Hafa Adai!みなさんこんにちは!
新しい年を迎え、今年はどんな年にしょうか、どんな目標を掲げようか、そしてどんな夢を見ようかと、いろいろ考えることがあるかもしれません。
そこで先週に引き続き、『夢』をテーマにお届けいたします。
今回は、みなさん大好きな(?)お酒に関連したお話で、"フレアーバーテンディング"の歴史やグアムのバーテンダー事情などに触れてみたいと思います。
カクテルグラスを通してグアムの人々の夢を覗いてみましょう!
1988年、みなさんもご存知トム・クルーズ主演の映画『カクテル』によって世界の人たちの目に触れ、一躍知られるようになった"フレアーバーテンディング"。
グラスやボトル、ティンなどをスピンさせたりフリップさせたりする"フレアーバーテンディング"のスタイルと名称は、アメリカのバーテンダー、マイク・ワーナー氏により使われ始めたといわれています。
"FLAIR(フレア)"とはアピールや自己表現といった意味があり、バーテンダーがカクテルなどお酒をサービスする過程でお客様を楽しませることを"フレアーバーテンディング"と呼ぶのだそうです!
マイク・ワーナー氏は、初めてゴリラの衣装を着てバーのカウンターに現れ、お客様の前でボトルやバーツールを回転させ、それらを巧みに扱い、火喰いショーまでやってみせて以来、"フレアーバーテンディング"の人気はうなぎ上りに
高まったといわれています。
(参考:ANFA全日本フレア・バーテンダーズ協会)
ちなみに、この映画の舞台になったバーはニューヨークの『T.G.I.フライデーズ』で、トム・クルーズに"フレアーバーテンディング"を指導したのは、サンフランシスコの『T.G.I.フライデーズ』のフレアーバーテンダー ジョン・バーンディー氏だそうです。すごいですね!
そこで、グアムで"フレアーバーテンディング"を見られるお店、昨年10月にオープンしたばかりの『T.G.I.フライデーズ』ハガニア店に行ってきました。
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T.G.I.外観と店内
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T.G.I.フライデーズ店内の様子
グアム『T.G.I.フライデーズ』のシニア・セールス・マネージャー、逆瀬川 豊さんに突撃インタビューさせていただきました。
逆瀬川さんは、なんと!ANFA(全日本フレア・バーテンダーズ協会)本部の副会長も勤めていらっしゃるすごい方なのです!
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逆瀬川さんと"フレアーバーテンディング"の様子
実は、インタビューをさせていただいている時に、逆瀬川さんの口から『ソウルトレインカフェ』の名前が!1997年に竹芝にオープンし、話題になったお店なのですが(現在は閉店しています)、偶然同じ時期に私もそのお店に通っていたんです!
さらにお話をお伺いすると、逆瀬川さんは当時バー・マネジャーを担当しており、自らパフォーマンスを披露されていたそうです!
「パフォーマンスでよく火を噴いたりもしましたよ~!」と、サラリと一言。
確かにショータイムの時間になるとお店の中で鐘が鳴り響き、火を噴くパフォーマンスを私も観ていました。本当に大迫力のパフォーマンスに当時感動したのを鮮明に覚えています。
ということは、私が生まれて初めて見たフレアーバーテンダーは逆瀬川さんだったのですね!どうもお顔に見覚えがあると思いました。世界って狭いですね(笑)
<逆瀬川さんから観光客のみなさまへのメッセージ>
お店にお越しになられた際、順番待ちなどでお待ちになられる間にアメリカンスタイルに是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
カウンター席は当店一番の特等席です!
ゆったりとカウンター席でアペタイザーをつまみながらお酒を楽しんでみたり、バーテンダーと直接お話したり、手が空いている時ならパフォーマンスのリクエストをして目の前で"フレアーバーテンディング"を楽しむのもオススメです!
これを機会にビールだけではなく、色々なカクテルにもチャレンジしてみて下さい!
