四方を海で囲まれたグアムでも意外と知られていない、毎年6月8日に設定されているワールド・オーシャンズ・デイ(World Oceans Day)。2009年に国連で制定されましたが、そのきっかけとなったのは1992年ブラジルのリオで開催され、世界100か国以上の首脳が参加した国際会議「地球サミット」でした。海の問題に取り組むためには国境を越えた取り組みが必要であること、それが初めて世界共通の課題として認識されたのです。ワールド・オーシャンズ・デイの制定から7年、今では世界70以上の国と地域で、数人で取り組むビーチクリーンから数万人が集まるビーチフェスティバルまでさまざまな取り組みが行なわれています。
グアムでは6月11日(土)にアウトリガー・グアム・ビーチ・リゾート(Outrigger Guam Beach Resort)、アンダーウォーターワールド(UnderWater World)、シーグリル(Sea Grill)主催による海にちなんだイベントが開催されました。 グアムのこと、海のこと、自然環境のことに幼いながらも関心を持ってもらいたいと親子で参加してきました。
四方を海で囲まれたグアムでも意外と知られていない、毎年6月8日に設定されているワールド・オーシャンズ・デイ(World Oceans Day)。2009年に国連で制定されましたが、そのきっかけとなったのは1992年ブラジルのリオで開催され、世界100か国以上の首脳が参加した国際会議「地球サミット」でした。海の問題に取り組むためには国境を越えた取り組みが必要であること、それが初めて世界共通の課題として認識されたのです。ワールド・オーシャンズ・デイの制定から7年、今では世界70以上の国と地域で、数人で取り組むビーチクリーンから数万人が集まるビーチフェスティバルまでさまざまな取り組みが行なわれています。
グアムでは6月11日(土)にアウトリガー・グアム・ビーチ・リゾート(Outrigger Guam Beach Resort)、アンダーウォーターワールド(UnderWater World)、シーグリル(Sea Grill)主催による海にちなんだイベントが開催されました。 グアムのこと、海のこと、自然環境のことに幼いながらも関心を持ってもらいたいと親子で参加してきました。
 
 
 
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まず訪れたのはアウトリガー・グアム・ビーチ・リゾートのロビーで開催されたタシ・ミニ・フェア(TASI Mini Fair)。「タシ」とはチャモロ語で「海」を意味します。アメリカ合衆国の行政機関で海洋と大気に関する調査・研究を行うアメリカ海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration)、略称ノア(NOAA)や、グアムの自然環境や野生動物、天然資源、農水産業などを管轄する農務局(Department of Agriculture)、グアム大学の学生などによる研究発表が展示されていました。

 
 
 
 
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ロビーにはさまざまな展示物が張り出され、
それぞれの研究結果などが発表されていました。
 
 
 
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農務局による、古代のグアムで使用されていた漁具の展示。
海と共に生きてきた古代の人々の暮らしが紹介されていました。
 
 
 
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こちらはグアム大学のグリーンインターシッププログラムに参加した学生たちの発表です。
リサイクル、エネルギー資源や天然資源 、グアムの海洋環境について調査すると共に
私たちがしなければならないことをわかりやすく紹介しています。
 
 
 
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グアム大学の学生がブースを訪れた人にわかりやすく説明していました。
こちらの方は日本語がとても上手で
小さな子供に海に捨てられているゴミについてお話ししてくれました。
 
 
 
こちらはアンダーウォーターワールドの入口です。ここでは子供用の塗り絵コーナーが用意され、アンダーウォーターワールドの中でもさまざまな催しが開催されました。
 
 
 
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アンダーウォーターワールドのキャラクターも登場し
子供たちは大盛り上がり。
 
 
 
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アンダーウォーターワールド入口にある
水槽の前に設けられた塗り絵コーナー。
目の前を泳ぐ魚たちを見ながら塗り絵タイムです。
 
 
 
アンダーウォーターワールドはサメやエイ、ウミガメなど数千匹の海洋生物が暮らす100メートルのトンネル型の水族館。幻想的な海底世界を楽しんだ後には、子供たちのお楽しみが待っていました。
 
 
 
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子供に人気のフェイスペイントコーナー。
サメやカメを描いてもらって大喜び。
 
 
 
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今回のイベントで子供たちが楽しみしていた、
アンダーウォーターワールドスタッフによる
「ザ・レインボーフィッシュ(The Rainbow Fish)」という絵本のお芝居。
世界中で親しまれベストセラーとなったこの絵本、
日本でも「にじいろのさかな」というタイトルで
お子様と一緒に読んだことがある方も多いかもしれません。
 
 
 
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虹色の美しい鱗を持つものの、友達がいない魚、にじうお。
タコのアドバイスに従って、大切な鱗を仲間に一枚ずつ分け与えると
たちまちたくさんの友達ができたというお話。
人を惹きつけるのは外見の美しさではなく、
人を思いやる内面の美しさというというストーリーは
小さな子供たちの心にどのように響いたでしょうか?
 
 
 
その他、早朝から行われたタモンビーチの清掃活動、アンダーウォーターワールド内でのサメの餌付け見学など海にちなんだ催しが盛り沢山でした。
その中で私が一番気になったのは、グアム島から南西にわずか300kmの所に位置する世界最深のマリアナ海溝のプレゼンテーション。現在そのマリアナ海溝では海底調査、および深海地図の作成のため、ノアの調査船「オキアノス・エクスプローラー」が水深11,000メートルに無人調査カメラを入れています。そして新種の生物を発見するなどさまざまなニュースを送り出しています。
残念ながら私はそのプレゼンテーションを聞くことはできなかったのですが、現在アンダーウォーターワールド内にはノアの調査カメラによる映像をリアルタイムで見ることができるようになっています。ワールド・オーシャンズ・デイのイベントが行われた日、スタッフが来場者に質疑応答しながら人類が踏み入ることのできない未知の世界、神秘的な海底の様子をレクチャーしてくれました。
 
 
 
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ノアによる調査を見ることができる、
アンダーウォーターワールド内に設けられた
グアム・オーシャン・サイエンス&エデュケーション・センター。
マリアナ海溝についてわかりやすく説明されています。
 
 
 
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こちらが深海から送られてくる映像をリアルタイムで見ることができるスクリーン。
熱水噴出孔から勢いよく水が噴出する様子、奇妙な光りを発する珍しい生物など
実に興味深い、貴重な映像を見ることができます。
 
 
 
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こちらは今回の調査で発見された新種の魚。
私たち人類には知らされていない神秘的な世界が海底深くに広がります。
 
 
 
しかし残念ながらこんな深海にも人間が捨てたと思われるゴミが落ちていることもあるそうです。深海世界を興味深く覗くとともに、改めて私たちの日々の行動について考えさせられました。
 
グアムで開催されたワールド・オーシャンズ・デイのイベント。海洋生物から自然環境、エコ、リサイクル、エネルギー資源など幅広い角度から海の様子を知ることができ、貴重な時間を過ごすことができました。子供たちも多くの海洋生物を目にし興味津々。その好奇心がいつまでも続き、海や環境についても引き続き関心を持ってくれればと思いました。
 
 
 
<インフォメーション>
 
ホテル名:アウトリガー・グアム・ビーチ・リゾート(Outrigger Guam Beach Resort)
住所:1255 Pale Sanvitores Rd., Tumon Guam
電話番号:671-649-9000
URL:http://jp.outriggerguamresort.com
 
施設名:アンダーウォーターワールド(Under Water World)
住所:1245 San Vitores Road, Tumon, Guam
ロケーション:タモン地区
電話番号:671-649-6637