グアム島の中部、レオパレスリゾート・グアムがあるマネンガンヒルズに新しいアトラクション「ゾーブ(ZORB)」がオープンしたと聞いて行ってきました。
私も「記事を書くからには、自分自身でゾーブを体験しなくては」と言ってはしまったものの、スタート地点に設けられた小屋に着くと、スタートしたばかりのゾーブからは悲鳴が......。その悲鳴の理由は後ほど明らかに。


ゾーブの初体験を終えたばかりの子供たち。
とても楽しそうですね。


まずは、ゾーブというアトラクションについてご説明いたしましょう。ゾーブは1995年にニュージーランドで開発された新種のアトラクションです。2重構造の巨大ビニールボールの中に人が入り、200メートル以上続く斜面を転げ落ちるアトラクションです。
ゾーブには、ボールの中に水を入れて3人まで乗れる「ザイドロ」と、1人乗りで水を入れないドライタイプの「ゾービット」の2種類があります。
ここまで読んで、「果たしてボールの中で身体はどんな姿勢になるのだろうか?」とか「他の人とぶつかったりはしないのだろうか?」と疑問をお持ちになった方も多いかもしれませんね。この答えも、後ほどご説明いたします。


スタート地点から見下ろしたコースはこんな感じ。
なだらかな斜面が200m以上も続きます。


コースを下から見上げると、思った以上の急傾斜!
左がウェットタイプのザイドロ、右がドライタイプのゾービットです。


ザイドロの動きを見ていると、最初は足を下にしていたのが、
側面に反射して向きが変わったり......。


まず、私は3人乗りのザイドロに挑戦しました。スタート地点でスタッフがビニールボールの空気圧をチェックしてから、必要に応じて空気を補充してくれます。そしてボールの中にホースを入れ、水を注入します。準備完了、いよいよボール内に入ります!
ここで、私にとってのゾーブ最大の難関(?)が待ち受けていました。子供たちは数歩助走してから、直径1m弱の穴に頭から突っ込み、スルリと簡単にボールの中へ入ります。最後に私も助走して勢いをつけてから、頭からボールの中へと突っ込みますが、何度挑戦しても身体の重心はボールの外にあるままです。しかたなくすでに中に入った子供たちに協力してもらって、私をボールの中へと引っ張ってもらいました。
ボールの中では3人並んで座ります。スタッフが、私たちの滑り込んだ穴に付いたファスナーを締めてくれて、いざアトラクションのスタートです。


進入穴は大人の腰位の高さ。
子供たちは軽々とジャンプして中に入ります。


ビニールボールの中は直径2mぐらい。半透明なので、外はあまり見えません。
子供たちは、未体験のアトラクションに期待を膨らませてワクワクしています。


座り方は、前向きでも後ろ向きでも良いということですが、複数で乗る場合には、全員が同じ方向に座ります。ボールの中で身体はどんな姿勢になるのか、人とぶつかったりしないのか、疑問が頭をよぎります。
いろいろな考えが頭をかすめている間に、スタッフの「ゾーブ!」というかけ声でボールがついに転がり始めました!次の瞬間お尻がスルスルと滑り始め、コントロール不能のスピードに襲われます。そしてバケツ数杯程度の水が、バサっバサっと頭から降り続けます。容赦なくボールは回転しつづけて、3人合わせてカラダは右へ、左へとスライドし続けます。
ところが、一緒に乗った3人は、常にボールの底の部分に居続けることになるため、同乗者とぶつかったり、誰かに蹴られたりするなんてことはありません。そして、一緒に乗った仲間の体重のバランスなのか、それとも偶然なのか、ボールはまっすぐにかけ落ちることもあれば、コースサイドの斜面に反射して逆回転しながら転がることもあります。


コース終了地点の窪みでボールが止まりライド終了。
見ているよりも遥かにボールの回転が早いように実感しました。
大人げなく叫び続けてしまった私ですが、子供たちは終始ニコニコ顔です。