また、グアムでは毎年バーテンダーの腕を競う大会が3回行われます。
4月:GHRA(ホテル&レストラン協会主催)による大会
7月:プラネッドハリウッド主催によるインターナショナル・バーテンディング・コンペティション(来年からは11月に開催されます)
8月:グアムT.G.I.フライデーズのグアムチャンピオンシップ
この8月に行われる大会では、グアム『T.G.I.フライデーズ』の中でチャンピオンになったバーテンダーがグアムのT.G.I.代表として、アジアパシフィック大会に出場します。
アジアパシフィック大会で優勝すると各地域でチャンピオンになったバーテンダーが、アメリカで行われるファイナルチャンピオンシップに集結。そこでファイナルチャンピオンシップが行われるそうです。これはとても狭き門ですよね...。
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グアムのバーテンダーコンテスト優勝者のアドリン・ヴィラルーズ(ALDRIN VILLALUZ)さん
バーテンダーのALDRIN VILLALUZ(アドリン・ヴィラルーズ)さんは、2003年、2004年、2006年、2007年と過去4回ものアジアパシフィック大会に出場し、見事3位に入賞した経歴の持ち主です。
今後は大会には出場しないで、新人バーテンダーのトレーナーとし人材育成に携わるそうです。グアムでの新たなスーパー・バーテンダー誕生に期待が持てそうですね!
早速、バーテンダーのアドリンさんに「何かカクテルを作ってください♪」とリクエストしてみました。
彼は快く「OK!」と引き受けてくれ、見事な"フレアーバーテンディング"を披露してくれました!
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アドリンさんの"フレアーバーテンディング"とカクテルを作る様子
これは練習用ボトルではなく、お酒が入ったガラスのボトルを使用してのパフォーマンスなので、失敗は許されません。
見ている私もドキドキしながら彼の華麗な技に魅入ってしまいました。ガラスのボトルがお手玉の様に空中を舞う様子は圧巻です!
みなさんも是非一度、カウンター席でこの華麗な技を見てみてくださいね。
作っていただいたカクテルは"Cape Codder(ケープコッダー)"といって、ウォッカ、クランベリージュースを混ぜてシェイクしたものを氷を入れたオールドファッショングラスに注ぎ、レモンを添えてできあがり♪
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これにグレープフルーツジュースを足すと、"シーブリーズ"というカクテルになるんですって。カクテルって本当に奥が深いです。
そんな華やかな世界の陰に努力あり!
お店で食事をしていると、バーカウンターの中で空の練習用ボトルを使ってスピンさせたり投げたり、何度も失敗しながら一生懸命練習しているバーテンダーの姿を時々見かけることがあります。
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練習風景
そんな彼らの姿はとても微笑ましく、素晴らしいです。夢に向かって頑張っている彼らの姿は、見ているだけで清々しい気持ちになります。
この地道な努力を知って飲むカクテルは、また一味違うかもしれません。
彼らの素晴らしいパフォーマンスを見かける機会がありましたら、是非暖かい声援を送ってあげてくださいね!
最後に、グアム『T.G.I.フライデーズ』オリジナルカクテルをご紹介します。
『T.G.I.フライデーズ』のオリジナルカクテルは一味違います!その名も"パドルショット"。
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これはただのカクテルではありません!飲み方がオリジナルなのです!
このユニークなアイディアは、スタッフの皆さんで考えたそうです。この穴あきパドルもお手製とのこと。
(ここでちょっと裏話。元々は3本製作したそうなのですが、1本はなぜか大破したので、今はタモン店に1本とハガニア店に1本あるそうです 笑)
気になる飲み方はというと、いたってシンプル!
パドルには3つ穴が開いているのですが、その穴にグラスを差し込んで3人で仲良く一気飲みするというシロモノ。
通常はパドルの端をスタッフの人たちが持ってくれて、掛け声をかけながらグイッと飲むのだそうです。
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この"パドルショット"は、通常メニューのカクテルを1杯で頼むよりお得なのだそうです。お値段は3杯付きで18ドル。
飲みものは何でもOKなので、酒豪の方はテキーラショットにチャレンジするもよし、お酒が弱い人はその旨をスタッフに伝えてもらえればアルコール度の低いお酒にすることも可能です。
スタッフの皆さんとワイワイしながら盛り上がるのも楽しいですね♪
(※くれぐれも飲みすぎには注意しましょうね!)
こんな楽しいグアム『T.G.I.フライデーズ』での様子を動画にしました。雰囲気だけでも味わってくださいね。きっと本物が見たくなりますよ!
<動画はこちら>
☆TGI Fridays Guam
みなさんいかがでしたか?
グアム島にも夢に向かって頑張っている方々がたくさんいらっしゃいます。今回の取材で、グアムの人たちの底抜けな明るさと笑顔からたくさんのパワーをもらいました。
みなさんもグアムに元気を!笑顔を!そして・・・
夢を見に来てみませんか?
次週は、各ホテル&レストランのご協力のもと、オリジナルカクテルを一挙ご紹介します!お楽しみに!!
では今回はこのへんで。Adios!