ハファデイ!9月10日 土曜日、ガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(イパオビーチパーク)(Governor Joseph Flores Memorial Park / Ypao Beach Park)にて『ランタンフローティングセレモニー(Lantern Floating Ceremony)』が開催されました。昨年初めて開催された同セレモニーは、船型のランタンに大切な人へのメッセージを添えて海に放ち、戦争や自然災害の犠牲者、病気や怪我で亡くなられた方を追悼する式典です。午後1時~4時の間にセレモニー参加者を募り夕方5時からセレモニーが行なわれました。



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第2回目となる今年の『ランタンフローティングセレモニー』
会場には多くの参加者が足を運びました。



同セレモニーは、明治大正時代に初めて移民としてグアムに移り住んだ日本人、いわゆる「移民一世」が集結し活動を行っている「グアム日系人会(GUAM NIKKEI ASSOCIATION)」が主催。活動を開始したのは2013年。今年のイベントには中国、フィリピンコミュニティや韓国協会が後援するなど、少しずつ活動の幅を広げています。



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会場に着き受付を済ませると、ランタンに添える「紙」が渡されます。
セレモニー参加者たちはその紙に大切な人へ向けたメッセージを書いていきます。



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私たち夫婦もそれぞれメッセージを書き込みました。
旦那さんは妻である私と、家族へ向けたメッセージを。
私は日本にいる家族の幸せと健康、
そして旦那さんといつか出会う子供へ向けて、
ずっと仲良く暮らせますように・・・という願いを書きました。



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メッセージを記入した後、キャンドルの付いたプロア(舟)に
紙をセットしてもらいます。



使用するランタンは約500年前からある日本の「灯篭流し」をグアム流にアレンジしたもので、土台がプロア船になっています。プロアはチャモロ文化の代表的な船で、昔から代々受け継がれてきました。日本とチャモロという2つの異なる文化を結びつけることは「グアム日系人会」の、グアム島に対する敬意と使命を表しているそうです。



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セレモニーが始まりました。
地元に住む子供たちやボーイスカウト団体が歌やダンスで式典を盛り上げます。
「グアム日系人会」の代表者や応援に駆け付けた後援者たちが
それぞれ式典に対する想いを語ります。



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いよいよランタンを海に放つ時が来ました。
大きなラッテストーンに火を灯す合図をきっかけに、
参加者たちは海に向かいます。



地元ボーイスカウト団体が設計したランタンは、この日のために400隻以上も作られたのだとか。
今回使用したランタンは回収し来年また再利用するそうです。



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私たちも海にランタンを放ちます。
キャンドルの火が消えないように慎重に海へ運んでいきました。



この日は曇っていましたがサンセットの時間と重なり、薄暗い中でゆらゆら揺れるランタンがとってもきれいでした。キャンドルの火は超自然的な力の一つとして神の起源と創造を象徴し、同じ世界でお互いに愛し合い平和を願う気持ちを表すそうです。



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グアムのビーチが沢山のランタンで埋め尽くされていきます。



暗くなるとキャンドルの火がより一層際立ち、グアムの海を幻想的な雰囲気に包みました。普段は見られない光景に会場を訪れていた参加者たちは終始見とれていました。戦争や自然災害、病気で亡くなられた全ての方へ、思いが届きますように。そして私たちが生きるこの世界が愛にあふれ平和でありますように。



<インフォメーション>

グアム日系人会(GUAM NIKKEI ASSOCIATION)