています。

話が少しそれましたが、学校、生徒、保護者、それぞれの立場からさまざまな思いがあったと思いますが、生徒の多くの「行きたい」という思いと、学校側の「行かせてやりたい」という思いが今回の実現に繋がりました。



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ミクロネシア最大のショッピングセンター、
マイクロネシアモールでお買い物。
生きた英語に挑戦するチャンスです!



旅行最終日、「生徒たちがグアム旅行をとても楽しみにしていて、どうにかして生徒を連れて行ってやりたかった」と、振り返るのは谷井隆夫校長先生。グアムの歴史について、戦争について事前に学習し、この日のために真新しいパスポートを用意した生徒も少なくありません。着々と準備を重ねていた時に飛び込んできたニュース。しかし旅行会社やグアム政府の情報によると、グアムはそれまでと変わりなく平和で穏やかで、島民もニュースに惑わされることなく、通常通りの暮らしをしているとわかり、また外務省も危険地域に指定していないことから「これなら生徒を連れて行くことができる」と決意されたそうです。

その後、外務省に掛け合い、在ハガッニャ日本国総領事館(Consulate-General of Japan in Hagatna)の総領事とはもしもの時、万が一の時の対策を十分に協議。保護者にも了承を得て、10月22日の出発の日を迎えました。



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青空が広がるマリンアクティビティー当日。
オーシャンジェットクラブ(Ocean Jet Club)では
パラセイリングやジェットスキーを体験。



2班に分かれ3泊4日で出発した修学旅行。第2団の出発当日に台風が日本を直撃し、空港への一部アクセスが不通となるアクシデントはあったものの、たどり着いたグアムはやはりいつもと変わることなく、南国の穏やかな空気が流れていました。



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宿泊ホテルのオンワードビーチリゾート(Onward Beach Resort)では夜、
食べ放題のBBQをしっかり堪能し、南の島らしい華やかなダンスを鑑賞。



元気いっぱいの高校生。マリンアクティビティーに挑戦したり、観光スポットを巡ったり、自由行動時のショッピングや食事の際には英会話を実践。またアガット地区にあるサザンハイスクール(Southern High School)の生徒との交流会も開かれ、両校の生徒がパフォーマンスを披露するなど、日本では経験することのない貴重な時間を過ごしました。



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グアム有数の景勝地、恋人岬ではグアムのメディア撮影を受け、
グアム旅行を楽しみにしてきたこと、
グアムに来て楽しかったことなどを語りました。
左から4番目が谷井校長先生。



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楽しかった3泊4日の日程を終え、
空港へ向かう前の生徒さんたち。
「グアムはとても楽しかった!」と話してくれました。



最後の訪問地、マイクロネシアモールで最後のショッピングとランチを楽しむ生徒さんたちに今回の旅行について尋ねてみると、一様に元気な笑顔を見せてくれました。「修学旅行はグアムへ行くと一年生の時から聞いていたので、本当に来ることができてとても嬉しい!」「日本でのニュースが嘘みたい!」「グアム滞在中は日本で大騒ぎしていたことをすっかり忘れていた!」と話す生徒たち。
今回グアムを襲った思わぬ大ニュースと出発当日に日本を直撃した台風という、2つの大きな壁を乗り越えた生徒たちを見て、谷井校長先生は「子供たちにとってとても意味のある、強く思い出に残る旅行になったはず」と目を細めていました。

2017年内にはこれから7校が修学旅行でグアムを訪れます。中には周囲に心配されながら送り出される生徒もいるかもしれませんが、佐野高等学校の生徒さんと同様、この豊かな自然と文化、陽気な人々がいるグアムで存分に楽しく有意義な時間を過ごしていただきたいと思います。グアムではいつもと変わることなく、平和でのんびりとした時間が流れています。皆様のご来島を島民一同お待ちしております。