第六回「日本グアム親善大会(Guam National Bodybuilding & Body Fitness Championships and International Invitational)」が11月17日(金)に開催されました。今年で6回目を迎えるこの大会は、例年通り観客の明るい声が会場を包み、選手と観客が一体となって楽しめる大会として盛り上がりました。この大会を通して選手がお互いに刺激され高め合えるだけではなく、日本とグアムのボディビル業界の新しい発展と可能性を広げられるようにと開催された日本グアム親善ボディビル大会の友好かつ熱い戦いの様子をご紹介します。



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日本グアム親善大会で
日頃鍛えた身体を披露する選手達。



シェラトン・ラグーナ・グアム・リゾート(Sheraton Laguna Guam Resort)で開催されたこの大会は通常の国際大会とは異なり、入賞実績や大会出場経験が無いビギナーでもチャレンジ出来る大会です。日頃はボディビルディンク、フィットネス、フィジーク、ビキニなどカテゴリー別に行われる大会がほとんどで、それぞれのカテゴリーの選手同士が交わることはありません。しかし、この大会は男女合わせて6種目が揃う珍しい大会でもあり、選手同士が友達や家族のように仲良くなるという、カテゴリーや年齢だけではなく、グアムと日本人、人種の壁まで超える絆が生まれるそうです。



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グアム、日本、サイパンと国を超えて競い合う選手達。
今年は日本から13人の選手が参加。



海外での大会に参加することでボディビルの奥深さを知ってもらいたいと語るのは、大会コーディネートに関わる吉田真人さん。大会の前日にお話を聞くチャンスがあったので、本大会を行うきっかけ、目的、今後のビジョンについて語ってもらいました。



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全米ボディビル大会で優勝歴のある吉田真人氏
(株式会社BELLZ代表)。



観客が2,000人を超えるスケールの大きい全米大会に出場した自分自身の経験をもとに、地方や日本国内のみならず世界へ目を向けることの大切さ、目標を常に高く持ち自分を信じること、諦めずに取り組むことで見えてくるものがあることを伝えるため企画立案したのが日本グアム親善ボディビル大会の始まり。笠松博次氏(「グアムナショナルフィジーク連盟」の日本事務局長)のグアム在住12年間という過去の経験を最大に生かし、共に力を合わせ、数々の困難を克服して本大会の実現に至りました。



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グアムと日本をまとめる大事な役目をする
事務局長の笠松博次氏(右)。



それでは、今大会の様子をご紹介します。



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会場にはアメリカ、グアム、日本とそれぞれの旗が掲げられ、
国歌斉唱を経て大会が開始されました。



11月17日の金曜日に行われた日本グアム親善ボディビル大会。日本からは派遣代表として参加した選手と自費で出場する皆さんがいます。以前は肉体美をコンテストにする競技といえばボディビルしかありませんでしたが、近年ボディフィットネス、フィジィーク、フィットネスにフィットネスビキニなどの競技カテゴリーが新たに加わりました。その結果、グアムでも日本でもボディビル連盟に加入するメンバーが増え、ボディビルディング協会の活性化になっているようです。



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絞った身体が美しいボディフィットネスに出場する
日本人の女性選手、太田美貴子さん。



日本からのボディビル界の花形達が次々と登場し会場を賑わせました。日本からの選手は地方大会や全国大会などコンテスト慣れをしているためポージングなど身体を綺麗に見せるパフォーマンスが上手でグアムの人にはとても刺激的なようです。私にとってはどの選手のボディーも素敵に見えバランスよく割れた腹筋が目に眩しく映りました。



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フィジーク部門優勝者ジュン・ディートレイ(Jun Deatley)さん。
笑顔が爽やかな、沖縄出身の両親を持つ日系2世。



