イナラハン村は、グアム島南部の海岸沿いに位置する歴史的色彩を今に伝える南国情緒豊かな村です。村の中心地は、400mほどの幅のエリアに集中しており、幹線道路を挟んで海側にはグアム歴史村 イナラハン・ゲフパゴ公園、山側には歴史保存地区があります。5月5日(土)は、イナラハン村の守護神ホセを祝うビレッジフィエスタ。毎年、この週末にはグアム歴史村 イナラハン・ゲフパゴ公園でココナツフェスティバルも開催されます。今年も村民1,000人余りののどかな村が、多くの観光客の方やグアム中から訪れたゲストの方達で賑わいました。


イナラハン村の守護神ホセの名を掲げたトラックが登場。
食事の前のお祈りの際など、フェスティバル期間中様々なところで
「ビバ・サンホセ」のかけ声がかけられていました。


ココナツの実を削って作ったココナツクラブ。
ココバードや古代の生活雑貨などがディスプレーされていました。


今年のココナツフェスティバルは、5月3日(金)の夜にキックオフ。ココナツフェスティバルクイーンやパ・ア・タオタオタノ・カルチャーダンスグループのステージがフェスティバルを華やかに彩りました。ゲフパゴチャモロ文化村内には特設ステージが設置され、お土産ものやアート作品即売、ゲーム、フードやドリンクを販売するブースが建ち並び、3日間のイベントがスタートしました。


ココナツフェスティバルに合わせて選ばれるココナツクイーン。
ココナツフェスティバルの期間中、
クイーンが頻繁に登場し、会場を盛り上げました。


ゲフパゴチャモロ文化村内の特設ステージでは、カルチャーダンスやトラディショナルソングの演奏などチャモロの伝統文化を中心にプログラムが組まれていました。訪れた観客はステージを楽しむ傍ら、各ブースを回り雲一つない晴天が続く南国の週末をローカルムードたっぷりに楽しんでいました。


バナナの木やココナツの木と草葺屋根の小屋が印象的なゲフパゴチャモロ文化村。
この日ばかりは色とりどりの商品を陳列するブースで大にぎわいでした。


グアムでは昔から家具づくりに利用されてきた
重く頑丈なイフィトと呼ばれる木から作られた工芸品の即売コーナー。


カラバオライド(水牛乗り)を楽しめるコーナー。
子供達は顔を覗き込んだり、体を撫でたりカラバオ(水牛)に興味津々です。


貝や石から作られた伝統的なチャモロアクセサリーの即売コーナー。
アーティスト自身が店頭に立ち説明してくれます。
この日は工芸品やアクセサリーの品定めをする多くの人の姿を見かけました。


$1で買えるものが沢山ある駄菓子や玩具を売るコーナー。
常に多くの子供達で賑わっていましたよ。


フレッシュフルーツやスムージーを販売するブース。
灼熱の太陽が照りつける週末、何より火照った体を癒してくれました。


ココナツフェスティバルの最後を飾ったパレード。
椰子の葉の装飾で飾り付けしたフロートが続きました。


ココナツの葉編みで飾り付けをした小さな子供を乗せたフロート。


ココナツの殻を剥くデモンストレーションをするブースもありました。


会場となったゲフパゴチャモロ文化村は、ハガニア村とともに
1977年に国際歴史的遺産に登録されました。
毎日9:00AM~正午までオープン。
葉編みやロープ作り、ココナツキャンディ作りなどの
デモンストレーションがあり、体験することもできます。


ゲフパゴチャモロ文化村には、
最強の力強さで数々の伝説を残したイナラハン村の首長、ガダオの像が建っています。
一緒にカヌーに乗っていたのは、同じく力強さで名を馳せていたタモン村の首長。
強さを競うために2人の首長が同じカヌーに乗り、反対方向に漕ぎだしたところ、
カヌーがまっぷたつに裂けてしまったという伝説のシーンを再現しています。


4号線を挟んだゲフパゴチャモロ文化村の反対側には、
20世紀初頭に立てられた家屋が残るイナラハンのヒストリカル地区が広がっています。
古い民家の壁画には60~70年前にその家屋に暮らしていた家族が描かれています。
郵便局があったお家、洋裁の上手なおばあちゃんが暮らしていたお宅、
食料品を売るお店など、ノスタルジーあふれる壁画を眺めながら散歩できます。


南国情緒豊かなイナラハン村のご紹介、いかがでしたか?
来年以降ゴールデンウィークにグアムを訪れる予定のある方は、旅の最後にはのどかなイナラハン村を訪れ、ゆったりとしたムードの中ココナツフェスティバルを見学し、旅の疲れをいやしてから帰国するのもおすすめですよ。