グアムではほとんど毎週、日本を支援する何らかのイベントが開催されています。今回はグアムで人気の和食レストランで行われた、アート展&ブッフェのチャリティーイベントの様子をお伝えします。

イベントに集まった人々が被災者へのメッセージを書いてくれました。


4月20日(水)の夜、タモンにある和食レストラン「味一」に、在住日本人、チャモロ人、フィリピン人、アメリカ人、イタリア人、タイ人、韓国人など、国籍を超え300名にものぼる人々が集まりました。店内には寿司、天婦羅、唐揚げなど美味しい和食が並んでおり、集まった人々は、寿司に合うように作られた「寿司ワイン」をはじめ5種類のスペインワイン、日本人夫婦の手によりグアムで作られている「ミナゴフ・ペール・エール」などと共に楽しみました。

会場は300人を超える人々で大賑わい。 在住日本人はもちろん、ローカルもたくさん参加してくれました。


フードコーナーにはローカルが大好きなお寿司がズラリと並びました。


ワインコーナーにも人がいっぱい。 和食に合う、おいしいワインをいただけました。


国籍を超え、多くの人々が日本のために集まってくれました。 楽しみながら支援するのがグアム流。 会場は日本を応援する人々の笑顔でいっぱいでした。


このイベント、ただ食べて飲んでいるだけではありません。これは「Pray for Japan from Guam」というチャリティー活動の1つ「Japanese foods meet Wine」というパーティーの様子です。参加費の一部や、店内の壁に掛けられ販売されたりサイレントオークションで競り落とされたりした、グアム内外で活躍するアーティスト12名の作品の売上、計$4,353.55(4月22日(金)現在の予定額)が被災地に届けられます。

グアム在住の日本人写真家、鶴賀奈穂乃さんの呼びかけにより開催されたこのチャリティーイベント。日本へ一時帰国中に彼女自身が震災を体験したことから、少しでも被災地の助けになればとアート展を企画したそうです。そして鶴賀奈穂乃さんのご主人、鶴賀太郎さんの経営する「味一」にて、このイベントが開催されました。

イベントの主催者である、鶴賀奈穂乃さんの作品。 地震の数時間前に横浜で撮影されたもの。 「この2本の桜のように、私たちも必ず訪れる春を信じて枝を伸ばし、 花をつけ、未来に向かっていくことができたらと、心から願っています。」


イベントが始まり食事も一段落した頃、会場に日の丸が映し出されると全員で「君が代」を、続いてグアム島旗が映し出されると島歌「The Guam Hymn」を斉唱。グアムの人々と日本人がひとつになって、不自由な暮らしを強いられている被災地の方々を思い、一日も早い街の復興を祈りました。

グアムで日の丸を見ながら「君が代」を歌うのは初めて。 改めて、現在多くの日本人が直面している状況に心が痛みました。


日本を思い、たくさんのローカルが集まってくれました。 グアムの人々の温かい心に感謝します。


冒頭でメッセージが書き込まれた日の丸を紹介しましたが、ローカルも温かいメッセージを書いてくれました。今回の震災以降、改めてグアムの人々の温かさを感じずにはいられません。グアムでのこれらの活動が被災地の方々に届き、何かしら皆さまの助けとなりますように祈っております。

「LOVE JAPAN」「NEVER GIVE UP JAPAN!!」 グアムの人々の気持ちが日本に届くことを願っています。