毎年11月に開催されていた「P.I.C.グアム インターナショナルロードレース(P.I.C. International Road Races)」に代わり、今年から装いを新たに開催することとなった「グアムインターナショナルマラソン(Guam International Marathon)」。4月7日(日)に待望の第1回目となる大会が開催されました。フルマラソン、ハーフマラソン、10kmコース、5kmコースの4部門に分かれ、総勢2,155名のランナーが早朝のグアムを走り抜けました。
第1回目となる「グアムインターナショナルマラソン」。
3:30AMの早朝、開催場所には大勢のランナーが集まっていました。
フルマラソン、ハーフマラソン、10kmコース、5kmコースの4部門の中から、最初にスタートを切ったのは4:00AMスタートのフルマラソン。3:00AM過ぎからスタート地点にランナーたちが集まりはじめました。真っ暗で街が寝静まっている中、ランナーたちは入念に準備体操を行い、スタートに備えていました。
4:00AM頃、スタート地点にランナーが集まると、ダンサーによるファイヤーショーが行われました。ランナーたちから歓声が上がり、しばしリラックス気分。その後、再び気を引き締め、スタートの瞬間を静かに待ちます。
スタート前のランナーたちの緊張をほぐすファイヤーショー。
ランナーたちから歓声が上がりました。
そして、いよいよスタートです。ホラ貝の「ボーッ」という開始の合図と共に、42.195km先のゴールに向かって白いゼッケンを付けた543名のランナーが走り始めました。優勝予想タイムは2時間20分から2時間40分。夜明け前からの長いレースが開始されました。
緊張のスタートの瞬間!
自己記録の更新や完走を目標に
ランナーたちが一斉に走り出しました。
フルマラソンがスタートした30分後の4:30AM、続けてハーフマラソン開始され、黄色のゼッケンを付けた477名のランナーがスタートを切りました。日頃の成果を発揮すべく、皆さん勢い良く走り出しました。
マラソンの部門ごとにゼッケンの色が異なり、
フルマラソンは白、ハーフマラソンは黄色、
10kmはブルー、5kmはピンクとなっていました。
その後、5:15AMには671名のランナーが参加した5kmレース、5:20AMには464名のランナーが参加した10kmレースのスタートが切られました。
今大会には合計2,155名のランナーが出場し、その内849名がなんと日本からの出場でした。韓国からは140名、その他にもアメリカ、オーストラリア、香港、台湾からも参加があり、出場者の約半数は海外からの参加者となりました。
ウォーミングアップを行なっていた日本人ランナーにお話を聞いてみると、ちょうどこの時期にグアム旅行を予定していたため、子供が10kmレース、親は5kmレースへの参加を決めたとおっしゃっていました。ご両親はこのようなレースに参加するのは初めてだったそうですが、初心者の方も本格的なランナーの方も一緒になって参加できるのが「グアムインターナショナルマラソン」の魅力。中にはグアム観光大使として今回参加した「AKB48」のメンバーのファンという方もいらっしゃいましたよ。憧れの日本のアイドルと一緒に走りたいという思いを胸に、レースへの参加を決意したそうです。海外レースデビューを目指していた、という方におすすめの大会です。
フルマラソンでは、計9箇所に給水所が設けられています。
ゴールまでの長い道のり、頑張ってください!
フルマラソンコースでは「アプラ港(Apra Harbor)」を囲むように
突き出ている「カブラス島(Cabras Island)」も走ります。
グアムの全電力を賄う火力発電所の灯りが、
ランナーたちを応援するかのように
暗い道を照らし出し、見守っていました。
こちらはハーフマラソンの折り返し地点。
「ガバナーズオフィス(The Governor's Office)」を
少し過ぎた「アサン村(Asan Village)」の入り口付近です。
東の空が赤く染まりはじめています。
グアムで行われるレースの多くは海岸線を走るので
海の向こうの空が少しずつ白み始め、
明るくなっていく様子を眺めながら走ることができます。
とても気持ちの良い走りができそうですね。
フルマラソン、ハーフマラソンの多くのランナーがまだまだ先に位置するゴールに向けて走っている5:30AM頃、すでに5kmレースで最初のランナーがゴールを駆け抜けました。グアム在住のランナーで、タイムは17分32秒!続いてその10秒後に日本人ランナーの方がゴールへ辿り着きました!タイムは17分42秒!
