日本ではジョニ赤(レッドラベル)、ジョニ黒(ブラックラベル)の呼び名で親しまれてきたジョニーウォーカー。その中で、希少な原酒のみを用いた究極のブレンドと言われるのがブルーラベルです。すべてのボトルにシリアルナンバーが付き、シルクの裏地箱に証明書とともに入ったジョニーウォーカーの最高級品。そのグアム限定品とはどのようなものでしょう。
昨年夏にお目見えしたジョニーウォーカー ブルーラベル グアム・スペシャルエディション。ジョニーウォーカーといえば、闊歩する英国紳士、ストライディングマンのブランドシンボルが描かれ、ラベルが斜め24度に貼られた四角いボトルがお馴染みの姿。グアム・スペシャルエディションではそのボトルにグアムのアイコンが描かれています。美しいブルーの化粧箱にもボトルと同じデザインがゴールドで施されており、ブルーラベルの高級感はそのままに、一目でグアム限定品とわかる逸品です。
このデザインを担当したのは、ローカルアーティストのロン・カストロ(Ron Castro)氏とリック・カストロ(Richard "Ric" Castro)氏。2人は個展を開いたり、グアム政府や企業が進めるアートプロジェクトに参加するなど幅広く活躍するグアムを代表するアーティストです。
島の風景や人々の暮らしを優しいタッチで描くロン氏。チャモロ文化の造詣も深く、自分らしい方法でグアムの魅力を発信できたらと昨年、ココバードやカラバオ(水牛)などグアムのアイコンをモチーフにしグアムの木材で作った3Dパズルやキーホルダー、ペンダントトップなどの制作をスタート。グアム土産としてツーリストの皆さんに喜ばれています。
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ロン氏の弟であるリック・カストロ氏は、グアム大学(University of Guam)で教鞭を取りながら芸術活動を続けているアーティスト。グアムの自然の力強い生命力、南国の美しい色彩、受け継がれるチャモロの魂などを抽象的に描き出し、観る者を惹きつける表現力は高く評価されています。
<リック・カストロ氏の記事はこちら>
そんなグアムの偉大なアーティストによってスタートし、初回の600本は即完売したというグアム・スペシャルエディション。これに続き、グアムに伝わる伝説をデザインしたグアム・レジェンドシリーズが登場しています。その第一弾として今年夏に登場したのは人魚になってしまった女の子の伝説、シレナです。
スペシャルエディションと同様、四角いボトルとブルーの箱に人魚になったシレナが描かれています。さらにボトルにはチャモロ文化の象徴であるラッテストーンとその上にハットと呼ばれる建物、ヤシの木や南国の花々がシレナを囲み、グアムらしいデザインになっています。
グアム土産のバリエーションが増える中、世界中で愛される奥深いスコッチウィスキーの味わいとグアムが一つとなり誕生したジョニーウォーカー ブルーラベルグアム限定品。この価値ある逸品はお酒好きでなくても気になる存在となりそうです。
グアム・レジェンドシリーズは第2弾、3弾も現在制作中とのこと。新しいデザインが店頭に登場するのは来年2月頃の予定です。バレンタインの贈り物に、チャモロマンス(毎年3月)の来島記念におすすめです。