数千年と言われている古く長い歴史を持つグアム。しかしその大半は海で食料を得て、自然界に存在するもので生活を営む古代社会でした。文明が訪れたのはわずか500年ほど前のこと。世界一周の航海の途にあったポルトガルの冒険家マゼランの一行が1521年3月6日グアムに上陸したことが転機となり、その後、グアムの人々の暮らしは西洋化し、大きな変化を遂げていくのです。
現在、マゼラン一行の上陸があった3月は『チャモロ月間』と制定され、それ以前のグアムでの暮らしや文化を見つめ直す1か月になっています。自分のルーツはどこにあるのか、自分の祖先はどのような社会で生きてきたのか、グアムの多くの人々が関心を寄せる古代チャモロ文化ですが、多くの謎に包まれ未だ解明できていないことも数多く残ります。だからこそ、人々の関心は止むことがなく、今年のチャモロ月間にもたくさんのイベントが開催されました。
その一部をご紹介します。
グアムの歴史や文化の管理保存、調査研究などを目的とし、2016年にオープンしたグアムミュージアム。常設展では『Hinanao-ta Nu I Manaotao Tåno' I Chamoru Siha(The Journey of the Chamoru People / ザ・ジャーニー・オブ・ザ・チャモロピープル)』が開催され、グアムにいつ、どのように人々が住み着いたのか、どのような暮らしを営み、どのように発展してきたのか、4,000年前にまでさかのぼったグアムの歴史をみていくことができます。
<グアムミュージアム常設展オープンの記事はこちら>
企画展では3月26日(火)まで『Silibrasion I Sengsong Guåhan Siha(CELEBRATING GUAM'S VILLAGES / セレブレイティング・グアムズ・ビレッジ)』を開催しています。グアムには19の村があり、それぞれ様々な特徴を持っています。この企画展では各村の素晴らしさや歴史を紹介しています。