毎年3月はチャモロ月間。英語ではチャモロ・マンス(CHamoru Month)と呼ばれ、数千年前からグアムや北マリアナ諸島に続くチャモロ文化に敬意を払い、チャモロ文化に関するさまざまなイベントが開催されます。
チャモロ文化といえば、まずはチャモロダンス。
3月はいつも以上に、チャモロダンスを
グアム各所で見ることができるでしょう。
では、なぜ3月がチャモロ月間なのでしょうか。
考古学的資料によると、4000年以上も前に東南アジアから海を渡りこの地域に定住した人々がチャモロの祖先。チャモロ語という独自の言語を持ち、自然を崇拝し、狩りや漁で生活を営み、時にはプロア(Proa)と呼ばれる帆船で太平洋を航海し、数千年にわたり独自の文化を築き上げてきました。
古代チャモロ文化を代表する遺跡、ラッテストーン。
高床式住居の土台であったという説が有力ですが
チャモロ文化は未だ解明されていないことが多く残されています。
古代チャモロ社会では、ヤシの葉を使ってカゴや敷物など
さまざまな生活道具が作り出されました。
16世紀、世界は大航海時代。ヨーロッパの人々がアフリカ、アジア、アメリカへと海を渡り、発見した土地を占領したり交易を始めるなど世界が大きな転機を迎えた時代。グアムにもポルトガルの航海者、マゼラン・フェルナンデス一行がやってきます。それが1521年3月6日。この日を境にグアムに西洋文化が流入し、長きにわたり築き上げてきたチャモロ文化が少しずつ衰退し始めるのです。
こちらの衣装はメスティーザ(Mestiza)。
スペインのフラメンコの衣装を思わせるカラフルで華やかなデザイン。
裸に近い格好で暮らしてきた人々が衣服を身につけるようになったのも、
西洋文化流入による大きな変化のひとつです。
1565年にスペインがグアムとその周辺島の領有権を宣言。333年にわたるスペイン統治時代が始まりました。自然崇拝、先祖崇拝などからキリスト教へ改宗するなど、チャモロの伝統的な価値観や習慣は次第に失われていき、その後もアメリカ海軍による統治によってチャモロ語の使用が禁止されるなど、チャモロ文化の衰退は戦後まで続きます。
1970年代、チャモロ語をはじめとするチャモロ文化の衰退に危機感を抱いた島民が立ち上がり、1974年グアムの公用語をチャモロ語と英語の二言語とすること、1977年には公立小学校でのチャモロ語の必修科目化を法案化。そしてこの頃、チャモロ文化衰退の引き金となったマゼラン一行がグアムに上陸した3月をチャモロ月間と制定したのです。
2016年には島民の念願であったグアムミュージアムがオープン。
グアムの歴史、チャモロ文化を知ることができます。
ツーリストの皆様にもグアムについて、チャモロ文化についてもっと深く知ってもらおうと、3月はホテルやショッピングセンターでもチャモロ文化に関するイベントが開催されます。ぜひお立ち寄りください。
グアムプラザリゾート&スパ(Guam Plaza Resort & Spa)
■電話番号:646-7803
■URL:https://www.guamplaza.com
タモンサンズプラザ(Tumon Sands Plaza)
■営業時間:10:00AM~10:00PM
■電話番号:646-6802
■URL: https://www.tumonsandsplaza.com
Tギャラリア グアム by DFS(T Galleria Guam by DFS)
■営業時間:10:00AM~10:00PM
(3月8日から一時的に営業時間が変更になりました)
■電話番号:646-9640/41
■URL: TGALLERIA.COM
アガニアショッピングセンター(Agana Shopping Center)
■営業時間:10:00AM~8:00PM
■電話番号:472-5027
■URL: https://aganacenter.com