台風が去って10日ほど経った現在、まだ島の多くのエリアで停電、断水が続いています。一時は大行列・大混乱となったガソリンスタンドは少し落ち着きを取り戻し、人々は不自由な暮らしの中でも生活リズムを整え、助け合いながら日々を送っています。
街ではGPA(Guam Power Authority, グアム電力局)が昼夜問わず復旧作業にあたり、強風により壊れた信号機を直す作業員の姿も見られます。
また幹線道路の大きな交差点ではグアムナショナルガード(Guam National Guard, グアム州兵)たちが手信号で交通整理にあたっています。
この10日間、暑い日もあれば道路が冠水するほどの大雨に見舞われた日もあり、最前線で復旧作業にあたり、生活を支えてくださる方々に島民の人々は水を差し入れるなど感謝の思いでいっぱいです。
マイクロネシアモール(Micronesia Mall)は台風後5月28日にはオープン。フードコートを含め多くの店が営業を再開しています。
センターコートでは通信会社GTAがチャージングステーション(Charging Station, 携帯電話充電場所)を設置。もともと通路に設置されていたコンセントも人々が携帯電話の充電に使用しています。本来なら注意を受けそうですが、現在は見過ごしてくれているようです。
グアムプレミアアウトレット(Guam Premier Outlets, GPO)は6月3日からオープンしました。
いつまでこの暮らしが続くのかまったくわかりませんが、島民は悲観的になることなく冷静に現状を受け止め、助け合い支え合いながら日々を過ごしています。
フィーマ(FEMA, Federal Emergency Management Agency, アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁)をはじめ、各団体が家を失った人々への支援や食料提供などを行い、被害の少なかったサイパンからも救援物資が届いています。
一日も早く島民に日常の暮らしが戻り、タモンの街が観光客で賑わうよう、今はただ祈り耐える日々が続いています。