4月22日はアースデイ(Earth Day)。地球環境について考える日と世界的に制定されている日で、世界規模の環境問題に直面している今、4月は世界中でさまざまな環境に関するイベントが開催されます。直面する課題は国や地域によって大きく異なりますが、美しく豊かな大自然に囲まれているグアムも実はさまざまな問題を抱えています。4月6日(土)、グアム・ナチュレ・アライアンス(Guam Nature Alliance)によって開催された『アースマンス・キックオフ(Earth Month Kick-off)』に参加し、グアムの自然環境について子供たちと一緒に考えてみました。



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人々の心を癒し、魅了するグアムの海。
この美しい海が抱える問題とは?



子供たちと一緒に参加した、グアムの環境について考えるイベント『アースマンス・キックオフ』。美しいイパオビーチに面したガバナー・ジョセフ・フローレス・メモリアルパーク(Governor Joseph Flores Memorial Park)で開催されました。



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アメリカ農務省などの政府機関、グアム大学などの教育機関、
そしてペイレススーパーマーケットなどの民間企業など、
一番海に近いパビリオンには数多くのブースが並びました。
小さな子供たちが理解しやすいよう、参加型のものが多くありました。



参加型とは一体どのようなものでしょう?例えば下の写真。子供が大きな銃を抱えています。こちらはアメリカ農務省のブースのひとつで、野生の豚を狩猟するための銃の使い方を教わっています。グアムのジャングルにはたくさんの野生動物が生息していますが、豚は数が増えすぎて、時には畑や民家の庭を荒らすことも。子供に銃の使い方を教えるなんて!と思ってしまいますが、大自然と隣り合わせで暮らすグアムの人々の生活には、このような知識も必要なのかもしれません。



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大きな銃を抱えて子供たちは興味津々。
銃弾は入っていないとはいえ、教える方はとても厳しく真剣。
その真剣さにつられて子供たちも真面目に耳を傾けます。



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こちらはココバードのブース。
子供たちが手にしているのは本物のココバードの卵です。
グアム島の鳥で、絶滅の危機にある鳥として知られていますが
懸命な保護活動により、少しずつその数を増やしています。



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すでに絶滅したものや絶滅の危機にある鳥の剥製をもとに
説明を受ける子供たち。
どのような思いで聞いているのでしょうか。



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ココバードが外来種によって絶滅危惧種となってしまったように
グアムには外来種によって絶滅した動植物がたくさんあります。
こちらは外来種について学ぶコーナー。
最後にグアムに昔から生息する植物の種をもらいました。
原産種や固有種こそ、イキイキと逞しく成長していってほしいですね。



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こちらではビーチクリーンに参加。
リストに書いているゴミを拾ってくると賞品がもらえるという、
子供たちにはうれしい企画ですが、
残念なことに次々と空き缶、お菓子の袋などのゴミが見つかります。
あっという間に2つの袋はいっぱい。
ゴミ拾いをして感じたこと、
思ったことをしっかり言葉にしてから賞品をもらいます。



この他にも、グアム大学の学生たちの取り組みや、スーパーマーケットのエコ活動についても紹介されましたが、実際グアムではここ数年、環境に配慮する活動を行う企業が増えてきました。このイベントは子供向けに開催されたものではありませんでしたが、これからの時代を担う子供たちが、自分が住む島の環境について正しい知識を持ち、例え小さなことであっても、日々の生活の中で環境保護に繋がることができると、未来のグアムの姿も変わってくることでしょう。いつまでも多くのツーリストに愛される島として、これからも子供たちと一緒に美しい自然を守っていきたいと思います。