一方、一人乗りのゾービットに、男の子が挑戦していました。ザイドロと同様にビニールボールは二重構造となっており、こちらには内部にシートとハーネスが装備されています。椅子に腰掛けて、まず足首を固定してから、肩を通したハーネスで胸元をロック。さらにウエストを固定し、手首を通した紐を握ります。
「ゾーブ!」というかけ声で、坂を転がり始めます。こちらはボールの動きに合わせて身体も一緒にぐるぐる転がり続けます。ボールの中に入った男の子は、まるで乾燥機に入った洗濯物のような状態です。ゾービットでは一直線に転がり落ちるストレイトダウン、飛行機のように左右に揺れるエアープレイン、後ろ向きに転がるバックワーズの3種類から転がり方を選べます。この感覚を気持ちいいと思うかどうかはその人次第だそうです。ちなみに、この日何度もゾービットに挑戦していたお兄さんもいましたよ。


乗り物酔いで、気分が悪くならないようにと
スタッフからは「息を止めず、叫ぶように」とのアドバイスが。
今回は一人乗りとあって、少々緊張気味の男の子です。


二重のビニールの間を無数のスプリングが支えているので、
体を地面に打ち付けたりすることがなく、実はとても安全です。


転がり降りた人達はビニールボールとともに
トラックでスタート地点に戻ります。


現場で地元誌「アイランドタイム」の
リポーターのジョシーさんと撮影スタッフに遭遇。
いつも元気なジョシーさん、この日は一層テンションが高かったようです。


ジョシーさんの楽しそうな表情に我慢できず、
カメラを置いてカメラマンさんも自ら挑戦していました。


なんとも不思議なスピード感に子供たちは病み付きのようで、2回、3回と挑戦を繰り返します。そんな子供たちをなんとかなだめてギフトショップのある建物に戻り、スタッフが撮影してくれた写真をチェックします。
ゾーブでは、レジスターからリストバンドの発行、写真管理まですべてコンピュータシステムで管理されています。リストバンドのバーコードをスキャンすると、撮影された写真を確認することができます。しかもその中の一枚は無料でFacebookにアップロードできます。その他の写真も、CDやUSBに有料でコピーしてもらえます。


こちらは体験前の登録場面。名前や生年月日などを入力すると
ゾーブ体験を許可する記念の証明書が発行されます。
そしてバーコードがプリントされたリストバンドを付けてもらえば準備完了です。


こちらがその証明書。その場でプリントすることもできます。
また、メールアドレスを入力してメール送信することも可能です。


ゾーブ体験が終了すると、リストバンドのバーコードをスキャンします。
画面でゾーブスタッフが撮影した「あなたの写真」が一覧できますよ。


タッチパネルだから操作は簡単。
お気に入りの写真1枚は、Facebookに無料でアップできます。


日本でも全国に数カ所、ゾーブを楽しめる施設はあるようですが、アクセスに時間がかかる郊外の施設が多いようです。その点、グアムのゾーブなら、タモン地区から車に乗って15分程度で行けるので(無料送迎サービスあり)アクセスも容易ですよ。また、レオパレスリゾート・グアムのゲート脇に設計された特別コースは、台風などを除いて雨天でも年中無休で楽しめます。ゾーブは、8才以上なら体験が可能ですが、身長や体重などに制限がありますので、詳しくは下記インフォメーションにてご確認ください。
予測不能の動きとスピード感で人気のグアムに上陸したばかりのハイパーアトラクション・ゾーブ。大人げなく、大はしゃぎしてしまった一日でした。


ギフトショップには、ゾーブのオリジナルグッズも多数販売されていました。
Tシャツ、タオル、帽子、キーチェーン、ボールペンの他に、
特製バッグにTシャツとボードショーツ、そしてタオルのセットもありました。
カラフルでデザインも可愛いですよ。お土産にもおすすめです。


<インフォメーション>

ゾーブ(ZORB)
料金:お好きなゾーブ 3回体験 $72
    「ザイドロ」(ウェットタイプ)1回体験 $35(1人乗りの場合)/$29(2人乗りの場合)/$24(3人乗りの場合)
    「ゾービット」(ドライタイプ)1回体験 $40
    ※いずれもお一人様の料金です
制限:「ザイドロ」(ウェットタイプ)8才以上、体重1人130kg以下または2人で250kg以下
    「ゾービット」(ドライタイプ)8才以上、身長157.5cm以上、体重100kg以下
場所:レオパレスリゾート・グアム内
営業時間:9:00AM~6:00PM
定休日:なし
電話番号:671-922-9672
URL:http://www.zorb.com/guam
※無料送迎あり