私たちにとって聞きなれないレントという言葉。
キリスト教徒はイエスキリストが全ての人の罪を赦(ゆる)すために十字架にかけられた苦しみを偲び、イースター前の日曜日を除く46日間の多くの時間を祈りに捧げ、贅沢品を避け食事にも配慮した日常を過ごします。その期間をレントと呼びます。
イースター(Easter)とは、十字架にかけられて亡くなったイエスキリストが3日後に復活したことを祝う復活祭。イースターの日は毎年異なり、春分の後の最初の満月の日の翌日曜日となります。今年の春分の日は3月21日、この日からもっとも近い満月の日は4月8日、そして翌日曜日が4月12日となるのでこの日が今年のイースターとなるわけです。その日から46日前2月26日(水曜日)が「灰の水曜日」とされ、ミサや礼拝が行われ、回心のしるしとして額に十字の印をつけレントが始まります。
島民の多くがキリスト教徒であるグアムにはたくさんの教会があります。イエスキリストが復活を遂げたイースターはとても重要なイベントで、地元新聞で取り上げられたり、ローカルテレビ局のニュースでその様子が放映されます。
グアムでのキリスト教徒は大きく分けてカトリックとプロテスタントがありますが、
復活を祝うイースターの日は同じ日です。
レント期間中は多くの人が食事の制限を行います。お酒を飲まないなど好きなものを断つ方法が一般的。多くの人が肉を食べることを断つことから、グアムの多くのレストランではそれに合わせたレント用メニューが用意されます。レントにより食事制限をしている人にもレストランでの食事ができるよう、さまざまな特別メニューが期間限定で提供されます。今年のレントメニューを一部紹介します。
日本発のフランチャイズ店カプリチョーザ(Capricciosa)では、
4種類のスペシャルメニューが登場。
11時から夕方の4時までレントメニューが楽しめます。
トマトソースにフロマージュとバジルソースが乗ったスパゲッティがおいしそう!
普段メニューに並ばないこの時期だけの特別メニューばかりです。
こちらはアメリカ発のイタリアンファーストフード、スバーロ(Sbarro)。
ベジピザにツナサラダ、スピナッチフロランタンにシュリンプアルフレードパスタなどお肉を一切使っていないメニューが並びます。
スバーロはマイクロネシアモールとグアムプレミアアウトレットのフードコートにあります。
日本でも同じみケンタッキーフライドチキン(Kentucky Fried Chicken)。
ちなみにここグアムではKFC(ケーエフシー)と呼びます!
ポップコーンシュリンプやサーモンバーガー、
シーフードツイスターなどシーフードラインアップです。
レモンと塩、ココナツでマリネする定番のチャモロ料理ケラグエンもシーフードで登場。
いつもよりヘルシーなKFC、是非グアムで味わってください!
スーパーマーケットではイースター用エッグハンティングのバスケットやプラスティック製のエッグ、エッグの中に入れるキャンディーやチョコレートが並びます。
カラフルなパッケージが可愛いお菓子類はお土産にしても喜ばれそうです。
ここ近年のレント期間中には、大好きな甘いものを絶ったり、SNSを絶ったりとする人も多いようです。
レストランでのレントメニューはキリスト教徒ではなくてもオーダー可能です。イースター前にホテルなどで行われるエッグハンティングのイベントにはツーリストの参加も可能です。レントにそしてイースター、グアムの大切なイベントの一つとして覚えておいてください。