グアムの夏の恒例イベントで、毎年多くの人で賑わっている「フィッシャーマンズ フェスティバル(Fisherman's Festival)」。グアムの漁業共同組合主催のイベントで、チャモロビレッジ隣にある魚屋さん「グアムフィッシャーマンズ・コープ(GUAM FISHERMEN'S CO-OP)」で開催されています。「第15回目」となる今年も晴天に恵まれ、盛大に開催されました。早速その様子をレポートいたします!

ローカルイベントでは必ずと言っていいほど、アイランドダンスショーが行われます。
今回はチャモロダンスのほかに、タヒチアンダンスも披露されましたよ!

会場はチャモロビレッジ隣の、ハガニア湾に面した場所。ブースが立ち並ぶ向かいには、穏やかな海が一面に広がっています。ツーリストを乗せ、ダイビングやパラセイリングに出港するボートが行き交うのを見ながら、一日をのんびりと過ごすことができる素敵なイベントです。会場中央に設置されたステージの向かい側も海。海をバックに、大人から小さな子供まで、素敵なダンスを披露してくれましたよ。

グアムの少女たちによるチャモロダンス。
とても可愛らしかったですよ!

ステージで様々なショーが開催される中、会場をぶらりと歩いてみると、実に様々なブースが出店されていました。ローカルアーティストの作品が並ぶブース、ココナツの葉で編まれた帽子やバスケットを並べるブース、フレッシュな野菜やトロピカルフルーツを売るブースなど、つい気になってのぞいてしまう様なブースが集まっていました。

こちらは「イフィット」というグアムを代表する木を用いた工芸品。
水に沈むほど固く重たい木ですが、見事な彫刻が施されています。

こちらは、ココナツの葉で編まれた作品の数々。
鹿や魚、花束や帽子、バスケットまであります。
ローカルの男の子が器用に編んでいましたよ。

野菜やフルーツを売るブースでは、
バナナ、スターフルーツ、サワーサップなど
現在旬なフルーツが豊富に揃っています。

ローカルのイベントでは、度々登場する「カラバオライド(水牛乗り)」。
1回$3となっており、小さな子供は保護者と一緒に乗ってもOK!

ここまではローカルイベントでよく見る光景です。このイベントがほかのイベントとひと味違うポイントは、海に関するブースが多いこと。漁業共同組合が主催ということで、海のこと、魚のこと、環境のことなど、グアムの人にとって身近なものでありながら、つい見逃しがちな課題について提唱するブースもありました。

野生イルカの保護、安全なパドリングのために「ジェットスキーをする際のルール」
「海に捨てられるオイル、燃料、そのほか様々なゴミについて」など
こちらに並ぶパンフレットに書かれたメッセージは、
私たちが知っておかなくてはならないものばかり。
海に囲まれたグアムに住む私たちだからこそ、しっかりと関心を持たなければならない事柄です。

こちらは、伝統的なグアムのフィッシングについて説明してくれるブース。
グアムに伝わる漁法や道具などが紹介されています。

そして、このイベントに訪れた多くの人たちが楽しみにしている「フリーフード」。「マーリンのサラダ」「フライド・フィッシュ」「魚のパテ」「ホットドッグ」などが並び、皆さん好きな具材を選び、サンドイッチやホットドッグを作ります。そのほかにも、「鮪の2種類のポキ」と「フライド・ポテト」が並びました。さすが漁業共同組合のイベント、フレッシュなシーフードが盛り沢山です!とっても暑かったこの日、フードコーナーの隣には「かき氷」も用意され、子供たちに混ざり大人たちも列を作っていましたよ。もちろん、かき氷も無料です!

ランチタイムには長い行列ができ、
皆さん、新鮮なシーフードサンドイッチを楽しんでいましたよ。

ほかにも、チャモロ文化を紹介するブースも見つけました。グアムの美しい風景を収めた写真集、グアムのアーティストを紹介する本、子供向けのチャモロ語学習帳などが販売されていました。

ほかのローカルイベントと異なり、
「漁業」や「海」をはじめとする「グアムの文化」を感じさせるイベントです。

ゆったりとした時間を楽しむことができる素敵な会場。
海からの風が心地良く、のんびりとした一日を過ごすことができました。

今回ご紹介した「フィッシャーマンズ フェスティバル」は、毎年夏に開催されていますので、来年は皆様も是非足を運んでみてくださいね。素敵な海を眺めながら、のんびりとしたグアムの心地良さを十分に満喫することができますよ。