新型コロナウイルスについてグアムの現状をレポートします。
11月10日(火)時点で検査数73,859件に対し陽性者数5,654名、陽性率7.7%、死亡者数は91名となっています。
8月から始まったら第2波の感染勢いは収まらず、10月28日(水)には新型コロナウイルス感染症の基幹病院であるグアムメモリアルホスピタル(Guam Memorial Hospital, 通称GMH)がキャパシティオーバーとなり、屋外にテントを張って対応するという事態にまでなりました。
「復興ガイドライン」は依然としてPCOR1(Pandemic Condition of Readiness 1)のままで、レストランや小売店はさまざまな条件下で営業はしているものの感染リスクは非常に高く、不要な外出は控えるようグアム政府は呼びかけています。
レストランは9月25日(金)から屋外席であれば飲食が可能となり、多くの飲食店が臨時のテラス席を設置。
また、小売店も収容キャパシティ25%以下で営業を続けています。
フィットネスジムやプールもさまざまな条件下で営業が可能になり、 オンワードウォーターパーク (Onward Waterpark) も10月10日(土)から土・日曜日、祝日のみ営業を再開しています。
気になるツーリズムの再開についてですが、これには各航空会社の協力なくして実現しません。日本航空(Japan Airlines)は成田‐グアム便を11月末日まで欠航することを発表しており、現在は唯一ユナイテッド航空(United Airlines)が成田‐グアム便を毎日運航しています。
グアム到着時のコロナ検査陰性証明の提出や空港でのコロナ検査の可能性など、ツーリズム再開に向けてさまざまな議論がなされています。今後の感染率の推移によっては来年1月か2月のツーリズム再開も検討されるようですが、医療崩壊の危機に瀕している現在の状況を考えると、まだまだ厳しいかもしれません。島民と来島者の安全を最大限に考慮し、グアム経済の復興に向けて今後も協議が重ねられる予定です。