今回の来島はスタディツアーの7回目。今回もグアムの人たちとたくさんの交流の機会を持ちました。戦前、戦中、戦後のグアムの子供たちの教育に尽力したフランシスカ Q.フランケス(Francisca Q. Franquez)さんを訪れ、当時の話を聞いたり、グアムのチャモロダンスグループと交流会を開いたり、また島中に点在する戦跡を訪れ71年前の夏を振り返ったり。グアムの人々との交流により得た知識や思いは「記録」として残すだけでなく、人々の「記憶」に深く刻み込まれるべき、そして自分たちにはそれを語り継ぐ使命があると、中山さんは話します。
受け継がれてきた文化を後世に残すことの難しさ、貴重な歴史的体験者の高齢化などはどの国、どの地域もが抱える課題です。こうしてグアムの文化や歴史を学び、日本との架け橋となって活動する「ファマグウン・タノ・ザニ・タシ」。多くの日本の若者がグアムに関心を持ってくれることを嬉しく思うと同時に、グアムに住む者として彼らの継続的な活動には敬服するばかり。その取り組みの姿をグアムのローカルの人々も嬉しく思っています。今後もグアムの人々と交流を重ね、まさにショーのタイトルである「海原を回遊する鳥たち」のようにグアムと日本の素晴らしい関係を構築していただきたいと思います。
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