グアムの男性の多くは体格の良い人が揃っています。大昔から、力自慢を競った首長の伝説が数多く残るほど、グアムの人は強く戦う男性が大好きです。そんなグアムの人たちが熱狂するのが、2004年にスタートした「PXC(Pacific Xtreme Combat)」。「UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)」を目指すアジア太平洋地域のファイターが、白熱した試合を繰り広げる総合格闘技です。UFCへのフィーダーショーとして、日本でも注目度が上がっているPXCが8月9日(金)に「グアム大学フィールドハウス」で開催されました。「サイパン」「日本」「フィリピン」「サモア」そして「グアム」出身の計「18選手」が死力を尽くして、5分3ラウンドを戦い抜きました。格闘技の試合を会場で見るのは初めてでしたが、選手たちの高ぶる興奮と決死の真剣勝負に釘付けになってしまいました。

寝技にもつれ込むと、選手が上下に入れ替わりハラハラする場面も。

強力なパンチでノックアウトする瞬間の「フランク・カマチョ」選手。
彼はこのPXC38で「ベスト・ファイター・アワード」に選ばれました。

試合の模様は「LIVE STREAM」で生放送されていました。

ラウンド間のインターバルは1分。
試合開始直前には、可愛い水着姿の「PXCガール」が
ラウンドの番号を掲げて登場します。

上を目指し、日々トレーニングを重ねてきたファイターたちにとって、
今回は大事な一戦になりました。

試合前には、選手のプロフィールがビッグスクリーンに映し出されます。
闘志溢れる写真が会場を沸かせます!

大勢の観客が集まった今大会。
グアム大学のフィールドハウスは、
一番上の段まで観客で埋まっていました。

試合前に、全選手が金網のラウンドに集まりました。
アメリカ国歌とグアム島歌が流れ、PXC38が開幕しました。

日本選手の中で一番期待された「矢地祐介」選手(右)。
鮮やかなKO戦が予想されていましたが、まさかの敗退に終わりました。

KO勝ちした勝者は、様々なパフォーマンスで喜びを表現します。

数試合ごとに長めのインターバルがあり、
PXCガールズの踊りが披露されます。

7:30PMからスタートし、試合は深夜まで繰り広げられました。
お目当ての試合の時間に合わせて来る人、そして帰る人が試合終了毎に行き交い、
フィールドハウスの夜は熱気に包まれていました!

PXC38の顔合わせ。
日本からは、女性を含め3選手が健闘しました。

PXCのジェネラルチケットは、グアム島内の「76サークルK」で購入できます。
タモン地区なら「ファウンテンプラザ」に「76サークルK」がありますよ。

入場には年齢制限がないので、会場では小学校低学年の子供たちの姿も多く見かけました。

会場では、PXCのオリジナルTシャツや
選手のロゴアイテムなども販売していました。

初めて観戦した格闘技の試合でしたが、スクリーンを通して見るのとは全く違う「臨場感」を楽しむことができました。闘志溢れる選手のパフォーマンス、歓声を送る観客の熱い声、暗い会場に浮かび上がる神聖な金網のリング、ショーをドラマチックに演出する色とりどりのライティング、すべてを賭けてリングに上がる選手を迎えるにふさわしいステージのすべてを、体感することができました。グアムでは様々なイベントが常に行われています。好きな分野に止まらず、色々なイベントに足を運んでみると、新しい世界がどんどん広がっていきますよ。(撮影:山岸幸矢)