「チャモロダンス」というと、オプショナルツアーなどで目にしたり体験する方もいらっしゃるかもしれませんが、知っている方はまだ決して多くないかもしれません。今回はこのグアムの伝統文化にフィーチャーしたレポートをお届けします。 6月25日(土)、26日(日)にグアム大学のフィールドハウスで開かれたチャモロダンスの祭典「ディナニャ・ミナゴフ チャモロダンス コンペティション&フェスティバル」に行ってきました。

グアム最大のチャモロダンスフェスティバルは2日間にわたって盛大に行われました。

このイベントの名前「ディナニャ・ミナゴフ(Dinana Minagof)」は、チャモロ語で幸せや喜びの集まりという意味があります。今年で9回目を迎え、ローカルの間でもこのイベントは定着しつつあり、グアムの伝統文化に対する人々の尊敬や誇りの念も年々増してきているようです。 フェスティバルは「コンテンポラリー(現代風)」「スパニッシュ(スペイン風)」「アンシェント(古典)」の3つの部門に分かれて行われ、「パフォーマンス」「衣装」「オリジナリティ」の各観点から審査員が審査を行いました。

こちらは2日目に行われた古典部門のステージ。 古代チャモロ人の衣装を身につけ、男性はたくましく力強いダンスを、 女性は優雅でたおやかなダンスをみせてくれました。

古典部門のステージでは、 女性はヤシの葉で作られたスカートを腰に巻いて踊ります。

ダンスフェスティバルと言っても始終ダンスを踊り続けているわけではなく、アカペラで一人がメロディを歌ったり、ストーリー仕立てのステージがあったりと、まるでミュージカルを見ているようで予想していた以上に楽しめました。

こちらは戦争によって想い合う男女が引き裂かれるという 悲恋のストーリーを織り交ぜたステージでした。

「イプヘケ」と呼ばれるひょうたんで作った打楽器でリズムをとり、チャモロ語を歌いながら歌詞の内容を踊りで表現する「チャンティング」を盛り込んだ古典チャモロダンスはもちろんのこと、リズム感あふれ色彩鮮やかなドレスが素敵なスペイン風チャモロダンス、自由な創作などでグループの個性が光る現代風チャモロダンスなども会場を湧かせていました。

こちらの女性の衣装は、 スペイン風チャモロダンスで着る「ミスティーシャ・ドレス」。

チャモロダンスについての詳細はこちらから。 http://weekly.visitguam.jp/2010/05/post-77.html

最後はゲストエンターテイメントとして、グアム政府観光局が主催し日本で唯一のチャモロダンス公式ワークショップである「グアム チャモロダンス・アカデミー」の生徒さんたちが日本から参加。私のまわりに座っていたローカルの観客が「次は日本のダンサーが踊るんだって!」と話しているのを耳にして、こんなローカルイベントでもグアムと日本の国際交流の場になっていることをうれしく感じました。

日本から駆けつけたグアム チャモロダンス・アカデミーの皆さん。 ほとんどの観客はローカルの人たちでしたが、 彼女たちのダンスに盛大な拍手と声援を送っていましたよ。

会場にはチャモロ伝統文化に関するアクセサリーや スナックなどのショップが出店しており、 グアムに古くからある伝統を継承していこうという 人々の熱い思いがところどころで感じられました。

「南の島の伝統的なダンス」と聞くと民族色が強く、日本人にはあまりなじみのないものでは?と想像してしまうかもしれませんが、かわいらしい衣装を身にまとった優雅なダンスもあるので、チャンスがあればチャモロダンスをぜひ体験してみてはいかがでしょう。

※「グアム チャモロダンス・アカデミー2011」は7月に大阪、8月に名古屋、10月に東京で開催予定。

<インフォメーション>

■グアム チャモロダンス・アカデミー2011■

■7月 大阪開催 日時:7月30日(土)~31日(日) 時間:10:00AM~3:00PM 場所:スタジオ・エスク(予定) 住所:大阪市北区豊崎5-3-23 ジュリアビル6階

■8月 名古屋開催 日時:8月27日(土)~28日(日) 時間:10:00AM~3:00PM 場所:J-Station 住所:愛知県名古屋市中区栄1-21-34 ビジネスホテルJ-Station 3階

■10月 東京開催 日時:10月1日(土)~2日(日) 時間:未定 場所:東京ビッグサイト(JATA旅博会場) 住所:東京都江東区有明3-11-1

詳細・お申し込みはこちらから。 http://www.visitguam.jp/campaign/chamorro/2011_academy.html