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年間80万人もの日本人観光客を迎えるグアム。 韓国や中国からの観光客も年々増加傾向にあり、今や観光業はグアム経済を支える大きな柱の一つとなっています。 今年で誕生40周年を迎えるグアム政府観光局。 10月2日(土)盛大なセレモニーが開催されましたが、グアム観光業の歴史を辿ると1952年にまで遡ります。
1952年は「グアムにおける観光産業の育成促進に関する法律」が制定された年。 その後、1964年日本の海外渡航が自由化され、1967年日本人が初めて観光のために来島。 1970年には日本航空が定期便を就航し、同年グアム政府観光局が誕生。 そして本格的な観光開発が進められるのです。
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今や近代的なホテルが林立するタモン湾の約40年前の様子 (写真提供:グアム大学 MARC)
1960年代後半から1970年代前半にかけて、タモン湾沿いに日系ホテルが次々と建設され、 1972年の海外新婚旅行に出かけた日本人45,000組のうち、約6割にあたる27,000組がグアムへ渡航するという、日本人による「グアム新婚旅行ブーム」に湧きます。 そのブームが去ると、次は1986年頃から日本に円高の好景気に湧くバブル時代が到来、客層は若者や大学生へ。 そして1990年代、タモンエリアの大規模なホテル再開発によりインターナショナルな大型リゾートホテル、免税店が建ち並び始めると、若い家族、または3世代家族が訪れるようになり、グアムは安・近・短のリゾート地として、確固たる地位を日本で築き、日本人にとって身近な海外旅行先として外せない存在となっていくのです。 近年ではホテルを中心とした施設の充実により、楽・近・癒なリゾートへと変貌を遂げたグアム。 2009年には全体の渡航者の34%が年収700万円以上と、ワンランク上のリゾートライフを満喫される方が多くなってきています。
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1971年に建設された第一ホテル(現フィエスタ・リゾート・グアム) 周囲はまだジャングルに囲まれていました。
10月2日(土)、ハガニアにあるスキナープラザで行われた「グアム政府観光局(以下GVB)誕生40周年」の記念セレモニー。
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中央ステージではローカルミュージシャンによる演奏などが行われました。
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中央ステージ両側に各村のブースが並び、 来場者は思い思いにブース巡りを楽しみました。
グアム準州知事フェリックス・カマチョ氏、長年にわたりグアム政府観光局の要職に就き、観光業をリードしてきたバート・アンピンゴ氏などが見守る中、用意された大きなバースデーパーティーのろうそくに火が灯され、全員で「ハッピーバースデーGVB」を合唱、「VIVA!! GVB!!」「We're Guam!!」と叫ばれる中、これまでのGVBの功績を讃え、「40才はまだまだ若い」と今後のGVBのさらなる活躍に期待が寄せられました。
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用意された3段に大きなバースディーケーキ。 関係者が順番にろうそくの火を吹き消しました。
イベントではローカルミュージシャンによるライブ演奏や、41才以上のグループと40才以下のグループによるダンスコンペティションなどが行われましたが、とりわけユニークだったのが、19の村々が出展したブース。 村々の特色を活かし、装飾されたブースを来場者が順番にまわり、スタンプをゲット。 そしてスタンプ10個を集め応募すると、ホテル宿泊券や航空券などが当たる抽選会も行われました。
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イナラハン村のディスプレイの一部。 「GVB 40 BD」と描かれ、 ヒストリカルエリアのイナラハン村らしく、 ココナツキャンディーやココナツオイルなどが販売されていました。
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「マンゴードーナツ」と言えばアガット村。
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トロピカルフルーツでディスプレイしたウマタック村。 なかなか立派で見事な出来でした。
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チャランパゴ村ではかき氷を用意。 奥ではBBQを焼く人たちの姿も。
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各ブースでスタンプをゲット。
現在、グアム政府観光局はグアム観光の新たなステージを開拓中。 グアムの魅力は免税店でのショッピングやマリンアクティビティだけでなく、グアムでしか経験できない、グアムならではの体験をしてもらおうと、さまざまなイベントやツアーを企画しています。 例えば、たびたびこのウィークリーグアムでも紹介している「グアムアイランドフィエスタツアー」。 本当のグアムの姿を観光客に知ってもらおうと、各村の村長とホストファミリーがツーリストを迎え、 ローカルパーティーを通してグアムの文化や暮らしに接する機会を提供。 また、イナラハン村のココナツフェスティバル、アガット村のマンゴーフェスティバル、タロフォフォ村のバナナフェスティバル、先日紹介したマンギラオ村のドニフェスティバルなど各村の特色を活かしたイベントも開催しています。 <「グアムアイランドフィエスタツアー」のブログはこちら> http://weekly.visitguam.jp/2010/04/-43.html http://weekly.visitguam.jp/2010/09/post-125.html <「ココナツフェスティバル」などフルーツフェスティバルのブログはこちら> http://weekly.visitguam.jp/2010/05/post-83.html グアムに住んでいると、数日間の滞在ではなかなか発見できない、素敵な魅力あふれる島であることを実感できます。 ゆったり流れる時間、夜空を見上げると無数に広がる満天の星空、誰に対しても温かく迎えてくれる人々のホスピタリティー、陽気な笑顔、新鮮なトロピカルフルーツの数々、ファミリーみんなで協力して開催する盛大なパーティーなど...。 グアム政府観光局では今後、観光客がそのような知られざる魅力に触れられる機会を提供し、私もこのウィークリーグアムを通して、日々の暮らしの中で感じること、日本の皆さんにぜひお伝えしたいことを、どんどん発信していきたいと思います。 今後もグアム政府観光局、及びウィークリーグアムをよろしくお願いします。 そしてぜひグアムに遊びに来てくださいね。 皆さんのお越しを心よりお待ちしています。