東北地方太平洋沖地震によりお亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様とそのご家族の方々に、心よりお見舞い申し上げます。地震そして津波の発生からグアムでは、在住の邦人だけでなくグアム島民の多くが日本の災害ニュースに日々耳を傾けてきました。そして同時に、現地の人々を中心に支援の動きが急激に広がっています。

ヒルトングアムリゾート&スパで販売されていた、チャリティTシャツ。 今まで感じることがなかった「希望」という言葉が持つ、 温もりや豊かさを感じる方も多いのではと思います。

グアムに居ても、私たち日本人は被災地の状況を目にし、ただただ愕然とするばかりでした。被災地に居る方々のことを思うと心が打ちひしがれ、呆然とする日々が続きました。そんな間にも、グアム島ではさまざまな企業や団体が、数えきれないほどの支援活動を既に始めていました。私たち日本人が被災された方々を思い、脱力感と恐怖感に襲われている間に広がっていく支援活動の動きを目の当たりにすることにより、いかに日本という国が世界中で愛され、世界の人々に親しまれているかを強く思い知る機会となりました。

今週のWEEKLY GUAMでは、日本の震災復興のための、グアムでの報道や活動のほんの一部を紹介いたします。銀行、レストラン、ショッピングセンター、学校などありとあらゆるところに募金箱が置かれています。航空会社では、マイレージを義援金に振り替えることができるサービスをはじめたところもあります。DFSギャラリア・グアムでは、一定期間のコスメ売り場での売り上げの10%を義援金として、急遽日本に送りました。もちろんグアム日本人会やアメリカ赤十字、サルベーション・アーミーなどでも募金を受け付けています。

災害発生の翌日から1週間以上にも亘り、 地元新聞パシフィックデイリーニュースの1面と2面では 日本の災害関連ニュースが大々的に報道されています。

日にちが経つにつれて、工夫を凝らした義援金集めの広告を見かけるようになりました。 こちらは、フリーマーケットの売り上げを義援金として寄付する、というものです。

3月20日(日)にはヒルトングアムリゾート&スパで、 チャリティーイベント「ジャパン・エイド・ベネフィット・コンサート」 が開催されました。

午後3時から9時までの6時間に亘る野外コンサート。 最初に登場したのはレトロスペクト。 50年代から80年・90年代まで幅広いオールディーズを楽しめる ライブハウス「ケントス」の夜を盛り上げている人気ミュージシャンです。

レトロスペクトのステージに関する記事はこちらから。 http://weekly.visitguam.jp/2011/03/post-167.html

コンサート会場にはフードやドリンクを販売するスタンドが登場。 これらの売り上げも、入場料とともに義援金として赤十字に寄付されました。

会場に設置された義援金ボックス。 お小遣いを寄付する子供たちの姿もありました。

当日になって急遽、グアム来島中のAKB48のメンバー、 チームAの岩佐美咲さんとチームBの鈴木まりやさんの出演が決定。 サインや握手会のほか、最新曲「桜の木になろう」が披露されました。

こちらはマリンスポーツセンター、アルパンビーチクラブに設置された募金箱。 集まったお金はグアム政府観光局を介して、被災地へ寄付してもらう計画です。

3月20日(日)に開催された、グアム政府観光局主催の 「第2回グアム・ココ・キッズ・ファン・ラン」の会場では、 被災した子供たちへのメッセージカードを作成するコーナーが設置され、 沢山の子供たちが心を込めて励ましやお見舞いの言葉を綴っていました。

「第2回ココ・キッズ・ファン・ラン」の会場にも募金箱が用意されていました。 人種を超え、国籍を超え、被災地の復興を願う思いが詰まっています。

3月18日(金)、グアムの政府機関に勤める公務員が幹線道路の交差点に立ち、 道ゆくドライバーに募金を呼びかけたという記事。 この日集まった金額は$25,000(約200万円)にも上りました。

さまざまな人種・国籍をもつグアムの人たちからこれほど励ましや思いやりを受けることのできる日本の国民であることに、私は誇りを感じました。又、これに報いるために、大震災に見舞われながらも着実に復興していく様子を世界へ伝えていかなければならないと感じています。私たち日本人がこれから進む道のりは、地球上のすべての人が漠然と持ち続ける自然災害に対する懸念や恐怖へ立ち向かう勇気となるのではないかと思います。日本の皆さんの希望はグアム島民の希望でもあります。グアム在住であっても日本人の一人として、日本の再生、被災地の復興に寄与し、応援していきたいと思っています。 がんばれ日本!がんばれ東北!