数千年の歳月をかけて独自に育まれてきたミクロネシアの島々の文化。毎年、グアムでこれらを一堂に体験できるイベント『グアム ミクロネシア アイランド フェア(Guam Micronesia Island Fair)』が開催されてきました。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により中止を余儀なくされましたが、今年は『グアム ミクロネシア オンライン フェア(Guam Micronesia Online Fair)』としてバーチャルで開催。日本からも24時間いつでも鑑賞することができます。

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今回のオンラインイベントには28のチャモロダンスグループが参加。南国の島ならではの美しい海でジャングルで、また、ラッテストーンなど古代遺跡を背景に踊るチャモロダンスを鑑賞できます。

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チャント(詠唱)と呼ばれるチャモロ語の歌を歌いながら踊るチャモロダンス。ダンスだけでなく、この透き通るような美しい歌声にもぜひ耳を傾けてください。

また、映像はどれも古代チャモロ社会を彷彿させる演出、映像技術で見ごたえ十分。忙しない日常を過ごす中でチャモロダンスを見ていると、雄大な自然に囲まれ、ゆったり流れる島時間に身を置いているかのような気分にさせてくれます。

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木の葉や貝殻を身に纏って踊る古代チャモロダンスに対し、こちらの写真はスペイン統治時代の西洋化したコスチュームで踊るチャモロダンス。
グアムの歴史を知って鑑賞すると、よりチャモロダンスを楽しむことができます。

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ミクロネシア以外から参加するグループもいくつかあります。

こちらのグループはカリフォルニア州サンディエゴから。サンディエゴはグアムから移住する人が多く、大きなチャモロコミュニティがある街。ミクロネシアだけでなく、ポリネシアン、メラネシアンなど太平洋上の島々の人たちとともにアイランダーによるイベントも開催されています。そこでチャモロの人たちによるチャモロダンスも披露されています。

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こちらは日本人チャモロダンサー、アサミ・サン・ニコラス(Asami San Nicolas)さん率いるグループ、グマ・キナフル・アッダオ・ナ・タノ(Guma' Kinahulo Atdao na Tano’)のパフォーマンス。

この他、帝京大学中山京子教授が率いる、グマ・ファマグウン・タノ・ザン・タシ(Guma' Famagu'on Tano' Yan I Tasi)も参加しています。

 

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また、パラオ、ポンペイ、マーシャル諸島などミクロネシアの島々の美しい写真やビデオも鑑賞できます。

 

『グアム ミクロネシア オンライン フェア(Guam Micronesia Online Fair)』は こちら から24時間いつでも鑑賞できます。感染が広がる中、ぜひおうち時間にお楽しみください。

そして来年こそは、ぜひ多くのツーリストとともに、グアムの晴れ渡る青空の下、鑑賞できますように。