いよいよ5月もあと数日で終わり、6月がやってきます。グアムでは5月下旬に卒業式や終業式を行いスクールイヤーが終了するため、グアムの子供たちは現在始まったばかりの約3カ月に及ぶ夏休みを楽しんでいます。そして6月はウェディング、7月以降は夏休みを楽しむツーリストのファミリーや若者で賑わい、ビーチやマリンアクティビティにも沢山の方が訪れます。でもその前に、グアムの海でしてはいけないことや知っておくべきことが書かれている標識を必ずチェック!特にタモン地区のビーチは海洋保護区に指定されているので、禁止事項が沢山あるんです。
ビーチに立つこのような標識には、大切なことが書かれています。
ビーチで遊ぶ前、海に入る前に必ず読んでくださいね。
タモンビーチの特徴は、湾内にある珊瑚のリーフに囲まれているため遠浅で波が穏やかなこと。干潮の時はかなり遠くまで歩いて行くことができます。見るとわかると思いますが、タモンビーチの海は"薄い青色"と"濃い青色"の2色にはっきり分かれており、その間には白波が立っています。遠浅で干潮であっても、この白波に近づくのは要注意!また、濃い青色の部分は外洋ですので急に深くなり、流れも速く、波も高くなります。
こちらの標識はツーリストの方にも人気の"イパオビーチ"にあります。
左上から横に、「強い流れに注意」「急に深くなっているので注意」
「岩場は滑りやすいので注意」「岩礁上の波に注意」
「砕け波、磯波があり危険・高波に注意」と書かれています。
こちらの標識の上には"カラフルな旗"が付いている場合があります。これはとっても大切なことなので是非覚えておいてください。「緑の旗=遊泳可能」「黄色の旗=遊泳注意」「赤の旗=遊泳禁止」「青の旗=危険な海中生物が発生したため遊泳禁止」です。台風などの天候悪化により黄色や赤の旗が立つ時もあれば、クラゲなどの大量発生により青色の旗が立つ時もありました。海に入る前には必ず確認してください。
標識の上に挙がる色の付いた旗は「遊泳可能・禁止」を表しています。
遊泳可能を示す緑色の旗は立っていないことが多いですが、
他の色の旗が挙がっている場合は注意してください。
最初にも書いたようにタモンビーチは海洋保護区に指定されていますので、海洋生物を捕ることを禁じたり制限したりしています。そのことはもちろん、標識にも書かれています。
こちらがその標識。
タモンビーチの自然環境を保護するための
大切なルールです。
上の写真標識に書かれている、チャモロ語である「TEKKEN(テッケン)」「CHENCHUKU(チェンチュル)」とは、グアムに昔から伝わる漁法のネットの種類を指します。標識のイラストのような大きなネットを使うことは禁止されており、貝や蛸を捕ることも禁止されています。
しかし時々、ローカルの人が網や釣り竿で魚を捕っているのを見かけることがあります。標識に書かれている"捕ってもよい種類の魚"であれば岸からの釣りは禁止されていませんし、政府から認められた漁師は「タラザ(Talaya)」と呼ばれる網を使ったグアム伝統漁法での漁を行っています。
こちらはボードセイリングやボードサーフィン、
ジェットスキーの禁止を示す標識。
その他にも、クラゲや尖った珊瑚への注意、
珊瑚を取る・珊瑚の上に立つことへの禁止などが書かれています。
なお、珊瑚や岩場に行く場合は怪我をしないよう
是非マリンシューズを履いてください。
このような標識もあります。
左上から右に「12才以下の子供は大人と一緒にいなければならない」
「飲み物などガラス瓶をビーチに持ち込むのは禁止」「ゴミはゴミ箱へ」
「ペットは必ず紐を付けておくこと」と書かれています。
公共の場を利用する場合であれば当然のことも書かれていますが、日本人が意外と忘れがちなのが"子供について"です。グアムでは12才以下の子供を放置すると"法律違反"になりますので、子供たちだけでビーチに出かけたりしないよう、しっかり大人が見張っていてください。
標識は出ていませんが、グアムでは公共の場での飲酒が禁止されていますのでご注意ください。もちろんビーチでも同様ですので、BBQをしながら飲んでいる方がいても、決して真似をしないでくださいね。
また"離岸流"にも注意してください。離岸流とは、岸から沖合に向かって流れる強い流れのことです。もし万が一離岸流に巻き込まれてしまったら、流れに逆らって岸に向かって泳ごうとせず横に泳ぎ、その流れから外れるようにします。それが無理なら流れに任せ、流れを感じなくなってから落ち着いて岸に向かって泳ぐようにしてください。
これらの標識は全てタモンビーチの中にあるイパオビーチで撮影しましたが、タモンビーチ以外のビーチでも、同じような標識が出ています。常夏と言われるグアムはこれからが夏本番ですが、夏になるとどうしても水場での事故が多くなります。楽しいグアム旅行が残念な思い出とならないようにルールを守って十分に気をつけて、ビーチでの時間を楽しんでください。