ハファデイ、グアムファンの皆様! 今日はグアムの「チャモロ月間(Chamorro Month 毎年3月)」の様子をリポートいたします。 「チャモロ月間」は1970年代後半にチャモロ週間として制定されたのが始まりで、政府、民間企業、 地元の学校などによりグアム古来の伝統を尊ぶ行事がたくさん行われます。
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写真提供:グアム教育省チャモロ研究局
「チャモロ月間」にちなんだ行事をあれこれ追いかけていたら、今回もいろいろなグアムらしさに出逢えました! ちなみに「チャモロ」とはグアム島を含むマリアナ諸島の先住民族のこと。多種多様の人種や文化が交差しさらに米海兵隊基地の受け入れにより今後も更なる変化が予想されているグアムですが、だからこそグアム島本来の伝統を大切に子供たちへ伝えていくことが大切なんですね。 (もっとチャモロ文化について知りたい方はこちらをどうぞ。) さて、チャモロ月間には、教会でのミサ、チャモロ語の斉唱大会やチャモロソング・コンテストなど、 各コミュニティや学校でもさまざまなプログラムを催しますが、今回は特にツーリストの皆さんにも 親しみやすいものをピックアップしてみました。 (チャモロ月間のイベントの様子が見られる動画はこちら<ショッピングセンターでのイベント> ショッピングセンターやホテルでは、チャモロ料理試食会や、子供たちによるココナツ葉編みデモンストレーションなど、ほのぼのとしたイベントが毎年いくつか行われます。われます。
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カドゥン・ピカ コンペティション2010
写真は3月20日にタムニングのショッピングセンター、コスト・ユー・レス前で開催された野外イベント「カドゥン・ピカ コンペティション」の模様。
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カドゥン・ピカとはチャモロのどこの家庭でも作るグアムではおなじみの料理で、お肉を煮込んだ辛いスープ。チャモロ語でカドゥンはスープ、ピカは辛いという意味です。必需品チリペッパーやニンニクの他、酢やローカルレモン、ココナツミルクなどで味のアクセントをつけて、それぞれ自慢の味を生み出します。
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これが、チキンのカドゥン・ピカ。 フィナデニソース や唐辛子を自分の皿に加えて好みの辛さにします。ラテン文化が色濃く残るチャモロの人々はトルティーヤも大好物。ココナツの葉の小さな包みの中にはココナツミルクで炊いたごはんが入っています。かわいい~!
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コレが辛くて酸っぱいフィナデニソース
グアムならではの食材や椰子の葉編みのデコレーションも楽しめて、もちろん、各チームが作ったカドゥンはだれでも試食していいのです。 せっかくですから、感想は、美味しかったら「マンギー!」、辛すぎたら「ピカ!」とチャモロ語で言ってみましょう。
<チャモロビレッジでのイベント> さて、ローカルやツーリストが集うハガニアのチャモロビレッジでは、「メス・チャモロ」というイベントが3月21日に行われました。メス・チャモロとはチャモロ月間のことで、まさに島の伝統文化を楽しむこの時期のイベントです。
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いつものチャモロビレッジのアイランドチックな雰囲気に加えて、チャモロ語で歌うローカルシンガーや音楽に合わせて踊る人々、ダンスのパフォーマンスが見られる他、伝統アクセサリーやローカルフードを販売する屋台、カービングの実演、日本人には珍しいオオトカゲやカラバオ(水牛)など、グアムらしさに触れられるイベント。
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左がランドクラブ、右はココナツクラブ。ココナツクラブは二十歳以上にならないと産卵しないとても貴重なそして美味しい南国の食材なのですよ~!
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ひとつひとつ手作りの本物の伝統工芸品たち。大量生産のそれとは価値が違いますね。
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伝統菓子にもグアムの人々の生活と歴史の香りが漂います。手作りのココナツ キャンディは私の大好物。 この「メス・チャモロ」、来年もさらに大きなイベントになることを期待したいですね。 <番外編:スーパーマーケット> さらに、アガニアショッピングセンターやマイクロネシアモールにあるスーパーマーケット「ペイレス」では、チャモロ月間にちなんでこの時期だけはローカルフードセクションを設けています。
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この時期は店内のデコレーションがとっても南国チック。商品の陳列棚もココナツの葉で飾り付け。 おなじみの ラッテストーン もあるし、あっ、豚の丸焼きも!
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来年の「チャモロ月間」にグアム旅行にいらっしゃるツーリストの皆様、この時期はグアムらしさがいつにも増して島中漂っています。 よくよく観察してみると前回よりも面白いものが見つかるかもしれませんよ。 それでは、また アディオ~ス!>