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グアムをドライブしていると街のあちこちで色鮮やかな絵が描かれた壁やバス停を見かけます。 以前は落書き場所の対象とされ、近寄るのが怖いような印象さえありましたがメインストリートに面した 巨大キャンパスを再生させるプロジェクトが政府機関をはじめ、団体、企業などで始められました。 村の特徴を文化的な要素を交えて描いたもの、コミュニティーに向けて発したいメッセージを込めたもの、グアムの代表的なモチーフをポップで独創的に表現したものなどさまざま。 いずれのプロジェクトにもグアムを代表するアーティストが参画し、プロジェクトの指揮をとりました。 南国の日差しが降り注ぐグアムの街に出現するストリートアートは多くの島民の願いを象徴しているのです。 "We are Guam" キャンペーンの一環としてグアム政府観光局が行う"村の壁画"プロジェクト、 そしてI ♥ GUAMのアイコングッズを手がける会社(ARCHWAY)が平和のメッセージを込めて行う"バス停壁画"プロジェクトをご紹介します。
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マンギラオ村の壁画。場所は10号線と15号線の交差点の15号線側です。
こちらは"We are Guam" キャンペーンの第一弾として完成したマンギラオの壁画。縦4m、横幅40mの巨大スペースに和やかに暮らす村の人々の暮らしぶり、グアム大学やコミュニティカレッジ、ゴルフ場をイメージしたものが描かれています。 島の人や風景、暮らしを温かみのある繊細なタッチで描くアーティストのロン・カストロ氏がプロジェクトリーダーを勤めました。
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ジーゴ村の壁画。場所はマリンコードライブ沿い、 セントポールクリスチャンスクール(ノースキャンパス)近く。
同じく"We are Guam" キャンペーンの第二弾のジーゴでは空港や大学など公共施設の壁画制作を多く手がけてきたグレッグ・フローレス氏がプロジェクトリーダーをつとめ、120メートルを超える長い作品が完成しました。
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バリガダ村の壁画はルート10のクラウンベーカリーとピザハットの間にあります。
バリガダではバリガダ在住のイラストレーターのアリエル・ディマランタ氏が原画を担当。
次いで行われるアガニアでは歴史的な名所や伝説のモチーフが描かれる予定です。
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レオパレス近くのバス停で休日を返上して作業を行うグレッグフローレス氏。
"LOVE & PEACE"ラブと平和のメッセージを込めて、落書きされたバス停をポップなバス停に再生するのはI ♥ GUAMアイテムを手がける会社。
一連のプロジェクトは、マスターアーティストのグレッグ・フローレス氏率いるボランティア集団。安全で清潔感のあるバス停を利用することで道ゆく車や人だけでなく、バス停を利用する子供達が気持ち良く一日をスタートさせられるよう、前向きな気持ちで学校へ通えるようにとの願いが込められています。すでに5つのバス停がペイントを終了し、さらにバス停を管轄する各村々との交渉を続けています。 I ♥ GUAM のコミュニティー活動についてはこちらで紹介されています。
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ホテルロード沿いでもグレッグ・フローレス氏によるポップなスマイルペイントを見かけます。
コメディアンでありマジシャンとしても知られるI ♥ GUAM のペイント・プロジェクト・マネージャーのハンク・ライス氏は、「LOVE & PEACE」の気持ちは様々な問題を最善の方法で解決するヒントになると信じています。 そんな考え方を一人でも多くの人に気づいてもらう機会になればと願っています。」と話してくれました。グアム島のあちこちで目にする文化と平和のメッセージは、ローカルアートの香りでいっぱいです。