8月はご家族連れで賑わったグアム。9月になり子供たちの新学期が始まると、遅めの夏を楽しむ比較的若い年齢層の人がグアムを訪れています。中には海外旅行が初めてという方や、ご家族で訪れたことはあってもお友達同士では初めて、という方も多いでしょう。 そこで今回は、海外旅行の際の基本的な事項から特に注意する事項までを、グアムのルールなども交えてご紹介します。楽しい旅行は正しい知識があってこそ。それは家での荷造りから始まりますよ!

家での旅行の準備は楽しい時間です。お気に入りの服やサンダルをスーツケースに詰めているだけで、気分はもうグアムに飛んで行ってしまいますよね。でもその荷造りには注意が必要です!飛行機に乗る際に預けられる荷物には重量制限があり、また、航空会社によっては預けられる荷物は「1つ」と限定されている場合もあります。ついつい、あれもこれもと詰め込みがちですが、帰りはグアムのお土産分でさらに荷物が増えるのは確実。行きの荷物はできるだけ少なめに、帰りも荷物が利用する航空会社の制限に収まっているかどうかに注意してくださいね。

上記の表は2011年8月現在の各航空会社の荷物重量制限についてです。 ぜひ参考にしてください。

飛行機の機内に持ち込めるものにも制限があります。気をつけなければならないのは「液体状」のもの。水やジュースはもちろんのこと、つい手持ちの荷物に入れてしまいがちな目薬、コンタクトの洗浄液や保存液、日焼け止めクリーム、歯磨き粉も通常は持ち込めません。仕事帰りの夜便を利用する方は、特にコンタクトや歯磨き関係を持ち込みたいと思いますが、気を付けて下さいね。没収され、処分されてしまいますよ。(但し、100ml以下の容器に入れ、それを1?以上の大きさのジッパーの付いた透明プラスチックケースの中に入れれば、1人1袋に限り持ち込みが可能です。)

もう1つ、荷造りで注意したいのは電化製品について。日本の電圧は100Vのため日本で購入した電化製品はもちろん100V対応。しかしグアムの電圧は120V。携帯電話やコンパクトカメラなどの小物なら、この程度の電圧の違いで壊れることはめったにありませんが、ドライヤーなど高い電圧を使用する場合は故障や火災の原因となります。日本製の電化製品を使用する場合は、必ずその電力に見合ったアダプター(変圧器)をご持参ください。なお、ドライヤーはほとんどのホテルで常備されており減らせる荷物の1つですので、ホテルにある事が確認できれば持参をする必要はないかもしれません。

グアムのプラグはこのような3つ穴ですが、 日本の電化製品のプラグも使用可能です。

さて次は、3時間30分の飛行機の旅を終えてグアムに到着した後の、入国審査をスムーズに済ませるコツをお教えしましょう。入国審査で必要な書類は、45日以内の滞在の場合、下記の写真の書類2枚「I-94(右側)」と「I-736(左側)」です。ローマ字で正しく記入してくださいね。順番を待つ間に日本語を話せる空港スタッフが質問を受け付けくれて、窓口で必要な書類と不要な書類を事前にチェックし、内容も確認してくれます。この時に分からないことはきちんと質問しておき、スムーズに入国審査を進められるようにしましょう。エスタ(ESTA:電子渡航認証システム)を事前に申請しておくのもおすすめです。手数料(2011年9月現在:お一人様$14)は必要ですが、一度承認されると2年間は有効ですし、90日以内の滞在が可能になり、面倒な書類の記入も不要になりますよ。グアム国際空港では先月22日からESTA専用レーンが開設されたので、ESTAを持っている人は入国がとてもスムーズになりました。ぜひグアムに来る際にはESTAをとってから来てくださいね。

入国審査の時に必要な書類「I-94」と「I-736」(45日以内の滞在の場合)。 右側の細長い書類「I-94」は、入国審査の際に切り取り線で切り取られ、パスポートに挟まれます。 これは非常に重要な書類ですので、決して失くさないよう注意が必要です。

