今までにも何度か紹介した、グアム政府観光局主催の「グアム・アイランド・フィエスタツアー」。フィエスタとは、各村々に祀られたカトリックの守護聖人に感謝を捧げるお祭りで、グアムではカトリックが布教した16世紀に始まり、以降300年以上続いている行事です。

元々はローカルだけのお祭りでしたが、ツーリストが参加できるようになったのは2年前。「グアムの文化が集結したこのイベントへツーリストにも参加していただいて、グアムのことをより深く体験してもらいたい」との思いから始められました。 毎回数十名の参加者があり、訪れた人にも好評のこのツアーは、今年も引き続き開催が決まりました。そして今年1回目となる、タモン・タムニング村のフィエスタへ行ってきました。

フィエスタでは陽気で明るいローカルとの触れ合いや 豚の丸焼きなどの豪華なご馳走が楽しめます。

グアム・アイランド・フィエスタツアーの魅力の1つは、グアムの文化を肌で感じられることです。盛大に用意された豪華なパーティーフードや展示されているローカルアーティストによるクラフト作品、アーティストたちによる実演などから、グアムの文化を身近に体験できます。また、食事前の感謝の祈り、そして次々と料理を持ってやって来てはハグやキスを交わし挨拶するローカルの人々の様子に、グアムに暮らす人々のライフスタイルを垣間見ることができます。

会場に着くと、ツーリストはまず歓迎のレイを首にかけてもらい記念撮影。 レイと言えば花で作られたものをイメージしがちですが、 グアムでは貝殻で作ったものをよく見かけます。

ココナツを削る様子を見たり、 削ったもので作ったココナツキャンディを試食したり。

ココナツの葉を使った葉編みを見学。自分で作ってみることもできます。 ローカルの子供たちが器用に花や鳥、冠などを編んでくれました。

今回会場となったのは、タムニング村の村長さんの自宅です。広い庭にはテントが貼られ、フィエスタ開始の午前11時頃から、ツアー参加者約50名の他ローカルの人がたくさん訪れ始めました。ローカルの人に周りを囲まれて、ちょっと緊張した人もいるかもしれませんが、この触れ合いがグアム・アイランド・フィエスタツアーの魅力です。

大きなテントの下に、ローカルの人もツーリストの方も一緒になって着席。 ツーリストの方にも、本物のチャモロ語が聞こえてきたことでしょう。

会場内の展示や実演を自由に見てまわった後、タムニング村長が挨拶。その後はグアムとの交流促進を図るためにグアムを訪問していた、岡山市グアム友好親善訪問団代表である岡山市長が挨拶されました。

右がタムニング村長のブラス氏。 真ん中で挨拶しているのが岡山市長の髙谷氏。 左の女性は通訳の方です。

時間はちょうどお昼どき。やはり気になるのはズラリと並ぶお料理です。 グアムのフィエスタやパーティーに欠かせない豚の丸焼き、ボリューム満点のローカルスタイルのバーベキュー、レッドライスやケラグエンなどのローカルフード、ラティーザと呼ばれるローカルに人気のケーキなどがズラリと並んでいます。そして、続々と訪れるローカルの中には料理持参で来る人も多く、新しい料理がどんどん追加されていきます。 ツーリストの方は皆、珍しそうに料理を眺めながら少しずつプレートにとっていきます。

日本人にとっては初めて目にする料理も多いためか、 ツーリストの方たちはどの料理にも興味深そう。

ホテルのブッフェでもローカル料理が用意されていますが、家庭のお母さんたちが作った料理はバラエティーも豊富で、ローカルの食卓を見ているようですよ。日本人の口に合うものが多く、どれもおすすめです!

たくさんのフルーツが並べられたコーナーではチョコレートフォンデュも用意されていました。 フレッシュなフルーツをそのまま食べてもよし、チョコレートをたっぷりつけて食べてもよし! 人気コーナーでした。

最後はアイランドダンスショーです。チャモロダンスでは古代チャモロダンスと、スペイン統治時代のダンスの2種類を見ることができました。古代チャモロダンスでは素朴な衣装に身を包み、男性は力強く、女性は軽やかにステージを舞います。 スペイン統治時代のダンスでは、衣装が少し進化して洋装スタイルとなっていました。こちらは、男女の愛を表現したダンスのようでした。

こちらは古代のチャモロダンス。 男性の力強い動きが印象的でした。

洋装の衣装に着替え、再びステージに登場。 男女ペアで踊るシーンも多く、愛を表現したダンスです。 古代のダンスが神に感謝を捧げるものであったのに対し、 スペイン統治時代のダンスは愛を表現したものが多いそうです。

ショーの後はこのツアーの恒例ともなっている ローカルダンサーとのダンスタイム。 グアムの人は音楽やダンスが大好き。 是非一緒に踊ってグアム文化を実感してください。

ツーリストの方が帰った後もフィエスタは続き、最終的にこのフィエスタには数百名が集まったのではないでしょうか。料理を持ち寄り、食事とおしゃべりとダンスを中心にフィエスタやパーティーが行われる、これがグアムスタイルです。

さてこの週末にも同じようなツアーが開催されます。チャランパゴ村の守護聖人ヌトラ・セノラ・デ・ラ・パスィ・ブエンヴィアを祀るフィエスタです。しかも今回に限り、チャモロビレッジで開催されるので、チャモロのダンス、料理、アート、音楽などを通してよりローカルの人との触れ合いなどが期待できそうです。詳しくは各旅行会社、またはラムラムツアーまでお問い合わせください。

<インフォメーション>

イベント名:チャランパゴ・ビレッジフィエスタ 日時:1月22日(日)11:00AM~2:00PM / バスピックアップ9:25AM~ 料金: 大人$30、子供(2~11歳)$20 お申し込み・お問い合わせ:参加の旅行会社またはラムラムツアーズ(671-649-5314/5)まで

今後のグアム・アイランド・フィエスタツアーの予定はこちらから。 http://www.visitguam.jp/news/detail.php?id=580

昨年のアイランドビレッジフィエスタの記事はこちらから。 http://weekly.visitguam.jp/2011/05/post-183.html http://weekly.visitguam.jp/2011/04/post-174.html