雲が多くなり雨季がはじまった気配のグアム。本格的な雨季の前にと、久しぶりのトレッキングに出かけてきました。
今日目指す場所は「タンクファーム」。グアム島の中央に位置するマネンガン・ヒルズにある人気のトレッキングコースで、第二次世界大戦中にアメリカが開発した中戦車、通称シャーマンが打ち捨てられている場所です。

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マネンガンヒルズは、プロ野球やサッカーチームがキャンプを張ったり水泳の日本代表合宿に使われたこともあるレオパレスリゾート・グアムの周辺に広がる丘陵地域です。
島のほぼ中央といってもいい場所に位置するため、高い場所に立てば東海岸の太平洋から西海岸のフィリピン海も同時に見えてしまいます。

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レオパレスリゾートの近くに車を停め早速トレッキング開始です。

今日案内をしてくれるのは、グアム在住の冒険家でトレッキングの専門会社フロンティアツアーを主催している安部三博さんです。

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コロナ禍で観光客がいなくなったグアムですが、時間ができたいま、グアムの全ての場所を歩こうと常に未踏の地を開拓しているとのこと。
時には険しく難しい道も、2度3度と通いながら進んでいくのだそうです。

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今日のコースはジャングルではなく主に草原。グアム特有の赤土が露出している地域です。
週末は四輪駆動のバギーやオフロード車が走り回ることもあり、赤土がえぐれ大きな轍が走っています。

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あいにくの曇天のため、写真も少し暗い感じになってしまいましたが、雨さえ降らなければトレッキングには最高の天気です。
グアムの日差しはとっても強いので、太陽がギラギラと照りつける日と比べると疲労感が断然少ないのです。

歩き始めて30分くらいは経った頃 あっ、戦車が見えてきました! 

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この写真のほぼ中央に赤茶けた車体があるの、わかりますか?
まっすぐ歩けばすぐのところにありますが、実は中央の凹んだ地域は湿地帯になっていて歩けません。左の方へ大きく迂回します。

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誰かが作ったかわいい案内板。最近作られたもののようです。

繁った草の陰からシャーマンが現れました!

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以前に写真で見た感じよりもずっと大きいです!
朽ちてはいますが装甲の厚さと重量感はたっぷり。

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そのすぐ近くにもこんな格好で鎮座するもう1台のシャーマン。
来る途中で遠目に見えた丘の上の戦車はこれだったようです。

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いまにもずり落ちそうに斜めに傾いたこの戦車。
このポーズでの写真撮影がお約束だそうです。

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剥き出しになったエンジンブロックが残っています。

この周辺にはさらに2輌の水陸両用車が残されていました。

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同じコースを辿ってきたソロハイカーの姿も。

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かつてグアムでは2万人を超える日本兵が、島奪還を目指すアメリカ軍と戦いました。
80年近くも前の出来事ですが、今でもこうしてその名残が島のそこかしこに残っています。
 

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久しぶりのトレッキングで汗もかき、戦車も見られてちょうどいい疲労感に浸っていたところ
安部さんが「あの丘の向こうに滝があるんです。時間があれば行ってみましょうか?」と一言。
指をさした先は遥か向こうの小さな丘でした。
恐る恐る「あそこまで行って帰ってきたら何時間かかるんですか?」と聞いてしまいました。

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次に目指すは「ロウアー・シグアフォール(シグアの下の滝)」。続きは次の機会にご紹介します。

 

<インフォメーション>

■フロンティアツアー(Frontier Tours)
定休日:なし
住所:P.O.Box 315318,Tamuning, Guam 96931
電話番号:671-482-5360 / 671-649-1017
E-MAIL:frontiertours@outlook.com
URL:http://frontiertours.pya.jp