グアムというと、白いビーチに映える青い海を真っ先に思い浮かべますが、海にも負けない山や川などの自然もあります。ジャングルのトレッキングツアーや川下りなどのオプショナルツアーに参加すればこれらの自然を満喫できますが、体力に自信のない方や年配の方が手軽にこれらの自然を体感できるスポットもあります。「タロフォフォの滝公園(Talofofo Falls Park)」です。


深い緑の中にあるタロフォフォの滝。
木々の緑が一段と深く、自然のエネルギーを感じることができます。


グアム最大の川であるタロフォフォ川とタロフォフォの滝を見ることができる、タロフォフォの滝公園があるのはグアム島南部。あたり一面が緑色の、草原のような景色の中を公園の入口まで通って行きます。緑に囲まれて海がまったく見渡せないそんな景色も、またグアムが持つ顔のひとつ。そしてたどり着いた公園の入口からはケーブルカーに乗って、滝がある地点まで下っていきます。


これはケーブルカーからの景色。
ちょうど雨が降った直後だったため水滴がついて写真では見にくいのですが、
眼下には深いジャングルの中をタロフォフォ川が流れている様子が見渡せます。


ケーブルカーに乗って5分ほどすると、滝がすぐ近くに見える地点に到着。ケーブルカーの乗降場のすぐ横にはタロフォフォ川が流れ、第1と第2の、2つの滝を間近に見ることができます。私が出かけたこの日は到着の直前にスコールが降ったため、赤土であるこの周辺の土地が川に流れこんでしまい、川の色が茶色に濁っていました。晴れた日の川は、もっときれいな澄んだ色をしているそうです。


第1の滝。高さは3~4mくらいでしょうか。
マイナスイオンを全身に受けて、しばしの癒しタイム。


こちらは第1の滝より少し下流にある第2の滝。
小さな吊り橋がかかっています。


グアムにいると、空の青や木々の緑がとても濃く深い色をしていることに気づきますが、この場所に来るとそれが一層よくわかります。ジャングルに迷い込んだような道もあり、ビーチとはまた違うグアムの一面を垣間見ることができますよ。


熱帯ジャングルの中を歩くような道もあります。


そして、第二次世界大戦中から28年間もの間、グアムのジャングルの中に潜伏していた横井庄一さんが、1972年に発見されたのもこのタロフォフォ川の近くでした。この公園内には、横井さんが潜伏生活をしていた洞窟のレプリカが展示されています。


この他にもグアム島の歴史を紹介した展示コーナーがあり、グアムの歴史に触れることができます。


これが横井さんが潜伏していた洞窟の入口(レプリカ)。
大人がやっと通れるくらいの小さな穴です。


公園の入口には、横井さんが潜伏していた洞窟の様子が展示されています。
横井さんは2.5mほどの深さの洞窟の中で暮らしていたそうです。


タロフォフォの滝公園には、オプショナルツアーに参加するか、またはレンタカーを利用することで行くことができます。


最後に、この近くにある南部のレストラン「ジェフズ・パイレーツ・コーブ(Jeff's Pirates Cove)」をご紹介しましょう。このレストランは、タロフォフォの滝公園から車で10分くらい走ったところにあります。


太平洋側のビーチに面したジェフズ・パイレーツ・コーブ。


オープンエアの店内のすぐ目の前にはプライベートビーチが広がり、ローカルにもツーリストにも人気のスポットです。レンタカーでこちらの公園に行かれる際には、帰り道やランチに寄ってみてはいかがでしょうか。


<インフォメーション>

場所:タロフォフォの滝公園(Talofofo Falls Park)
営業時間:9:00AM~5:30PM
定休日:なし
入場料:大人$20、子供$7(ケーブルカー代金含む)
ロケーション:イナラハン地区
電話番号:671-828-1150


店名:ジェフズ・パイレーツ・コーブ(Jeff's Pirates Cove)
営業時間:月曜~土曜日 8:00AM~6:00PM / 日曜日 8:00AM~7:00PM
定休日:なし
住所:111 S.Chalan Antigo Ipan Talofofo,Guam 96915
ロケーション:タロフォフォ地区4号線沿い
電話番号:671-789-1582