海外旅行をする際、まず必要なのが現地の通貨。グアムではアメリカドルが使われています。今回はアメリカドル、中でも硬貨についておもしろいお話をしましょう。

一般に流通している硬貨は1セント、5セント、10セント、25セントです。どの硬貨がいくらなのか、レジで戸惑っているツーリストの姿を時々見かけますが、私も慣れるまで随分苦労しました。そんな時、ローカルなお店のレジで「one more penny(ワン モア ペニー)」などと言われ、ますます戸惑うことがありました。「pennyって一体何?」。
実はアメリカの硬貨には一つずつ名前が付いており、ペニーとは1セントのこと。5セントはニッケル、10セントはダイム、25セントはクォーターと呼ばれています。ですから「one more penny」とは「あと1セント足りないよ」ということだったんですね。

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左から順に、ペニー(1セント)、ニッケル(5セント)、
ダイム(10セント)、クォーター(25セント)

一般に市場に出回っている硬貨は上記の4種類ですが、実はその他に50セント硬貨や1ドル硬貨などもあるんですよ。こちらに住んでいてもめったに見ることはありませんけどね。


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左から順に、25セント、50セント硬貨、1ドル硬貨。
1ドル硬貨は製造された年代によりコインの色が異なります。


さて、そんなアメリカ硬貨のコレクターは全米に、もちろんグアムにも数多くいます。実は私もその一人。クォーターコレクション、25セント硬貨集めにはまっています。実はこれ「米国50州25セント硬貨プログラム」というユニークなプログラムで、アメリカでは1999年から10年間、毎年5州ずつ、それぞれ州の特徴を描いた25セント硬貨を発行しているのです。

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左:通常のクォーターのデザインはアメリカの国鳥である白頭鷲
右:2006年に発行されたコロラド州のクォーター


さらに硬貨はフィラデルフィアとデンバーの2箇所の造幣局で発行されており、表面にはフィラデルフィアを表す「P」、もしくはデンバーを表す「D」の文字が刻まれています。クォーターコレクターは各造幣局から発行された50種類のデザイン、計100種類のクォーターを、買物をしてお釣りをもらうたびにチェックし集めているのです。


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左は通常のクォーター、中・右が「米国50州25セント硬貨プログラム」のクォーター。
デザインも少し違いますね。
赤い丸で囲った所に「P」と書かれていればフィラデルフィア造幣局発行、
「D」と書かれていればデンバー造幣局発行。


ここまで読んで「米国50州?ではグアムは?」と思った方はかなりのグアムファン。
そう、このプログラムが始まった当初は米国50州、つまり準州であるグアムは含まれていませんでした。しかし2009年に準州グアムをはじめ、アメリカ領サモアや同じくアメリカ領ヴァージン諸島、北マリアナ諸島、プエルトリコなど6エリアの硬貨が発行されました。これを機に、私のクォーターコレクションも始まったわけです。実は私の周りにも同じようなコレクターが何人もいて、時々集めたクォーターを持ち寄っては、互いに足りないものをもらったりあげたりして、収集に勤しんでいます。


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こちらは2009年に発行された「コロンビア特別区と準州のクォーター」のセット。
最右が待望のグアムクォーター。
デザインは島の形とグアムの伝統的な帆船プロア、ラッテストーンが描かれています。


そして集めたクォーターは専用のコレクションブックに保存します。コレクションブックもいろいろな種類がありますが、下の写真のものは2009年に買ったもので、「P」と「D」、各56種類のクォーターを収容できるようになっています。

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全部が揃うには道のりは長いです...。


市場にあまり出回っていない硬貨、またグアムがデザインされたクォーターがあると聞けば、ぜひお土産に手に入れたくなりますよね。さまざまなマリンアクティビティが楽しめる「アルパンビーチクラブ」では、100ドル以上のパッケージ、またはイルカツアー(2才以上)に参加した人に1ドル硬貨をプレゼントというユニークなキャンペーンを実施中(2011年3月31日まで)。また毎年夏休みに開催されるサマーキャンペーンではグアムクォーターのプレゼントもあります。マリンアクティビティを楽しみながら、レアなお土産もゲットできますよ!!


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アルパンビーチクラブでは25セントコイン、1ドルコインがもらえるキャンペーンを実施中!!


グアムクォーターについては、こちらをご覧ください。
http://www.visitguam.jp/news/detail.php?id=292


近日中に、アメリカの紙幣についてもWEEKLY GUAMでお話しますね。紙幣にもきっと皆さんが知らない、おもしろい話がいっぱいです。お楽しみに!!