グアム島一周のドライブに出かける際、幹線道路から少し外れて立ち寄ってみたいのがニミッツヒルという丘の上にある展望台。日本語ではアサン展望台やニミッツヒル展望台などと呼ばれ、英語ではアサンベイ▪オーバールック(As an Bay Overlook)と名付けられています。

タモンからは車で30分ほど。マリン▪コア▪ドライブを南下し、アデラップのガバナーズオフィス前の信号を左折、坂道を上っていきます。

こちらが展望台の入り口。ここは太平洋戦争国立歴史公園の一部に指定されています。

駐車場に車を停めて奥へ進むと目の前にこのような景色が広がります。

(写真上) 眼下のジャングルの向こうに見えるのはアサンビーチパーク。
(写真下) 左手にはグアムの商業港、アプラ港を形作るカブラス地区が見えます。

アサンは太平洋戦争の激戦地として知られている場所。当時グアムを統治していた旧日本軍は、グアム奪還のために侵攻してくるアメリカ軍をこの丘から確認していたと言われています。そして今、この展望台ではグアムの太平洋戦争の歴史をみることができます。

戦争の悲劇を描いたレリーフ。
旧日本軍による1941年12月8日ハワイの真珠湾攻撃の後、グアムも旧日本軍の占領下に入ることになります(左)。2年半にわたる旧日本軍の統治時代、チャモロの人々は日本の生活習慣に従わされ、労働を強いられます(中央)。そして1944年7月21日、再びグアムはアメリカ海軍の統治下へ(右)。

こちらの壁には太平洋戦争で命を落としたチャモロの人やアメリカの兵士の名が刻まれています。

ここには太平洋戦争の激戦地となった場所までの距離や、その戦いで亡くなった人の数などが記されています。

グアムの歴史を語る上で外せない場所であり、絶景スポットとしても知られるアサン展望台。ドライブにお出掛けの際にはぜひ立ち寄ってみてください。