小規模醸造所で作られ、作り手の個性やこだわりを楽しめるクラフトビール。グアムにも3つの醸造所があり、それぞれが特徴を生かしながらさまざまな味わいを提供してきました。
残念なことに、グアムでのクラフトビールの先駆者であるミナゴフ(Minagof)は新型コロナウイルスの影響により昨年9月に醸造所を閉鎖。ザ グアム ブルワリー(The Guam Brewery)の直営店で、出来立てのビールとお料理を楽しめるビアレストラン、タップハウス(Tap House)も閉店するなど、グアムのクラフトビール業界は苦境に立たされています。
そこにうれしいニュースが飛び込んできたのが昨年10月。ザ グアム ブルワリー(The Guam Brewery)が新しい醸造家を迎え、ビールレシピを一新。新しいスタートを切ったのです。
こちらが新しいヘッドブルワー(Head Brewer)、
アンドリュー・ブルンソン(Andrew Brunson)。
ザ グアム ブルワリーのヘッドブルワーとして着任したのは アンドリュー・ブルンソン。 自宅でビール作りを楽しむホームブルワーからスタートし、その後、ハワイ、ヨルダン、オーストラリア、ベトナムで計8年間、醸造家として活躍。そして昨年秋、グアムにやってきました。
グアムで作りたいビールは、気心しれた家族や友達とビーチで楽しみたいトロピカルIPAやスーパークリスピークラフトビール。また、パイナップルやコーヒーなどグアム産の食材を使ったビール作りにも挑戦したいとのこと。
クラフトビールの醍醐味は、創られる土地によって味わいがさまざまに変化すること。世界各国でビールを創ってきたその技術、知識、経験を生かし、グアムのクラフトビール業界を活気づけてもらいたいものです。
さて、現在、各店頭に並んでいるザ グアム ブルワリーのビールは2種類。レシピを一新したアイランドIPA(Island IPA, ABV 6.5%, IBU 45)とグアム ゴールド(Guam Gold, ABV 4.2%, IBU 25)です。
アイランドIPAはドライホップを使った苦みとトロピカルな香りを楽しめ、グアム ゴールドはさわやかな味わいが楽しめるクラシックなスタイル。アンドリューのビールはすでにローカルのクラフトビールファンの心を掴んでいるようです。
アンドリューを力強くサポートするのは、今月着任したゼネラルマネージャーのイーバン・ホセ(Earvin Jose, 写真左)。アンドリューが創ったビールをグアムを代表するビールに育て上げ、そのおいしさをミクロネシアにも、将来はアジア、アメリカへも届けたいと志を話します。
まずはグアムの人々に新しいザ グアム ブルワリーを知ってもらおうと、アンドリューとともにラジオ出演するなど、さまざまなPR活動を展開しています。
そんなイーバンからうれしいお知らせです。
近々、新たに2種類のビールが登場するそう。ダブル ドライ ホップド ハジー ダブル IPA(Double Dry Hopped Hazy Double IPA)、ロシアン インペリアル スタウト(Russian Imperial Stout)。クラフトビールファン待望の新ビール。期待が高まります。
日本のクラフトビール好きの皆さんがグアムに戻ってきた頃には、もっとたくさんのビールが登場しているかもしれません。グアムでの楽しみがまたひとつ増えました。ツーリズムが再開し、皆さまに会える日を心よりお待ちしています。
ザ グアム ブルワリーは下記の店舗で購入可能です。
・ペイレススーパーマーケット(Payless Supermarket)
・76 サークルK(76 Circle K)
・ABCストア(ABC Store)
・ フーディーズ(FOODY'S)など
<インフォメーション>
施設名: ザ グアム ブルワリー(The Guam Brewery)
URL:https://www.theguambrewery.com