タモンからツーリストが姿を消し、1回目のロックダウンから1年が過ぎました。昨年夏に観光業再開が検討されながらも新規感染者の急増により延期。2回目となる長い長いロックダウンを経て、最近ようやく明るいニュースが聞かれるようになりました。

医療従事者をはじめ、教育現場や飲食店などのサービス業に携わる人などへのCOVID-19ワクチン接種も進み、3月18日(木)からはグアム在住の40歳以上が対象となるなどワクチン接種も順調に進んでいます。

そこでグアム政府は観光業に携わる人へのワクチン接種に力を入れ、5月1日(土)から旅行者への14日間の隔離を免除することを検討し始めました。

隔離免除となる基準は少なくとも50%以上、約62,500人のグアム在住の成人がワクチン接種を完了していること。 3月15日現在、ワクチン接種が完了した人は28,157人。まだ道半ばではありますが、最近では一日に1,557のワクチンが接種されおり、今後この数値を増やしていき、迅速なワクチン拡大を目指します。

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グアム大学(University of Guam)のフィールドハウスで行われているワクチン摂取の様子。医療関係者やエッセンシャルワーカー、75歳以上の高齢者から始まった摂取も、3月18日には早くも40歳代が受けられるようになりました。

 

 

さて、成人のワクチン接種が50%に達すると実際にツーリストはどうなるのか。14日の隔離は免除されますが、そのためにはグアム到着72時間以内の新型コロナウイルス陰性証明が必要です。また専用アプリをダウンロードし、健康状態の追跡調査やグアム政府からの連絡に対応する義務があります。

世界中で急速に増えている新型コロナウイルスの変異種ですが、3月15日(月)現在、2か月前にアメリカ疾病予防管理センター(CDC)に送った検体結果がまだ出ておらず、グアムではまだ変異種は確認されていません。もし仮に変異種がグアムに存在したとしても、現在のワクチン効果があることを期待します。

観光業の再開とは別に、グアム政府が目標に掲げるのは7月21日(水)までに成人のワクチン接種を80%にすること。7月21日はリバレーションデー(Liberation Day)と言って、グアムにおける第二次世界大戦の終戦日記念日。毎年、リバレーションパレードをはじめさまざまなイベントが催される日です。昨年中止となった分、今年は盛大にお祝いできるよう、グアム政府はワクチン接種を呼び掛けています。

アメリカ疾病予防管理センター(CDC)はグアムへのトラベルリスク指標をレベル3に格下げ。 3月15日(月)現在、 新型コロナウイルス エリアリスクスコア(Covid Area Risk Score) も0.2と非常に低い水準となっています。
まだまだ感染への警戒を怠ることはできませんが、グアムに住んでいて、ウイルスを封じ込めつつある実感があります。一日でも早く、一人でも多く、グアム旅行を楽しんでいただけるよう島民一人ひとりが努力するとともに、ウィークリーグアムでも引き続き最新情報を発信していきたいと思います。