第22回 グアム・ミクロネシア・アイランドフェアへいってまいりました!
ミクロネシア地域の島々のカルチャーに出会える年に一度のグアム・ミクロネシア・アイランドフェアでは、それぞれの島の伝統民芸品やアクセサリー、地域特産品の販売、文化紹介、レストランなどのブースが並び、会場内に作られたステージでは次々とダンスパフォーマンスが繰り広げられます。
私はまず、特産品のお買い物。この機会に買っておきたいお目当ての品は、素晴らしい香りを持つポンペイ島の黒胡椒と、ロタ島では今も外用薬として現地の人々に使われているというダオックという木の実から作ったオイル。一個一個職人さんの手によって作られた貴重な貝や石の本格派伝統アクセサリーも、このイベントのブースではお安く手に入るチャンスです。
レストランのブースではバーベキューリブやケラグェン、レッドライスなどのグアムのお馴染みのメニューの他、カリカリで美味しいグアムの南部で獲れるマニャハックという小魚のフライや、食べ歩きに便利な小分けのチューブに入ったタピオカのデザート、フレッシュココナッツや新鮮なマンゴージュースなど南国の自然の味を楽しめて、私のお腹も大満足。
そして、このイベントでなんともユニークなのは、このアイランドフェアのためだけにガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(イパオ公園)に建てられた特設のチャモロ村。ホテルが建ち並ぶタモンのこのイベント会場で、この一ヶ所だけがまるでタイムトリップしたかのような空間を作り出しているのです。
木の柵に囲まれたヤシの葉葺きの屋根の建物、南国フルーツやビートルナッツ、オオシャコガイなどを置いた庭の演出、木彫りの作業を実演する彫刻師、小屋の中で飼われたヤギ、ヤシガニ、オオトカゲなどが昔のチャモロの村を再現したとってもイイ雰囲気を醸し出しています。
そして中でも、ふんどしを締めて伝統のアクセサリーをまとったチャモロの大男たちが炊事場で魚を焼く姿に私の視線は釘付け。恐る恐る写真撮影をお願いすると、「タンボカ!(食べてみて)」と揚げ魚を差し出して意外にもフレンドリーな笑顔をくれるのです。この異空間を楽しむだけでもこのフェアへ行く価値大いに有りです。
最終日に最も注目を集めたのは、これからガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(イパオ公園)に建設される建物の起工式。先史時代の衣装をまとったチャモロの男性たちがホラ貝を吹きながら伝統にのっとって儀式を執り行い、ローカルのダンスグループが踊り歌う姿に、周辺は見入る観客でたちまちいっぱいになりました。
ミクロネシアの巨石文化ラッテストーンを土台にしたこの建物は、今年初航海を果たしたチャモロ伝統カヌーの収納庫となる予定です。この建物のプロジェクトについてはまたの機会に詳しくリポートしますね、どうぞお楽しみに!