中でも目を引いたのは、身体を鍛え始める前はプニプニだったという岩井知子選手。たまたまyahooニュースに取り上げられていた過去の日本グアム親善大会の様子に刺激を受け、出場してみたいという目標をかかげてジムに入会しボディビルを始めました。その後数々の大会に出場して実績を積み、見事出場を勝ち取ったというサクセスストーリーの持ち主。半年足らずで20kgの減量を達成したというだけあって、引き締まったすらっと長い脚が素敵でした。



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日本グアム親善大会のおかげで人生が変わったという
岩井知子さん(ボディフィットネス部門出場)



フィジークは絞られたウエスト、大きな肩、太すぎない脚といったようなバランスのとれたかっこいい体を競うものでトレーニングをしていない一般の人からも人気があるカテゴリー。ボディビルの大会に出るほどの筋肉量はないけれど、ジムで鍛えた身体をなんらかの形で評価されたいと思うような人や、女性が参加しやすくなりました。日本の大会とは違い、グアムの大会は90秒と長めのフリーポーズがあり、競技選手それぞれが感情をたっぷり込めて表現する機会が与えられるのも、この大会のみどころとなっています。フィジィークに挑戦する日本人選手達は、この大会のために特別に海外の人にウケが良さそうな曲を選び準備をするそうです。ノリの良いテンポの音楽に観客も声援を送ります。披露する側も観る立場の人も一緒になって楽しむのが、なんともグアムらしい大会です。曲に合わせながらショーのように舞台に立ち筋肉美を披露する姿が爽やかで新しく、これがボディビル業界の活性化につながるのかと納得しました。



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フィジーク女性部門優勝者の宮田みゆきさん。



また、筋肉の露出度が高いブーメランパンツを履きパフォーマンスするボディビルとは違い、少しお洒落な感じのするサーフパンツで審査されるのがフィジーク男性部門です。



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トレーニング量がボディビルより少なく、
一般人でも挑戦しやすい部門、フィジーク。
そのおかげか参加者も多数。



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選手と観客が一緒になって盛り上がれるのが
日本グアム親善大会の最大の魅力。



各競技の中でも最も新しいカテゴリーはフットネスビキニで、日本では2014年頃に競技として審査されるようになりました。歴史はまだまだ浅いですが評判が高く人気があります。肉体美だけでなく髪の毛や顔立ち、肌の色やツヤ、ポーズなどまでもが審査対象になるそうです。平たく言えば、女性らしく健康的な美しさを競うもので、生まれ持ったスタイルだけではなく、トレーニングで培った体脂肪と筋肉量のバランス具合が審査の対象となっています。



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痩せすぎや筋肉のつき過ぎも厳しく審査される
フィットネスビキニ部門。



面白いことにモデルのようにウォーキングの技術も必要とされ舞台に上がった瞬間から降りるまでの動作が審査の対象となるそうです。こちらは水着の色や自分に合った高さのハイヒールで自慢のボディーを表現します。



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日頃の成果を発揮した選手へ贈られるトロフィー。



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ボディビル部門
優勝者の浅野喜久男さん。



全てのカテゴリーの中で最もレベルの高いボディビル部門。鍛えに鍛え抜いた身体は、ずば抜けたプロポーション!選手の方々も他のどのカテゴリーよりも真剣に挑んでいて、人間の身体がここまで変化することが出来るのかと驚きました。厳しい食事制限にトレーニングの成果が報われた何とも言えない感動の瞬間でした。

ボディビルと一言では括り切れない魅力が満載のこの大会。まだまだ奥が深く見れば見るほど、知れば知るほどハマってしまいそうな素敵な世界です。出場選手の真剣な様子に身を正されるような思いになり、優勝者の嬉しそうな顔を見ては一緒に喜ぶなどとても感動する大会でした。グアム大会の一番の魅力に、観客と選手それぞれが国を超えて会場がひとつになって盛り上がるところがありますが、この空気感はその場に足を運ばないと理解できないほど。日本から参加する選手や観戦者のためのツアーも組まれますので、ぜひ来年の日本グアム親善大会はグアム現地から直接応援をしてみてはいかかでしょうか。

会社名:株式会社BELLZ(ベルズ)
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