グアムといえば美しいビーチ!カラフルな魚達に出会えることも珍しくないですね。そんな魚ばかりに目が行きがちなグアムに動物園があることをご存知ですか?タモンのホテル街にあるアットホームな私設動物園では、動物達をとても間近に見ることができます。絶滅危惧種の動物もいるグアム動物園に行ってきました。
ホテルロードにあるホリデーリゾート&スパ グアム(Holiday Resort Spa & Guam)の駐車場を通り過ぎ、マタパンビーチパークの方に進むと写真にあるようなラッテストーンが見えます。その奥右手が動物園入り口。黄色いZOOサインが幾つかありますので、それを目指してくださいね。
壁にある白いボードのブザーを押すと中からオーナーのバーバラさんが笑顔で出迎えてくれました。入場料は大人15ドル、11才以下の子供は8.50ドル。
中に入ると一番に目に入るのがこちらオウムのエンジェル君8才。大きな声で「ハロー!」と挨拶してくれました。頭の良いエンジェル君はオーナーのバーバラさんが朝ほうきで掃除していると、「Righ ! Left! Right! Left!(右!左!右!左!)」と掛け声をかけてくるそう!
今はこんなに元気なエンジェル君ですが、もとは劣悪な環境で餌もあまり与えられていなかったところをバーバラさん達に保護されたそうです。グアム動物園はこういった飼育放棄された動物たちを保護し守る活動に力を入れている動物園なのです。
こちらは今年1月2日に生まれたヤギの赤ちゃん。グアム動物園では動物達の餌を25セントで販売しています。コロナウィルスの影響で直接手で餌をやることがしばらくの間できませんが、まいた餌を食べに来るのでヤギをすぐ近くで見ることができました。ヤギ以外の餌やりは、パイプに流して与えるシステム。動物達が大喜びで寄ってきます。
2頭の大きな海亀もいました。アメリカの海洋調査の研究のために飼育され、研究終了後に引き取り手を探していた12頭の海亀のうちの2頭を引き取ったそう。仲良く並んで泳いでいました。
グアム動物園では、絶滅危惧種に指定されている動物も飼育されています。こちらのコウモリもその一つ。フルーツを好んで食べるのでフルーツバット(Fruits Bat)と呼ばれています。食用として人間に乱獲されたことやブラウンツリースネークによる捕食により、1984年にグアムで400から500羽いたフルーツバットは近年35羽ほどまで数が減っています。
フルーツバットは種子散布という重要な役割があるとのこと。つまりフルーツを食べたフルーツバットが種を運び、様々な場所で発芽し森を再生させるそう。グアムの自然を守るためにもフルーツバットの数を増やしたい。そんなオーナーの想いが伝わってきます。
金網越しの写真で写りが悪いですが、こちらがココバード。グアム原産の飛べない鳥です。以前75,000羽もいたココバードは、島で増殖した外来種のブラウンツリースネークに食べ尽くされ、1980年にはほとんどその姿をみることができなくなりました。
現在グアムだけでなくアメリカ本土でもココバードの増殖に取り組み、数が少しずつ増えているそう。普段見る機会のないココバード、とても人に懐いていて金網の目の前でクルクルと回ってとても可愛かったです。ぜひ見に行ってみてくださいね。
オーナーのジミー&バーバラ夫妻。おふたりで1977年以来40年以上もグアム動物園を運営しています。ジミーさんの1日は、40種類もの動物の世話や園内の掃除などで走り回って終わるそう。奥様のバーバラさんはチャーミングな笑顔で園内の動物達について丁寧に説明してくれました。来てくれるお客さんが喜んでくれるのを見るのが本当に嬉しいのだとか。英語がわからなくても、片言の日本語で一生懸命伝えてくれます。オーナー夫妻の人柄もこの動物園の良さの一つだと思いました。
写真の周りにある根っこの長い木はタコノキ(Pandanas)です。気根と呼ばれる根っこがタコ足のように伸びていて、この形がタコノキの由来となっています。
園内には、動物だけではなくオーナー夫妻が大切に育てた植物達が元気に育っています。植物によって日光が遮られ、動物達もグアムの暑さから守られ過ごしやすいはず。季節によって珍しい花や実を見ることもできるそうです。
ブログでは紹介しきれない40種類の動物達。人間にとても慣れていてカメラを向けるとカメラ目線になったり、クジャクは羽を広げてくれたり!一緒に行った子供達も大喜びでした。タモン滞在中、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
<インフォメーション>
店名:グアム動物園(Guam ZOO)
営業時間:10:00AM~4:00PM
定休日 :なし
電話番号:646-1477 ロケーション:タモン地区ホリデーリゾート&スパ グアム隣 URL:http://www.guamzoo.com/