7月21日はグアム解放記念日(Guam Liberation Day)。グアムが日本の占領下となったのは1941年。それから3年後の1944年7月21日、再びアメリカ統治下に戻ったことを祝うグアムの祝日です。毎年この日は盛大なパレードが催されますが、今年は5月下旬にグアムを襲った台風の影響により中止。代わりにチャモロビレッジでブロックパーティーが開催されました。今年のグアム解放記念日の様子をお届けします。

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グアム解放を祝う一連のイベントは午前9時からマリア大聖堂で行われたミサでスタート。旧日本軍からグアムを奪還するに当たり、多くの命が失われました。ミサにはアメリカ海軍の現役兵士や退役軍人、遺族などが集まり、神父により亡くなった方達に祈りが捧げられました。

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続いて行われたのは、グアムミュージアム(Guam Museum)に隣接するスキナープラザ(Skinner Plaza)での合同慰霊祭。晴天に恵まれたこの日、激戦地となったアサンをはじめ、虐殺が行われた場所、強制収容所があった場所でも祈りと花が手向けられました。

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戦後の平和な時代に生まれ育った世代の多くは午後2時から始まったブロックパーティーへ。会場はチャモロビレッジのフェスティバルハット。明るい時間から夜遅くまで数千人が集まり、さまざまな催し、フード、音楽を満喫。この平和な時代、時間を享受しました。

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焼きたてのバーベキューやフレッシュフルーツを使ったスイーツだけでなく、たくさんのフードトラックが集結してさまざまな料理を提供。どの店も長蛇の列でしたが、おいしい料理が人々の胃袋を満たし、生バンドの演奏もあり、皆開放的なリラックスしたムード。

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ステージではチャモロダンスも。日本人チャモロダンスダンサーも素晴らしいパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げました。

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この日は金曜日ということもあり、夕刻から夜にかけてはますます人出が増えていきました。そして午後7時21分には花火とドローンによるライトショーがスタート。美しい光に照らされた夜空を眺めながら、今年も無事、解放記念日を祝うことができました。

多くの人々の命と犠牲の上にある今日の平和な暮らし。この日を穏やかに過ごすことで、改めて平和の大切さを感じます。