入国審査が終わると、いよいよ各アクティビティ、食事、ショッピングと忙しい旅行の始まりです。お財布の中には「アメリカドル」がちゃんと入っていますか?両替はホテルフロントなどでも行っていますが、DFSギャラリア・グアムが比較的両替のレートがいいと言われていますよ。

アメリカ紙幣は全部で6種類、硬貨は4種類。硬貨は慣れるまで覚えるのが難しいですが、失敗も旅行の思い出の1つ。紙幣ばかり使ってないで、硬貨も使ってみてくださいね。お店の人も親切に教えてくれますよ。

左上から下へ、$1、$5、$10、 右上から下へ$20、$50、$100。

左から¢1(ペニー)、¢5(ニッケル)、 ¢10(ダイム)、¢25(クォーター)。 クォーター4枚で$1です。

両替に行くのが面倒な時や、今すぐ不足分のアメリカドルが欲しいという時は、日本の銀行カードをチェックしてみてください。裏面に「STAR」「PLUS」「Cirrus」などのマークがあれば、写真のように同じく「STAR」「PLUS」「Cirrus」のマークのあるATM(現金自動預け払い機)でアメリカドルを引き出すことができます。 レートはその日のその銀行のレートが適用されます。

ATMはショッピングセンターなどにありますので、 ぜひチェックしてみてください。

次は、グアムに住んで3年の私も、未だに時々忘れてしまうチップについてです。日本にはない習慣なのでつい忘れてしまったり、分かっていてもいくら払うのか、どのように払えばいいのか戸惑ってしまったりしますよね。

チップを払う場合まず確認したいのは、請求された金額にサービス料が含まれているかどうか。もし含まれていたらチップを払う必要はありません。もし含まれていなかったら、レストランでの食事の場合は10%が基本。$10のランチを食べたら$1、$50のディナーを食べたら$5といった具合です。払い方はいろいろで、現金で払う場合はテーブルに置くこともありますし、レジで請求金額に10%をプラスした金額を払うことも。チップボックスがあればそこに入れてもOKです。自分のテーブルを担当してくれたウェイターに直接渡す時もあります。あまり堅苦しく考えず「サンキュー」と感謝の気持ちを込めて渡せばそれでOKですよ。 カードで支払う場合はどうでしょう?こちらではレシートにサインをする際、写真のようなレシートを渡されます。請求金額がすでに印字されていて、サービス料をいくら払うかは自分で書き込みます。そして合計金額を書き込んでサインします。

この場合、$15の食事に対し、 チップは$1.5払うことになります。 合計$16.50がカードでの支払い金額です。

ホテルの部屋のハウスキーピングには、ベッド1台に付き$1、タクシーはメーターの10~15%が基本。ハウスキーピングへはベッド横のテーブルなどに、タクシーの場合はメーターの金額より少し多めに払って「キープ・ザ・チェンジ(お釣りはとってください)」と言えばスマートですよ。

最後にお土産を買う時の注意事項です。つい買って帰りたくなるけど、日本への持ち込みが禁止されているものや免税範囲のあるものなどは、事前に知っておきたいですね。 ビーフジャーキーや、その他のジャーキー類、ハム、ソーセージ、ベーコンなどの肉製品は、輸出政府機関発行の検査証明書がないと、日本への持ち込みが禁止されています。 その他、下記免税範囲などに注意して、ショッピングを楽しんでください。

「オードトワレ」「オーデコロン」は上記の「香水」には含まれません。

また、グアム政府観光局のホームページ内でも様々なグアムの基本情報を紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてください。

出発前に押さえておきたい情報はこちらから。 http://www.visitguam.jp/travel/basis.html

レンタカーを借りた場合の交通ルール、運転上の注意等はこちらから。 http://weekly.visitguam.jp/2011/09/post-220.html

アルコール飲料についてはこちらから。 http://weekly.visitguam.jp/2010/07/post-106.html

楽しい旅行を台無しにしないためにも必要な知識やマナーはきちんと守り、素敵な思い出をグアムで作ってくださいね。