5km部門で2位に入選した日本人ランナー、
ミズコシ トモヒロさん。
グアムでの大快挙、おめでとうございます!
5:50AMを過ぎると、ハーフマラソンのランナーの姿も見えてきました。ハーフマラソンで最初にゴールを切ったのはグアム在住の方で、タイムは1時間18分25秒!おめでとうございます!
ハーフマラソンで最初にゴールを切ったのは
グアム在住のクリストファーさん。
おめでとうございます!
続けて10kmレースで最初にゴールを切ったのは
日本人ランナー、カワライ ツカサさん!
タイムは33分11秒!
日本人がテープを切ると、とても嬉しくなってしまいますね!
その後も5km、10km、ハーフマラソンの
ランナーが続々とゴールへと到着しました。
日本人ランナーも次々とゴールを駆け抜けました!
各レースを走り抜いたランナーの方々はとっても良い顔をしていました。元気にゴールを駆け抜けた方も、途中で力尽きてしまった方も、皆さん走り切った達成感が大きな笑顔となり、表情に表れていました。
東京から5kmレースに参加したご夫婦。
娘さんがハーフマラソンに出場するので、ご夫婦も今回初めてレースに参加。
新婚旅行以来、グアムに訪れるのは2回目とのこと。
とても良い記念になったのではないでしょうか。
参加者全員がもらえるメダルをかけて素敵な笑顔を見せていただきました。
昨年のちょうどこの日、グアムで結婚式をあげられた
ご夫婦と両家のご家族の皆さんです。
皆さんで5kmレースに参加されたそうです。
結婚一周年ということもあり、とても良い記念になったでしょうね。
太陽が昇りすっかり明るくなった6:40AM過ぎ、フルマラソン最初のランナーがゴールへと帰ってきました!韓国人ランナーの方で、タイムは2時間43分6秒。
多くの拍手と歓声に包まれて見事ゴールイン!
韓国では何度もフルマラソンに出場しているそうですよ。
本当におめでとうございます!
その後、2位、3位には日本人が入賞いたしました。2位のイワモト エイゴさんは2時間43分25秒、3位のナマイ サトシさんは2時間45分7秒でそれぞれゴール。日本人ランナーの凄さを感じました!
3位でゴールインしたナマイさん。
42.195kmを走り切ったとは思えないくらい
爽やかな笑顔がとっても素敵でした。
その後、セレモニー会場となった「ガバナージョセフフローレスメモリアルパーク(イパオビーチパーク / Governor Joseph Flores Memorial Park 〔Ypao Beach Park〕)」へ行ってみると、すでにゴールした大勢のランナーやそのご家族の方たちが青空の下で寛いでいました。ランナーたちに配られたドリンクやフルーツ、ヨーグルトを食べたり、ステージで行われているチャモロダンスショーを鑑賞したり、皆さん素敵な笑顔でグアムの朝を満喫されていましたよ。会場にはバーベキューのフードスタンドなども登場していました。
天候にも恵まれ、気持ちの良い一日がはじまりました。
全力を出し尽くしたランナーたちも、ホッと一息ついていました。
表彰式が行われるまでの間、
チャモロダンスショーやローカルミュージシャンによる演奏など
ステージでは様々なパフォーマンスが披露されていました。
ランナーのための「クールゾーン」も用意されていました。
霧状の水や扇風機などで火照った体をクールダウン。
7:30AMからは5kmレース、10kmレースの表彰式が行われ
男女・年齢別に上位3名が表彰されていました。
ハーフマラソン、フルマラソンの表彰式は
10:00AMから行われていました。
今回が第1回目となった「グアムインターナショナルマラソン」も無事終了。2,000名を超える多くのランナーが無事ゴールを迎えました。皆さんそれぞれの思いを胸に参加し、力一杯駆け抜けていました。
日本では各地でマラソンイベントが開催され、多くのランナーが参加していると聞いています。その中には海外のレースに挑戦する人も少なくないようです。来年は更に多くの日本人ランナーがグアムで素晴らしい走りを見せてくれることを、心から楽しみにしています。イベント関係者はもちろん、日本の各ツアー会社も万全の体制で皆さんの走りを応援していますので、今回参加できなかった方も是非来年はグアムの美しい早朝を駆け抜けてくださいね。