通称 「グアム動物園」や「クシング動物園」の名で親しまれています。
タモン地区はツーリストが行きかうグアムの繁華街。その中に、たくさんのホテルが建ち並ぶ周辺の景色とはまるで別世界を作り出している、グアム唯一の小さな動物園があります。
マパタンビーチへ向う小道脇の「ZOO」の文字が目印です。
入り口はホリデイリゾートグアム横からマパタンビーチへ向かっていく小道の右脇。ゲートでベルを鳴らすと、園長さんがドアを開けにきてくれます。さぁ、中へ入ってみましょう!
中ですぐに出迎えてくれるのは、グアムのイベントなどでもカラバオライドでお馴染みの動物 カラバオ(水牛)。
すぐ近くで見たい人のために、誰でも餌をあげることができるようになっています。ゆっくりとこちらにやってきますよ。
優しくて力持ち、グアムの人気者、カラバオ(水牛)。
園の中の様子はまるでグアムを凝縮したような自然庭園。大きすぎず、小さすぎず、通路に沿って歩くだけで、癒しのひと時を過ごせます。(動物園の様子がわかる動画はこちらをどうぞ)
園の中は豊かな緑が茂り、まるで森の中で動物たちを見ている気分に。
緑いっぱいで木陰が多いので、強い日中の日差しから逃れるのにも最適。園内奥のベンチで一休みして、心地よい時間を過ごすことも出来ます。海洋性亜熱帯の様々な植物や、島の人々が昔利用していた薬草なども育てられています。
ホテルが立ち並ぶタモン地区のオアシス。
フェンスの向こうには青い海が広がっています。
この動物園にはこの島特有の生き物、そして外国からやってきた珍しい生き物が40種以上も飼育されていて、しかも歴史文化財も収蔵してあることから、毎年、グアムの学年末である今頃の季節には地元の小学校の課外授業などでもよく利用されます。
海洋性亜熱帯のグアムの森の雰囲気の中に、本物の古代
ラッテストーンや
日本占領時代に労役でチャモロの人々が作った塹壕が展示されています。
古代チャモロ人が武器として使用したスリングストーンや
釣りのシンカー、骨や貝で作った釣り針など。
この地域特有の生き物といえば、ヤシガニ、オオトカゲ、フルーツバット、
絶滅に瀕しているココバードなど。
しっかりと管理された檻の中で飼育されているので、細部まで観察することは容易ではありませんが、心のお土産にぜひ見ていただきたい生き物たちです。
かつてグアムにいた鳥類のうち、少なくとも7種以上は絶滅させてしまったという外来種の悪役、ブラウンツリースネークもこの施設で見ることができます。
(この動物園で見られる生き物たちの詳細はこちらをどうぞ)
グアムに50匹程しかいないフルーツバットは現在は捕獲禁止ですが、
チャモロ語でファニヒィと呼ばれ、昔は貴重な食材でした。
その他にも家畜として親しまれている動物たちや、外国からやってきた珍しい動物たちがたくさんいて、まるでグアムの島全体をこのタモン地区の小さなエリアに凝縮したかのよう。餌をあげたり近くでみられるフレンドリーな動物もいますから、小さなお子さんも楽しめそうですね。
左)南米原産のラマ、カルロ君。手のひらで餌をあげることができます。
右)絶滅が危惧されているインドネシア固有種コバタンのエンジェル君。
また、園の中にあるノニの木にも、絶滅危惧種の生き物がいました。
グアム島内ではここでしか見ることができません。
絶滅危惧種のグアム島固有のカタツムリ
(partula radiolata)。
こちらは格子でガードされた大きな水槽です。
階段を降りると水中が見える仕組みになっているようですね。何が泳いでいるんでしょう?窓の奥を除いてみましょう。
うわっ、びっくりした?!
なるほど、サメが飼育されているんですね。このサメはツマグロと呼ばれる種。
自分で餌をあげることもできるんですよ。
陸の動物も、植物も、そして海洋の動物もタモンのこんな隠れた一角に凝縮されているなんて、
ご存知でない方も多いのではないでしょうか?忙しく車が行き交う繁華街で、ここだけは別世界のよう!
この動物園を経営してもう34年のクシングご夫妻。
このグアム・ズーロジカル・ボタニカル&マリーン・ガーデンは、青い海やお買い物もたっぷり楽しんだけれど空港への出発までには少し時間が残っている方や、遠出せず気軽に少しだけグアムの自然を見学したい方にはぴったりのロケーションです。
「時間はあまりないけど、ちょっとまだ物足りない、グアムの自然にもう少し触れたい」そんな風に感じたら、ここがお勧めです。グアム島での想い出がより印象的になること間違いなしですよ。
それでは、また、アディオ~ス!
※撮影協力/Photos : Courtesy of Guam Zoological Botanical & Marine Garden
<インフォメーション>
施設名:グアム・ズーロジカル・ボタニカル&マリーン・ガーデン
(Guam Zoological Botanical & Marine Garden)
開園時間:9:00~17:00 (月~日曜)
休園日:12/25(クリスマス)
入園料:大人 15ドル、子供(11才以下)8.5ドル
住所:180A Frank H. Cushing Way. Tumon, GU 96913
TEL:671-646-1477
URL:http://www.guamzoo.com/
所在地:サンビトレスロード(ホテルロード)よりホリデーリゾートグアムより奥へ入って、右側。