グアム政府観光局主催のミクロネシア最大のカルチュラルフェア "グアム・ミクロネシア・アイランド・フェア" がガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(イパオビーチパーク)にて開催されました。
今年で23回目を数えるこのイベント、今年も15日(金)~17日(日)の3日間、天気にも恵まれ多くの人で賑わいました。

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グアム政府観光局が主催した
「グアム チャモロダンスアカデミー2010」の参加者たちが日本から来島しました。
他の島のダンサーに負けない素敵な笑顔でイベントを盛り上げました。


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総勢14名のメンバーの中には
フラなどの経験者もいれば、ダンス初心者も。


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チャモロダンスは、長い人でも今年1月から始めたばかりです。


このイベントの特色は、ミクロネシアの島々のカルチャーを体験できること。
ミクロネシアとはグアムやサイパン、ロタ、テニアンをはじめ、パラオ、ヤップ、チューク諸島、ポンペイ、コスラエ、マーシャル諸島などを含むエリアの総称で、グアム、サイパン、ロタ、テニアンがチャモロとして独自の文化を持っているのと同じように、他の島々にも独自の言語、音楽、ダンス、料理、工芸品などがあり、それを一堂に会したのがこのフェアなのです。
会場には各島のブースが設置され、そこではグアムのお店では手に入らないユニークな商品、アート作品に出会うことができ、古代チャモロの暮らしを体験できるコーナーもありました。そのほんの一部ですが、ご紹介しましょう。


これはロタ島のブースでおじさんが自信をもっておすすめしていた、チャモロ語でダオカ、英語でカロフィラム・イノフィラム という植物からとったオイル。
日本では「タマヌオイル」という名前でアロマテラピーに使用されているようで、擦り傷、切り傷、火傷などによく効くそうですよ。年間100本程しか生産されない希少品。こんな商品に出会えるのもミクロネシアフェアならでは。

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これがダオカオイル。
生産量が少ないので少しお値段が高めですが、効果は期待できそう?!


メイドイングアムのお土産品がズラリと並んだこのブース。バナナチップスやパンの実チップス、クッキー、ジャム、キャンドルなど、タモンのお土産物屋さんより少しお得な値段で買えるのもこのフェアの時だけ。こちらのお店は、チャモロビレッジのナイトマーケットには出店しておらず、毎年グアム・ミクロネシア・アイランド・フェアの時だけ出店されるそうです。

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お土産屋さんではあまり見かけない商品もいっぱい。


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ラッピングもかわいくてお土産におすすめの自家製ジャム。保存料や添加物がない、オーガニックなジャムです。唐辛子ジャムやマンゴージャムなど、種類も豊富。


グアムでこんなかわいい刺繍の服を着た女性を見かけたことはありませんか。チューク諸島やポンペイ島の女性がよく着ている色鮮やかなスカートやムウムウ。ちょっとサイズが大きめですが、見るだけでも楽しいデザインの数々。
 
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このようなワンピースやスカートを着ている人はチューク諸島やポンペイ島の人たち。


これはサイパンのブースで出会った素敵な作品。サイパン在住のアーティストによる砂絵です。ビーチで集めた砂で立体感を出し、糊で固めた後色を付けていきます。

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これは色をつける前の状態。
北マリアナ諸島の美しい海の世界が描かれています。


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ラッテストーンやプロアなどチャモロの文化を描いた作品が多く見られました。


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制作現場を間近も間近で見ることができます。


会場の一角では古代アウストロネシアの生活を再現。古代アウストロネシアの衣装に身を包んだ男性が、昔ながらの方法で豚の肉を調理し、夜には来場者に無料で振る舞われていました。ローカルでもなかなか見ることのない、珍しい光景です。

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ココナツやバナナなどグアムのジャングルで採れるフルーツ。
逞しい男性がココナツを割ってくれました。


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目の前で手際よく行われていく、アウストロネシアクッキングを見学。
地面に穴を堀り石や葉を敷き詰めて、その上に肉や魚を載せていきます。


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その上を葉を覆い蒸し焼きにします。


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夜になるとそのお味を確かめようと、多くの人で大賑わい。


広い広い会場で3日にわたり開催されたミクロネシアフェア。今回紹介したのはそのほんの一部です。もっともっと素敵なお土産物、アート作品が紹介され、各島特有の衣装を着たダンスも披露されました。毎年10月に行われるこのフェア、ぜひ来年の旅の参考にしてみてください。