グアム政府は4月30日(金)、目標にしてきた5月1日の観光業再開を2週間延期することを発表しました。

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グアム政府は4月末日までにグアム成人人口の50%、約62,500人のワクチン接種完了を達成できれば、5月1日から旅行者への検疫免除を予定していました。『パス トゥー ハーフ(Path to Half)』を名付けられたそのプロジェクトは無事達成され、4月末には成人人口の51%、64,047名がワクチン接種を完了しました。

にもかかわらず、観光業再開が2週間延期された背景にはグアム島内でのクラスターの発生や新型コロナウイルス感染による入院者数の増加、渡航検疫での陽性者判明が挙げられています。

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現在のグアムの感染状況を鑑み、グアム島民の間でも、今はまだ観光業を再開すべきではない、検疫緩和をすべきでないという声があがっています。

この数か月、グアムでは非常に低い感染率を保っていただけにクラスター発生は大きなニュースとなりました。クラスター発生後でも新型コロナウイルス エリア リスク スコア(Covid Area Risk Score) は0.7と低水準ではありますが、知事の発表の中にも「今までの苦労が無駄にならないよう…」という言葉があったように、長期にわたるロックダウンの辛さを思い出すと慎重にならざる得ません。

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また、観光業の主要マーケットである日本でのワクチン接種が進んでいないことから、近々観光業を再開できても来年2022年の半ばまでは以前のような賑わいにはならないだろうと予測しています。

コロナウイルスを完全に封じ込めることの難しさ、そして各国が足並みを揃えて対策を講じないことにはグアム経済、世界経済が回復しないことを今まさに実感しています。

 

とは言え、2週間後には明るいニュースをお届けできるようグアムの様子を見守りつつ、日本の感染状況、ワクチン接種状況もチェックしていきたいと思っています。