コロナの影響により私たちの生活スタイルは大きく変わりました。その中には今まで聞いたことがなかった言葉や新しい生活様式など、この半年ちょっとでたくさんの変化に順応してこなければなりませんでした。


グアムの飲食店や商店では新型コロナの感染予防を考え、カーブサイドピックアップ(Curbside Pick Up)という新しいサービスを始めました。 カーブサイドとは道路の縁石のこと。ここでの意味は店舗の外のカーブサイドで商品をピックアップするということです。電話またはオンラインでオーダーした商品を店内に入ることなくお店の人が外まで持ってきてくれるので、人との対面を最小限にでき、店内での感染を防ぐことができます。以前は聞くことのなかった言葉ですが、コロナ渦の今は多くの飲食店や商店がこのサービスを実施しています。

まずご紹介するのはペイレススーパーマーケット(Payless Super Market)が最近始めたカーブサイドピックアップ。
受け取りは注文の3時間後以降となり、朝8時から夜8時までの1時間に2枠あるピックアップ時間より好きな時間と店舗を選択するシステム。ピックアップ時間に店舗駐車場に着いたら指定の番号に電話をし駐車場に到着している旨を知らせると、お店の人が車まで商品を持ってきてくれます。商品を受け取る際は身分証明書、メールで送られてきたレシートの提示が必要となります。
1回の注文には$5.95の手数料がかかります。

App Storeではペイレスオンラインショッピング専用アプリをダウンロードできます。
ほとんどの商品は写真付きで掲載されていてとても探しやすく見易いです。
いつもよく訪れるお店ですが、自宅でゆっくりオンライン上で商品を検索すると、普段ストアで目にしたことのない、あっても気づかなかった商品が意外と多いことがわかりました。

現在このサービスが利用可能なのはオカ店とマイティ店。
店内はかなり広く、欲しい品物を全てカートに入れレジに行くまでにはそれなりの時間がかかります。そしてこの時期ペイレススーパーマーケットでは店内の収容人数の制限をしており、曜日や時間帯によっては、並ばなければ入れないことも。
もちろん手数料はかかりますが、感染予防となり、入店時やレジで並ばずにショッピングが出来るのは嬉しいサービスです。

アメリカ発のホームセンター ホームデポ(Home Depot) でも専用駐車場を設けカーブサイドピックアップを行っています。商品はオンラインにて注文後、カーブサイドで受け渡せる準備が整うとオーダー完了のお知らせがメールまたはショートメッセージで送られてきます。カーブサイトでの商品ピックアップは毎日朝6時から夕方6時まで。その時間内であれば自分の都合でいつでもピックアップが可能ですが、オーダー完了のお知らせがきてから7日以内にピックアップに行く必要があります。

オーダー完了時に送られてきたメールには、自分が今ストアに来ている事を知らせる項目があります。7台分用意された専用駐車場に車を停めたら、停めたスペースの番号を送ります。するとお店のスタッフが自分の車まで商品を持ってきて、車に載せてくれます。ここでも受け取りの身分証明書の提示が必要となります。

日本でもお馴染み、デニーズ(Denny’s)でもこのサービスを実施中。ロックダウン期間中、グアムの飲食店は店内での飲食が禁止となり、カーブサイドピックアップやドライブスルーのみでの営業となりました。その後規制が緩和されテラスなど屋外での飲食が可能となりましたが、多くの飲食店はもともと屋外での飲食スペースやドライブスルーを持っておらず、カーブサイドピックアップのサービスを開始する店舗がたくさん増えました。

ここグアムでもコロナの影響による飲食店や商店への経済的な打撃はとても大きく、閉店を余儀なくされた店舗も多くありました。大好きだったレストランや思い入れのあるお店の閉店により、悲しい思いをした人もたくさんいると思います。世界で感染が収まり、人々がもう少し普通に暮らせるその日まで、グアムのお店も感染予防に対応したサービスを提供しながら頑張って欲しいと願います。