2014年7月5日(土)~6日(日)の両日、グアム大学フィールドハウスにて開催された「第11回ディナニャ・ミナゴフ・ダンス コンペティション&フェスティバル(11th Annual Dinaña Minagof Dance Competition & Festival)。先週のWEEKLY GUAMでご紹介した通り、沢山の観客が見守る中大いに盛り上がりました。「コンテンポラリー(現代風)」「スパニッシュ(スペイン風)」「アンシェント(古典)」の3つの部門に分かれて行われ競われたコンペティションの間に行われたゲストパフォーマンスには、日本やサイパン、サンディエゴからの"グマ"(チャモロ語で"家"を意味します。)も参加し、会場を沸かせました。中でも大喝采を浴びたのが、日本から参加のグマ「イ・タオタオ・キナフル・ アッダオ・ナ・タオ(I Taotao Kinahulo' Atdao na Tano')」。茨城県水戸市を拠点にチャモロダンスの教室を開催する野平麻美さん率いる、日本人だけのチームです。野平麻美さんは、チャモロダンスマスターであるフランシスコ B.ラボン氏によって日本人で初めて、自らのチャモロダンスグループを結成できるグマリーダーに認定され、多くの生徒さんと共に晴れのステージで日頃の練習の成果を見せてくれました。
ステージの最前列には小学生低学年ぐらいの男の子が6人、
"イプヘケ"と呼ばれるひょうたんで作った打楽器やスティックを操り
観客の笑顔を誘っていました。
グアム政府観光局では2009年から日本国内で
「グアムチャモロダンスアカデミー」を開催しています。
イ・タオタオ・キナフル・ アッダオ・ナ・タオのメンバーは
グマリーダーである野平麻美さんの指導を受けると共に、
グアムチャモロダンスアカデミーでも技術を磨いています。
総勢30人を超えるステージの一人一人が
優しい笑顔を絶やさず思いを込めて踊る姿が印象的でした。
ゲストパフォーマーとしての参加だったため、
コンテンポラリー、スパニッシュ、アンシェントの3要素を取り入れた
変化に富んだ構成になっていました。
グアムの民族衣装"ミスティーシャ"を着て
スティックでリズムを取り華やかに舞うステージは、
西洋文化の訪れを謳歌するグアム島民の心弾む心地を表現し、
会場全体を幸せな気分にしてくれました。
リズム感溢れるスパニッシュ・チャモロダンス。
皆さんとても表現力豊かで、堂々とされていました。
会場に居た観客の中には涙した方もいました。
日本人がチャモロの文化に興味を持ち、
踊りに込められた意味を理解し、習得した姿に感動したようです。
衣装、ステージ構成、細部に渡る表現力、
さすが日本人と思わせるレベルの高さが光っていました。
ダンサーの中には大学生の女性もいました。
チャモロダンスを通してグアムのことをもっともっと知り、
大好きになってほしいと思います。
お子さんたちも、大きな舞台で、堂々とした演技を見せてくれました。
君たちがステージに立ち、一生懸命踊る姿が観客を和ませていましたよ!
日本でチャモロダンスアカデミーに参加している方は、
このステージに立つ事を目標(楽しみ)にされていることが多いようです。
本場グアムで披露する、晴れ舞台となりました。
およそ20分に及ぶステージは
観客の歓声と拍手に包まれました!
こちらが、グマリーダーの野平麻美さん。
ここ数年このステージに立っていますが、
年々参加人数も増え、ステージ内容も進化しています。
イベント会場ではチャモロの工芸品を販売するブースも出店しており、
ステージの後は、お買い物タイムです。
グアムの海に生息する貝のネックレスが一番人気のようです。
ハート型のものや透明感のある自然の色が美しいものなど
一点もののハンドメイドのネックレスが並んでいました。
グアムの風景を描いたペイントのコーナー。
新しい踊りとの出会いが、グアムを広く深く知ることに繋がるんでしょうね。
イ・タオタオ・キナフル・ アッダオ・ナ・タオの皆さん、感動的なステージをありがとうございました!グマリーダーの野平麻美さんのチャモロ語での挨拶や一部日本語の歌詞に変えて歌ったチャモロソング、そして総勢30人以上のダンサーが大きなステージいっぱいに繰り広げる華やかなステージ、まさに圧巻でした!